映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
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だらだら長くて眠くなる
自分はドラマ版を見て多少なりとも興味があり最後まで見ましたがそれでも眠くなりました。瀬戸内の風景が綺麗なのは良かったです。職権発動の流れがないのでドラマ版の様なスカッと感はありません。後半の裁判、言うなれば町民全員クズなのにメソメソ泣いて一体何の茶番なんだって感じでした。ラストの主題歌流して泣くシーンはベタベタ過ぎないですか。法律のそれっぽいことを言って上辺をなぞっていますが人の真というか本質に迫れていないので中身がスカスカで感想という感想も浮かばない内容でした。
不完全な法律とオリジナリティーある裁判官
原作の漫画がモーニングと言う雑誌に連載されていたこと
テレビドラマを放送していたことを
知らなく初めて映画を観ました。
ありがちな展開、不自然な捜査
入間みちおの人間味あるキャラクターを
活かした法廷と人間ドラマを描いたストーリーをイメージして見ましたが、期待外れでした。
黒木華の弁護士にも感情移入出来なかったです。
斎藤工さん演じる弁護士、月本が妹を亡くしたつらい過去と向き合って、法廷で
戦い抜く姿が見たかったので、途中で亡くなった設定にしない方が話に深みが出たかなと
思いました。
安直な人の死、終わり方も見応えや
余韻、面白さをあまり感じなかったです。
こちらの作品を好きな方には
批判になってしまいすみません。
途中までは面白く見たのですが‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい)
この映画は主に大きくは以下の3つの事件から成り立っていると思われます。
1.海上自衛隊のイージス艦と民間貨物船の衝突事故と、貨物船船長の妻の傷害事件
2.シキハマ(株)日尾美工場での工業排水による汚染問題
3.シキハマ(株)日尾美工場のトラック荷物と後続自動車との事故→工場内の汚染土壌の運び出し事件
ところで私はこの映画を途中まで面白く見たのですが、それは坂間千鶴弁護士(黒木華さん)が月本信吾弁護士(斎藤工さん)と出会い、2のシキハマ(株)日尾美工場での工業排水による汚染問題を解明する場面が中心でした。
この2のシキハマ(株)の日尾美工場での工業排水汚染を解明する場面は、後に月本信吾弁護士がシキハマ(株)日尾美工場の木島昌弘工場長(平山祐介さん)から金を受け取り、坂間千鶴弁護士を裏切った時も、坂間千鶴弁護士と月本信吾弁護士との間にドラマがあり、面白さがあったと思われます。
坂間千鶴弁護士の方に観客としての共感を強く持ちながらも、月本信吾弁護士の弁護士の理想だけでは人は救えないとの想いも、過去に弁護の失敗で妹を死なせてしまった彼の経験からも説得力がありました。
つまり、この映画の面白さの根幹には、司法(弁護士)の理想を追求する坂間千鶴弁護士と、現実に生きる月本信吾弁護士との、本質的な対立があったと思われます。
ところが何者かに月本信吾弁護士が殺されてから後は、坂間千鶴弁護士との月本信吾弁護士との対立のドラマ性が無くなり、急速に映画の面白さを失っていったように思われました。
後に、シキハマ(株)日尾美工場での工業排水汚染を隠すために、3の、日尾美工場がある日尾美町の人達が町ぐるみで工場内の土壌を入れ替えていたことが判明します。
ところが、坂間千鶴弁護士と日尾美町の人達とは、最後の法廷でこの町ぐるみの真相が明らかにされるまで対立はありませんでした。
つまり唐突に日尾美町の人達による土壌入れ替えの犯行が浮かび上がり、最後は小早川悦子医師(吉田羊さん)らの日尾美町の人達の法廷での涙の告白があるのです。
しかし残念ながら、この日尾美町の人達の法廷での告白は、田舎の町が工場とともにあり汚染を除去する理想では町の生活が立ち行かなくなるという本質的な話をしていながらも、それまでそれに関する(例えば坂間千鶴弁護士との)対立を映画では描いてこなかったため、唐突に浅いその場での告白に思えました。
仮に、日尾美町の人達+日尾美工場の想いも深く映画で描きたかったのであれば、映画の初めから日尾美町の人達と坂間千鶴弁護士の対立を(露骨でなくても)描いておく必要があったと思われます。
この最後に唐突に法廷で明らかにされる日尾美町の人達の告白は、映画にとってはかなり取って付けたような印象は否めませんでした。
1の海上自衛隊のイージス艦と民間貨物船の衝突事故に至っては、鵜城英二防衛大臣(向井理さん)が、入間みちお裁判官(竹野内豊さん)を、亡くなった民間貨物船の島谷秀彰船長(津田健次郎さん)の妻の島谷加奈子(田中みな実さん)による傷害事件の裁判担当から外すぐらいしか対立がありませんでした。
映画が終わってみれば、1の海上自衛隊のイージス艦の事故は、映画の事件の本質である2のシキハマ(株)日尾美工場の工場排水汚染や、3の日尾美工場からの日尾美町の町ぐるみの汚染土壌運び出し事件とは、直接の関係性はありませんでした。
1の海上自衛隊のイージス艦の事故やまつわる傷害事件は、こちらも入間みちお裁判官との対立は思わせぶりで、映画にとってはやはり取って付けた印象は否めませんでした。
この『映画 イチケイのカラス』の途中までの面白さと終盤の失速は、坂間千鶴弁護士(あるいは入間みちお裁判官)との映画でのしっかりとした対立を月本信吾弁護士とでしか描けていなかったのが問題の理由だと思われました。
最悪、1の海上自衛隊のイージス艦の事故の方は思わせぶりなフェイクの対立だったとしても、3の日尾美町の町の人達との対立は映画の初めから月本信吾弁護士との対立と合わせて描いておく必要があったと思われました。
それがなかったためにこの映画は途中から面白さが失速してしまったと思われました。
2時間ドラマであれば後半の取って付けた解決もあり得るかもですが、映画としてはこれは頂けないと正直思われました。
映画で描かれている題材は(賛否はあっても)面白さのある題材だっただけに、演技の出来る豪華な俳優の人達が揃っていただけに、僭越ながら残念には思われました。
ドラマ版より深刻
竹野内豊の黒木華の軽快なやりとりが楽しいドラマだが、映画版はストーリーの深刻さが際立つ。
大企業の工場に地域の雇用を頼った地方都市。そんな町で発生した町ぐるみの労災隠し。事件は解決したかもしれないけれど、決してハッピーエンドではないし町の状況は寧ろ悪化したと言えるかもしれない。
人口減少の始まっている今の日本では、全国であり得るストーリーだ。なかなかやるせないストーリーだった。
もう少し軽快なストーリーで、シーズン2のドラマが見たいな。
偽SMAPや月9バカは笑えても首皺ババアは笑えない
2023年映画館鑑賞8作品目
2月19日(日)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
原作未読
テレビドラマは昨年4月に録画したものの観るのを忘れていた
本日の午前中に1話だけ鑑賞した
破天荒な主人公とツッコミ役の堅物な同僚のやりとりが面白かった
はじめは東京
なんやかんやでのちに熊本
やはり全話スペシャルドラマも観た方が良い
今回は主人公が岡山に転勤し準主役はその隣で制度を利用し裁判官を辞めない形で弁護士に転身
監督は『コンフィデンスマンjp』シリーズの田中亮
脚本は『きな子 見習い警察犬の物語』『プラチナデータ』の浜田秀哉
貨物船とイージス艦の衝突事故
裁判官の入間は防衛大臣と徹底的に争うかと思いきやそれはフェイク
町ぐるみの隠蔽工作がメイン
古畑任三郎でも似たようなものがあった
コメディータッチな社会派ドラマだがこの作品の場合レビューにおいて国家権力がどうのこうのとか地方の閉鎖性とか嫌味ったらしく論じるつもりは微塵もない
キムタクが検事を演じた『HERO』と似たような雰囲気を感じる
主人公が高校中退という異例の経歴も共通している
自分にもあったらおそらく子宮にも響くに違いない竹野内豊と斎藤工の美声
あれがスリムクラブの人みたいならせっかくのイケメンも台無し
世界が認めた黒木華の演技力
バリエーション豊富な表情は観ていて飽きない
なぜか親しみを感じさせるあの顔だちは好きなタイプ
サイズが合わない寝袋のシーンが面白かった
滋賀県のふるさと納税の返礼品でなぜか鮫っぽいのもなんか変だけど
人魚というよりジョーズの凄惨なシーンを思い出した
その前の夜這い?ってところも
駅のホームでの心がポッキリのやりとりも好き
裁判所の前でパフォーマンスを繰り返す環境保護団体の緑の人たちの存在が邪魔だった
特に小日向文世と斎藤工のやりとりのとき
麿赤兒っぽいアングラ系の舞踏は子供の頃から気持ち悪いと感じ生理的に嫌いだったし今も嫌い
柄本時生の変な踊りもいらない
一番古い『のび太の恐竜』でテンション上がりまくりで変になったのび太を彷彿させた
誰の友情か知らないけど庵野秀明を役者として使わないでほしい
はっきりいって迷惑だ
よく見ないと気づかないエキストラなら良いけど
元女子アナが熱演している
むしろなんでTBSなんかに入社したのか意味がよくわからない
あのときは役者よりアナウンサーになりたかったんだろうけど
それにしても首の皺がすごい
まるで中島みゆきだ
首が長めの人はこうなる傾向があるんだろう
あの役にあの首の皺はマッチしていた
無念な思いからくる窮状がひしひし伝わってくる
出演者
熊本から岡山県秋名市に異動してきた裁判官の入間みちおに竹野内豊
他職経験制度で弁護士に転身しみちおの赴任先の隣町日尾美町で弁護士事務所を開いた坂間千鶴に黒木華
弁護士を辞めるみちおに裁判官転身を薦めたイチケイ(東京地裁第三支部第一刑事部)の部長裁判官の駒沢義男に小日向文世
みちおのお目付役として岡山に赴任した検事で糸子の夫の井出伊織に山崎育三郎
イチケイの書記官の浜谷澪に桜井ユキ
元イチケイの事務官で井出の妻の一ノ瀬糸子に水谷果穂
史上最年少で防衛大臣に就任した岡山選出の国会議員の鵜城英二に向井理
秀彰の妻で鵜城を切りつけようと傷害事件を起こした被告人の島谷加奈子に田中みな実
イージス艦との衝突事故で亡くなった貨物船の船長の島谷秀彰に津田健次郎
岡山地方裁判所秋名支部の裁判官の土井潤に柄本時生
岡山地方裁判所秋名支部の裁判官の赤城公子に西野七瀬
坂間とコンビを組みシキシマ株式会社に関わる弁護士の月本信吾に斎藤工
シキシマ株式会社の工場長の木島昌弘に平山祐介
シキシマ株式会社の顧問弁護士の三田村武晴に尾上菊之助
シキシマ株式会社の産業医の小早川悦子に吉田羊
悦子の夫で日尾美町役場地域推進課職員の小早川輝夫に宮藤官九郎
和菓子屋で働いている植木幸太郎に八木勇征
商店街の花屋の娘の相良恵に八木莉可子
国家権力に楯突く?
現実だと、かなりなあなあで、三権分立も、国を相手に裁判で勝つ事も、まず無いから、ドラマだけでも…
というのも期待し過ぎだったか?
この手の話は「法を守っていたら、これまでの幸せは壊される。幸せになれる人は居なくなる」という結果になりがちだけど…
どうして、そんな結果ばかりになっちゃうかな?
最初と最後が同じ場所とは、同じ人とは思えない。
最後に笑うのは、法を作る側の者と、法を熟知している者のみ。
良かった
僕はテレビドラマの方を観ていないので映画だけなんだけど、わりと良かったと思います。
謎を追いかけていって、怪しく見えた防衛大臣は汚染問題自体とは全くの無関係で、工場じゃなくて街ぐるみで住人たちが隠蔽していたっていうのは意外な展開だと思ったし、変わり者の裁判官も面白かった。
ただ、僕は人の顔を覚えるのが苦手なので、裁判官と殺された弁護士の2人が、ヒゲが似ていたので区別が付かなくてわけ分からなくなりました。
いえ、多くの人はそんなことないんだろうし、それで話が理解できないと言って評価を下げるのは他の人の参考にならないと思うので、評価とは無関係ですけれど。
僕は、わからなかった。
うーん
そこまでして隠蔽したいことなのかが、当事者じゃない人からしたらピンとこないな。普通に本社に訴えれば済むのでは、、、
イージス艦の方も別に国家機密だから隠蔽なのかな??って感じ。
最後の殺人の黒幕も防衛大臣とかならともかく、そんなに隠すほどの驚きの人物ではないし、、、
もうちょっと驚きの展開が欲しかった。
空いた時間に丁度よくやっていてドラマも好きだったので見てきました。...
空いた時間に丁度よくやっていてドラマも好きだったので見てきました。
スケールは大きくなったものの結局弱者の自己責任で上や法律の問題にはグイグイ行かなかったのが少し残念。キャラクターは最高だし深追いできる話だったから次回をもっと匂わせて終わっても良かったのにな、続き作ってほしい。
あと汚染土や企業と共にある町ってのは原発のある町にも通じる問題として隠れテーマなのかなと、、、
それと否定派にも肯定派にも取れるところで法をやぶっても兵器開発した方が良いみたいなシーンで向井理にカッコよく言わせちゃって大丈夫かしら?と思いました。
ひとことReview!
濃厚のように見えて、何だかスキだらけのような感じがする作品。何か悪い事があっても、皆が一体となって隠す。今の日本社会の「陰」の部分を曝け出した感じ。今ネット上で大騒ぎになっている「Colabo問題」とカブっている気がするなぁ。
ちなみにこの作品、岡山県内の架空の町が舞台だとか。それなのに岡山県内ロケは瀬戸内海をドローンで撮影しただけ。これだけで岡山推しするのは如何なものか。
HEROを2回見た方がましだった
ドラマは未視聴。予告が面白そうだったので見てみた。
ツッコミどころの多い内容だったなと思う。
ネタバレ含めて長くなってしまったが、読んでもどうか引かないでほしい。
シキハマという会社の、岡山にある工場では、地元のほとんどの人間が関係している。トヨタと豊田市みたいなものだろうか。
そんなシキハマ岡山工場から排出される物質が、有害物質に指定され、法による規制を受けるも、環境基準をクリアすることができない。そのため、すでに有害物質による住民被害は出ているものの、地元経済の根幹となっている工場を守るために、環境基準をクリアできないことを地元住民全体で隠ぺいしようとする。そんな隠ぺいされた事実を暴こうと、黒木華が奔走するという内容。
その有害物質は劇中ではPFOMとのこと。おそらく現実のPFOS・PFOAを指していると思われる。劇中では、工場敷地内の土壌がこの物質ですでに汚染されていることから、工場の人間は、ばれないように汚染土壌をドラム缶に詰め、船で運ぼうとする。しかし、船までトラックで運ぶ途中でドラム缶から土が道路上に漏れ、それが風によって巻き上げられたことで、乗用車を運転していたお年寄りの女性の視界がふさがれ、女性は物損事故を起こしてしまう。そんなこんなで、ドラム缶が船に積まれた後も、船員がドラム缶から漏れた土を吸引し、意識障害を起こす。そして、航行していたイージス艦と衝突。土壌運搬船は沈み、船員は全員死亡する。
PFOMの有害性がどれほどと定義されているかは不明だが、しみ込んだ土壌を吸引したことで、数時間後に意識障害を起こすほどの物質なんて、それこそシアンやヒ素などならわかるが、そんな危険な物質が最近まで規制されてこなかったなんてこと自体ありえないだろ、と思ってしまう。そもそも工場敷地内の土壌なんだから、そこまでの有害性なら、そこで日常的に働いている従業員にはもっと被害がありそうなのに、劇中では数人程度。しかもそれだけの有害性がある物質を運搬しているとわかっていながら、船長はマスクもしていないで積み荷を確認し、その時に吸引。まんまと意識障害を起こして、沈没している。
あまり詳しくないが、そもそも汚染された土壌の処分って、国内の最終処分場じゃないの?と思う。船でどこに運ぼうとしていたのだろうか。しかも結局は、それほどまでに危険な物質を含んだ土壌が海に投棄される結果となっている。地域住民は生活のために仕方ないと考えるとしても、近隣の自治体からすれば、瀬戸内海が汚染されるわけだから、たまったものではないだろう。しかしそんな描写はない。まあでも蛇足かもしれない。
劇中では、親会社にPFOMが規制されたことから、規制をクリアするための補助を願い出るも、工場内でどうにかしろ、と言われてしまう。一つの町の経済を支えるほどの規模を持つ工場を抱える企業が、そんな態度なわけがないよなあと思う。規模が大きいほど環境には配慮するし、工場よりも本社のほうが外面を気にするのが一般的であるため、リアリティにかける。ましてやISO14001を取得している企業である。
地元住民の持つ井戸水が汚染されているという証拠を提出した黒木華に対し、裁判長の竹野内豊は、工場が地下水汚染の原因であることを調べるように黒木華に命じる。ここで本当ならば、帯水層までボーリングして地下水調査を行って、数値が周辺住民の井戸の数値よりも高いかどうかを調べるだろうところを、なぜか金がないからといって、黒木華本人が、スコップ持って一生懸命掘っている。しかも、普通工場敷地はアスファルト舗装されているから、黒木華が掘っているのは工場敷地の外と思われる。シキハマの、地下水汚染の原因が弊社かどうかわからないではないか、という主張に対する反論根拠を調べるわけだから、工場の周囲の土が汚染されていることが分かっても、それが地下水汚染の原因であるという証拠にはならない。
話は変わるが、シキハマが船で運搬しようとした汚染土壌も、工場敷地内のアスファルトを引っぺがして、掘った土を持って行ったのだろうか。なんだかこっそりやるにしてはリアリティの薄い話である。
また、物損事故を起こした女性の車から、汚染土壌を見つけようとする際、ジャッキスタンドで持ち上げた車の下に潜り込み、なにやら探知機みたいなものをあてると音が鳴り、その物質が含まれた土壌があることがわかる、という描写がある。盗聴器じゃあるまいし、化学物質を一瞬で判別できる手ごろな探知機なんてあるのだろうか、と思いながら見ていた。
本来土壌や水の環境法は、その自治体が規制のために検査等の規制を行うものだと思われるが、劇中では行政による規制の話が全く出てこない。工場・町VS司法で終わっている。町ぐるみで隠ぺいしていたという中に、役場も含まれているものだと思われるが、あまりにも蚊帳の外である。
別にリアリティがないなあと思うところが多くとも、内容が面白ければ個人的にはいいのだが、肝心の内容もあまり面白くない。やっぱりHEROのキムタクみたいな、それこそヒーローが華麗に問題を解決してくれればいいと思うのだが、この映画にはそれがない。つまり誰もあんまりかっこよくない。ただ、おそらくこれは事前にドラマを見て、こういう世界観の話だということを把握していなかった私が悪い。
竹野内豊は職権で調べようとするも、国家に阻まれて以降は、自らは無理に調べようとせず、裁判において、粛々と裁判長業務を行うにとどまる。一応裏で漁師と仲良くなり、そこから明らかになったこともあったが、そこまでフィーチャーされていない謎をさらっと明らかにしたくらいで、あまり印象がない。黒木華はなんか頑張るけれども、一つ一つの行動に疑問を感じながら見ていたので、いまいちすっきりとしない。斎藤工は行動がブレブレ。黒木華に途中で影響されるわけだが、それにしては影響されるところの描写が弱い。襲われる描写も、取ってつけたようで心が動かない。ただ、自転車の伏線はよかった。
イージス艦の航海記録の紛失。工場ぐるみでの何かの隠蔽。放火の犯人。殺人の犯人。すべてが同時進行的に行われ、それぞれの深堀りがないせいで、一つ一つが種明かしされても、そもそも引きがないからあまり驚かない。
一度見たHEROをもう一度見た方がましだった。
胸を張れ!
坂間千鶴。
このセリフが1番好きかも。
みんなが幸せになる真実はない、でもだからと言って誰かに犠牲を強いるのは許されないはず。明快な答えのない結末でしたが、希望の持てるエンタメ性の高い映画でした。続編のドラマがあれば観たいし、映画があるのならまた観たい。演者は皆芝居達者なので、安心してみれました。面白かった!
ヤッツケか、マジもんかの分かれ道。ってヤツ。
西野七瀬は可愛いし、黒木華はさすがだよ。で終わっちゃうw
やっぱり脚本、と言うか設定、と言うか。ザルでガバガバな訳ですよ。シラーってなってしまって。こりゃ、突っ込んだら負けの話か?と、一歩引いたところから物語を眺めるしかないってのが。予想はしてたけど。あ、これはアカンやつっぽい、って感じたのでスルー態勢に入ってたんですが、この1月最終週、他に見たいものも無くw
そもそも、貨物船が沈没時にGPSは一緒に沈んちゃって....ってw
何時の時代の話ですか?もっぱら業務に使用される船がAIS(自動船舶識別装置)不適用なんてありえないでしょ。
有機フッ素化合物はPFOAと標記されてましたが、わが国では2020年から「製造と上市」が禁止、完成品の含有率に規制が掛かります。でですよ。これはいきなり発効されたものではなく、記憶では2007年あたりから、REACH規制の一環として、含有率の調査・代替え技術の技術開発、なんてのが行われました。手っ取り早く言うと、当時、日本全国の工場では「有機フッ素化合物使ってる?今後使っちゃダメなんだけど、どんな対応するの?何時から?対応できた?」と、監督官庁の調査が入ってるんです。「大手」の網抜けは無理ですよーーーーー!
そもそも、その汚染土とか言うやつ、どこに捨てるん?
それそのものがヤバいやんw
と、放射性物質じゃあるまいし、携帯可能なセンサーなんてありません。
まぁ、法廷内のやり取りに関しては、そもそもがコメディ演出って事で。
取りあえず、シナリオの前提条件でガバガバな所だけ、ツッコんでみたw
マジもんの脚本、ハリウッドあたりのって、そういう所の調査やなんかが徹底していて、かつ緻密に造り込まれてると思うんですよね。邦画の脚本の雑さが気になる一本でした。
良かったところと言うと、泣く場面でも、ただ単調に泣かない黒木華の演技に感服しました。様々な思いが去来する様が見て取れるのって、すごいと思う。
良かった。黒木華が。
期待値が少々高すぎたかな
連ドラ、スペシャルドラマ視聴後に鑑賞。複雑なストーリーが職権発動→捜査によって解き明かされていくラストへの流れがイチケイのカラス最大の魅力と考えているが、本作は消化不良。なぜなのかを考えてみた結果、国家権力との戦いを想像していたのが蓋を開けてみれば地方企業の、それも民間人関係者数名を中心とした隠蔽事件であったこと(つまりミスリードにまんまとハマった)からくる肩透かし感が原因なんだろう。話のスケール的に映画である必要性が薄い気がする。環境汚染に自らも蝕まれながらも真実を隠すことを選んだ吉田羊に今ひとつ感情移入できなかったことのもある。一応全て明らかにはなるのだが、関係者たちの葛藤がもう少し深く描写されていたら違ったのだろうか。
個人的に斎藤工の演技はクサすぎる。彼の役柄が本作の爽快感を一部阻害している気がしてならない。自転車のくだりも「最期のセリフがそれ?」と思わざるを得ない。昼顔の彼は大好きなのだが。
スペシャルドラマは文句なしの一本であっただけに、なおのこと惜しい感覚。また連ドラやってください。
レギュラーキャストの安定の面白さ
ストーリー(事件の真相)そのものはちょっと無理も感じましたが、TVドラマ同様にレギュラーキャストのキャラクター面白さと、入間みちおと坂間千鶴の掛け合いの面白さが楽しませていただきました。
黒木華さんが月本弁護士(斎藤工さん)にときめくシーンと、子供用の小さな寝袋で寝るシーンがとても可愛かったです♪
陳腐でダルい。ストーリー重視の人は地上波・配信待ち一択。
ストーリーは陳腐、展開が遅く間延び気味。
製作者サイドにも自覚があるのか、放火だの殺人だの実は病気だの意外な犯人だの、派手なシーンや強い設定を碌な伏線もなしに入れてくる。ポンと入れただけなので「急展開」にもなってない。
イージス艦で国家レベルのストーリーと見せかけて、実は町規模の話で肩透かし。
町の基盤たる工場を糾弾するなら当然あるべき町民からの反発描写が雑なのも違和感ありすぎ。自然な展開なら(特に花屋の子は)中盤でクローズアップされるはずの問題。おかげでオチが意外でも何でもない。ていうかラストまで花屋の子を気にする素振りがない主人公はサイコパスか?
大事な裁判シーンでも裁判所側から「船内が汚染されていたせいで船員が体調不良」と断言するが、汚染物質があったことは確定としても、事故前に流出して体調に影響したってのは遺体調べないと証拠がないだろうに、そこの説明は無し。
あと嗜好によるけど恋愛描写(というかイケメン描写)も古臭くて痒い。
伏線の回収…⭐︎
1月14日のTVドラマのスペシャル編を見てからの鑑賞がお勧め。
物語は、冒頭のイージス艦の衝突がテーマになるのか⁈と思いきや、地方企業の土壌汚染の隠蔽が
主となって展開していく。
…って、考えるとイージス艦の事故をわざわざ掲げる意味があるのかなぁ…と思ってしまった。
その街のほとんど全ての住民がかかわる企業の不祥事の隠蔽。
今の日本にも、いかにもありそうなこと。
竹野内豊の飄々とした中にある法律に向き合う真摯さ、黒木華の融通の効かない生真面目さ。
TV版から引き続き この二人はもちろん良いが、斎藤工演じる月本弁護士が何とも良い味を出していた。
主題の企業の不祥事を住民全員で隠そうとして、この人が⁈というような人物が放火までする。
そして、隠蔽に隠蔽を重ねて 街そのものが病んでいく。
全員が、「隠す」というキーワードが、何だか昨年の「ガリレオ」を思い出してしまった。
途中に若干中弛みを感じたが、
最後の方になって、月本弁護士を突き落としたのは誰?とか、(余計だが)イージス艦の事故を
なぜ隠さなければならなかったのか…とか疑問に思っていたことが、慌ただしく回収されていく
ところとか、なかなか面白かった。
…でも、なんかスッキリとしない気持ちが残る。
よく出来た映画とは思うのだけど。
伏線回収はトップクラス(ドラマ未視聴)
予告編を見て面白そうだったのでセブンイレブンで前売り券を買って鑑賞
海上自衛隊イージス艦の事故と化学工場の環境汚染の2テーマで話が最初は分かれているが、最終的には点と点で繋がる。
母親はドラマをすでに見ていたので面白いとは聞いていたが、ドラマ未視聴から見た自分からすると2テーマが点と点で繋がるまでが無駄に展開が忙しく理解が追いつかなかった。
月見弁護士の事故死、千鶴の自宅火災全く頭が追いつきませんでした。
え?なんでそこでって…
最終的には一つの街の膿が全て出されましたが、商店街は廃れ、工場の経営が傾いたのがオレンジの作業着姿の従業員たちは消えて奨学金が貰えると喜んでいた花屋の高校生は話がなくなったのか千鶴を見て嫌な顔をしている。
防衛大臣は辞任し一政治家へ
巨悪を追及する話としては悪くはないですが、ダメージが凄まじすぎる…
決して安くはない映画代払ってまで全部が全部ハッピーエンドを求めているわけではないですが、なんだか心にしこりが残る作品でした。
しかし竹野内豊と実力派女優の黒木華の演技は素晴らしかった。
自分が一時期陸上自衛官として働いていた時期があったので気になった点ですが、エキストラと思われる海上自衛官の歩調がバラバラ過ぎ…
防衛大臣と歩く時すらバラバラ…
これは酷かった
ストーリーとしては、普通のように思いました。
地域経済を守るために、街ぐるみで地元大企業の工場の土壌汚染を隠そうとする、どこかで見かけたような、普通のストーリーのように思いました。
見所は、力量の有る俳優さんたちの演技力で、家族や友人と一緒に観て、気軽に楽しむには、適していると思いました
全64件中、21~40件目を表示