映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
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よく纏まってました。
真実を知ることが必ずしも有益であるとは限らない。
はじめから終わりまで、ほぼ想定内の展開。竹野内豊と黒木華を鑑賞する目的ならば善し、としましょう。ストーリーは結局、地方都市にありがちな、企業と地方自治体と住民の三すくみの馴れ合いの社会。例えば、福島の原発のように。利害が絡み合っているから、自浄作用は働かないんだよね。「毒を喰らわば皿まで」が、いつしか正義になっていく。違和感を持ったとしても、まるでムラ社会を支配する因習のように、周りからの同調圧力に屈してしまう。だからこの映画のように、外部からの劇薬(今回は坂間千鶴と月本真吾)で目覚めさせてもらうしかない。いろいろな立場の人間が、それぞれが信じる正義や守るもののために、わが身の犠牲も厭ない、そんな姿がクライマックス。
しかし、フジテレビは、ドラマの劇場版となると、どうやら毎回決まって大仰なイベント会場とかが舞台(先日のガリレオしかり)になることが多いなあ。音楽隊とかを登場させて、その派手さで、お金を払う映画館での鑑賞動機につなげようとしているのだろうか。先日のスペシャル版がTVだからタダで見れたことを考慮すると、あまりクオリティの変わらぬ本作を映画館で見る価値はどこにあるのだろうか。
前日のスペシャル版の方が良かった…⁉︎
胸に響き渡る映画
ひとことReview!
濃厚のように見えて、何だかスキだらけのような感じがする作品。何か悪い事があっても、皆が一体となって隠す。今の日本社会の「陰」の部分を曝け出した感じ。今ネット上で大騒ぎになっている「Colabo問題」とカブっている気がするなぁ。
ちなみにこの作品、岡山県内の架空の町が舞台だとか。それなのに岡山県内ロケは瀬戸内海をドローンで撮影しただけ。これだけで岡山推しするのは如何なものか。
華さん、素晴らしい
秀逸な脚本
HEROを2回見た方がましだった
ドラマは未視聴。予告が面白そうだったので見てみた。
ツッコミどころの多い内容だったなと思う。
ネタバレ含めて長くなってしまったが、読んでもどうか引かないでほしい。
シキハマという会社の、岡山にある工場では、地元のほとんどの人間が関係している。トヨタと豊田市みたいなものだろうか。
そんなシキハマ岡山工場から排出される物質が、有害物質に指定され、法による規制を受けるも、環境基準をクリアすることができない。そのため、すでに有害物質による住民被害は出ているものの、地元経済の根幹となっている工場を守るために、環境基準をクリアできないことを地元住民全体で隠ぺいしようとする。そんな隠ぺいされた事実を暴こうと、黒木華が奔走するという内容。
その有害物質は劇中ではPFOMとのこと。おそらく現実のPFOS・PFOAを指していると思われる。劇中では、工場敷地内の土壌がこの物質ですでに汚染されていることから、工場の人間は、ばれないように汚染土壌をドラム缶に詰め、船で運ぼうとする。しかし、船までトラックで運ぶ途中でドラム缶から土が道路上に漏れ、それが風によって巻き上げられたことで、乗用車を運転していたお年寄りの女性の視界がふさがれ、女性は物損事故を起こしてしまう。そんなこんなで、ドラム缶が船に積まれた後も、船員がドラム缶から漏れた土を吸引し、意識障害を起こす。そして、航行していたイージス艦と衝突。土壌運搬船は沈み、船員は全員死亡する。
PFOMの有害性がどれほどと定義されているかは不明だが、しみ込んだ土壌を吸引したことで、数時間後に意識障害を起こすほどの物質なんて、それこそシアンやヒ素などならわかるが、そんな危険な物質が最近まで規制されてこなかったなんてこと自体ありえないだろ、と思ってしまう。そもそも工場敷地内の土壌なんだから、そこまでの有害性なら、そこで日常的に働いている従業員にはもっと被害がありそうなのに、劇中では数人程度。しかもそれだけの有害性がある物質を運搬しているとわかっていながら、船長はマスクもしていないで積み荷を確認し、その時に吸引。まんまと意識障害を起こして、沈没している。
あまり詳しくないが、そもそも汚染された土壌の処分って、国内の最終処分場じゃないの?と思う。船でどこに運ぼうとしていたのだろうか。しかも結局は、それほどまでに危険な物質を含んだ土壌が海に投棄される結果となっている。地域住民は生活のために仕方ないと考えるとしても、近隣の自治体からすれば、瀬戸内海が汚染されるわけだから、たまったものではないだろう。しかしそんな描写はない。まあでも蛇足かもしれない。
劇中では、親会社にPFOMが規制されたことから、規制をクリアするための補助を願い出るも、工場内でどうにかしろ、と言われてしまう。一つの町の経済を支えるほどの規模を持つ工場を抱える企業が、そんな態度なわけがないよなあと思う。規模が大きいほど環境には配慮するし、工場よりも本社のほうが外面を気にするのが一般的であるため、リアリティにかける。ましてやISO14001を取得している企業である。
地元住民の持つ井戸水が汚染されているという証拠を提出した黒木華に対し、裁判長の竹野内豊は、工場が地下水汚染の原因であることを調べるように黒木華に命じる。ここで本当ならば、帯水層までボーリングして地下水調査を行って、数値が周辺住民の井戸の数値よりも高いかどうかを調べるだろうところを、なぜか金がないからといって、黒木華本人が、スコップ持って一生懸命掘っている。しかも、普通工場敷地はアスファルト舗装されているから、黒木華が掘っているのは工場敷地の外と思われる。シキハマの、地下水汚染の原因が弊社かどうかわからないではないか、という主張に対する反論根拠を調べるわけだから、工場の周囲の土が汚染されていることが分かっても、それが地下水汚染の原因であるという証拠にはならない。
話は変わるが、シキハマが船で運搬しようとした汚染土壌も、工場敷地内のアスファルトを引っぺがして、掘った土を持って行ったのだろうか。なんだかこっそりやるにしてはリアリティの薄い話である。
また、物損事故を起こした女性の車から、汚染土壌を見つけようとする際、ジャッキスタンドで持ち上げた車の下に潜り込み、なにやら探知機みたいなものをあてると音が鳴り、その物質が含まれた土壌があることがわかる、という描写がある。盗聴器じゃあるまいし、化学物質を一瞬で判別できる手ごろな探知機なんてあるのだろうか、と思いながら見ていた。
本来土壌や水の環境法は、その自治体が規制のために検査等の規制を行うものだと思われるが、劇中では行政による規制の話が全く出てこない。工場・町VS司法で終わっている。町ぐるみで隠ぺいしていたという中に、役場も含まれているものだと思われるが、あまりにも蚊帳の外である。
別にリアリティがないなあと思うところが多くとも、内容が面白ければ個人的にはいいのだが、肝心の内容もあまり面白くない。やっぱりHEROのキムタクみたいな、それこそヒーローが華麗に問題を解決してくれればいいと思うのだが、この映画にはそれがない。つまり誰もあんまりかっこよくない。ただ、おそらくこれは事前にドラマを見て、こういう世界観の話だということを把握していなかった私が悪い。
竹野内豊は職権で調べようとするも、国家に阻まれて以降は、自らは無理に調べようとせず、裁判において、粛々と裁判長業務を行うにとどまる。一応裏で漁師と仲良くなり、そこから明らかになったこともあったが、そこまでフィーチャーされていない謎をさらっと明らかにしたくらいで、あまり印象がない。黒木華はなんか頑張るけれども、一つ一つの行動に疑問を感じながら見ていたので、いまいちすっきりとしない。斎藤工は行動がブレブレ。黒木華に途中で影響されるわけだが、それにしては影響されるところの描写が弱い。襲われる描写も、取ってつけたようで心が動かない。ただ、自転車の伏線はよかった。
イージス艦の航海記録の紛失。工場ぐるみでの何かの隠蔽。放火の犯人。殺人の犯人。すべてが同時進行的に行われ、それぞれの深堀りがないせいで、一つ一つが種明かしされても、そもそも引きがないからあまり驚かない。
一度見たHEROをもう一度見た方がましだった。
胸を張れ!
坂間千鶴。
このセリフが1番好きかも。
みんなが幸せになる真実はない、でもだからと言って誰かに犠牲を強いるのは許されないはず。明快な答えのない結末でしたが、希望の持てるエンタメ性の高い映画でした。続編のドラマがあれば観たいし、映画があるのならまた観たい。演者は皆芝居達者なので、安心してみれました。面白かった!
ヤッツケか、マジもんかの分かれ道。ってヤツ。
西野七瀬は可愛いし、黒木華はさすがだよ。で終わっちゃうw
やっぱり脚本、と言うか設定、と言うか。ザルでガバガバな訳ですよ。シラーってなってしまって。こりゃ、突っ込んだら負けの話か?と、一歩引いたところから物語を眺めるしかないってのが。予想はしてたけど。あ、これはアカンやつっぽい、って感じたのでスルー態勢に入ってたんですが、この1月最終週、他に見たいものも無くw
そもそも、貨物船が沈没時にGPSは一緒に沈んちゃって....ってw
何時の時代の話ですか?もっぱら業務に使用される船がAIS(自動船舶識別装置)不適用なんてありえないでしょ。
有機フッ素化合物はPFOAと標記されてましたが、わが国では2020年から「製造と上市」が禁止、完成品の含有率に規制が掛かります。でですよ。これはいきなり発効されたものではなく、記憶では2007年あたりから、REACH規制の一環として、含有率の調査・代替え技術の技術開発、なんてのが行われました。手っ取り早く言うと、当時、日本全国の工場では「有機フッ素化合物使ってる?今後使っちゃダメなんだけど、どんな対応するの?何時から?対応できた?」と、監督官庁の調査が入ってるんです。「大手」の網抜けは無理ですよーーーーー!
そもそも、その汚染土とか言うやつ、どこに捨てるん?
それそのものがヤバいやんw
と、放射性物質じゃあるまいし、携帯可能なセンサーなんてありません。
まぁ、法廷内のやり取りに関しては、そもそもがコメディ演出って事で。
取りあえず、シナリオの前提条件でガバガバな所だけ、ツッコんでみたw
マジもんの脚本、ハリウッドあたりのって、そういう所の調査やなんかが徹底していて、かつ緻密に造り込まれてると思うんですよね。邦画の脚本の雑さが気になる一本でした。
良かったところと言うと、泣く場面でも、ただ単調に泣かない黒木華の演技に感服しました。様々な思いが去来する様が見て取れるのって、すごいと思う。
良かった。黒木華が。
う~ん・・・・
TVドラマシリーズはずっと楽しく観ていたし、先日の前振りスペシャルも観た。
竹野内豊と黒木華のコンビは絶妙で最強だと思う。
フジなので過大な期待はしていなかったつもりだが、やっぱりしてたのかな。
ちょっと?かなり?がっかりした。
SPドラマで黒木華が弁護士にというところで懸念はあった。
そこから派生してありきたりな展開は黒木華の魅力を損ねているように感じた。
加えて、予告編から想定された展開をあえて外してどや顔されているような観もあった。
巨悪に立ち向かう爽快感もなく、市民の思いが心に染みることもなかった。
展開がどこか空回りしてかみ合っていない。
単純にTVドラマの延長線で良かったのに映画だからって構えすぎたよくあるパターン。
竹野内豊のひょうひょうとした感じは変わらす良かったけどねぇ・・・・。
懸念を裏切らないフジ。
誰も悪く無いけどメッチャ大事件だった作品。 本年度ベスト!
昨日観た作品が重めだったので軽く観られる作品を選定したつもりだったけど、本作もかなり重たかった(笑)
貨物船とイージス艦との接触事故から始まり車両事故、傷害事件、放火、転落事故など色んな事件が満載。
国の為、町の為、働き先の為など、それぞれの立場による行動に引き込まれた。
これに加え裁判官、弁護士、被告人それぞれの立場の発言や行動にも引き込まれる。
もう引き込まれっぱなし(笑)
竹野内豊さんや黒木華さんの安定した演技は相変わらず良い。
西野七瀬さん。
彼女目当てもあったけど出番やセリフが少な目で少し残念。
斎藤工さん演じる弁護士の月本。
お金に目がくらんだと思いきやからの隠された行動に泣ける。
向井理演じる防衛大臣の潔い決断にあっぱれ。
町の住人の子供の頃の写真がなかなか奥が深くナルほどって感じ。
入間みちおの投げるボールがメッチャ曲がって笑え( ´∀`)
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