映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
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前日のスペシャル版の方が良かった…⁉︎
ドラマシリーズは見てました。が本作の映画版はわざわざお金を払ってまでは、どうかな?と思ってましたが、公開前日にテレビ放映されたスペシャル版が面白かったので、見ることになりました。
スペシャル版は、小日向文世と中村梅雀で笑わせてくれましたが、こちらは、当然、本家黒木華がメインということで、みちおとの掛け合いを楽しむ作品でした。
2つの事件の接点があらわになり、真相が暴かれ動機が明らかになった時は、確かに少しではあるが、感慨深いものになりましたわな。
まあ、劇場でわざわざ見る作品ではないかもしれませんが…。
でも嫌いじゃないです。
悪くはないんですが……
街へ思い入れを抱かせる必要がある前半が、「映画でやる意味あるの?」という感じで残念。
それでも最後の法廷からのシーンは圧巻。
テレビドラマのスペシャルでやったなら納得できる程度には面白いと思いますよ。
胸に響き渡る映画
真実はいつも一つ。でも訳は無限大に。法の下で時に手厚く、時には非情。何が最良なのか。法律を犯すことは悪だけど…。ヒューマンがすぎる胸熱ストーリー。SuperflyのFarewellが流れるタイミングはベスト中のベストで。法の偉大さ、無力さをこれでもかと魅せられて。
ひとことReview!
濃厚のように見えて、何だかスキだらけのような感じがする作品。何か悪い事があっても、皆が一体となって隠す。今の日本社会の「陰」の部分を曝け出した感じ。今ネット上で大騒ぎになっている「Colabo問題」とカブっている気がするなぁ。
ちなみにこの作品、岡山県内の架空の町が舞台だとか。それなのに岡山県内ロケは瀬戸内海をドローンで撮影しただけ。これだけで岡山推しするのは如何なものか。
華さん、素晴らしい
ドラマ未見で鑑賞なので少し心配しましたが、とても楽しめました。
竹野内豊さんの味はややCMも含め食傷気味ではありますが、イケメンがやると絵になりますね。
斎藤工さんの人権派的弁護士も、これまたイケメンがやると素晴らしい。
そんな男性陣のキラキラの中で、地味目なお顔の華さんの恋する演技や、最後の号泣に心打たれちゃいました。
脚本としては、詰め込みすぎだし、最後は長すぎるかもと思いますが、それは俳優陣の熱演で消えていきます。
最後に庵野さん、いい味でした。
秀逸な脚本
昔はドラマ映画化で無理やり過ぎてつまらなくなりがちだったが、脚本秀逸でかなり面白かった。ほぼ同じ転属先ってのがちょっと偶然過ぎだが、弁護士にしたのが良かった。
キャラもドラマ同様立ってて良い形の映画化でした。
HEROを2回見た方がましだった
ドラマは未視聴。予告が面白そうだったので見てみた。
ツッコミどころの多い内容だったなと思う。
ネタバレ含めて長くなってしまったが、読んでもどうか引かないでほしい。
シキハマという会社の、岡山にある工場では、地元のほとんどの人間が関係している。トヨタと豊田市みたいなものだろうか。
そんなシキハマ岡山工場から排出される物質が、有害物質に指定され、法による規制を受けるも、環境基準をクリアすることができない。そのため、すでに有害物質による住民被害は出ているものの、地元経済の根幹となっている工場を守るために、環境基準をクリアできないことを地元住民全体で隠ぺいしようとする。そんな隠ぺいされた事実を暴こうと、黒木華が奔走するという内容。
その有害物質は劇中ではPFOMとのこと。おそらく現実のPFOS・PFOAを指していると思われる。劇中では、工場敷地内の土壌がこの物質ですでに汚染されていることから、工場の人間は、ばれないように汚染土壌をドラム缶に詰め、船で運ぼうとする。しかし、船までトラックで運ぶ途中でドラム缶から土が道路上に漏れ、それが風によって巻き上げられたことで、乗用車を運転していたお年寄りの女性の視界がふさがれ、女性は物損事故を起こしてしまう。そんなこんなで、ドラム缶が船に積まれた後も、船員がドラム缶から漏れた土を吸引し、意識障害を起こす。そして、航行していたイージス艦と衝突。土壌運搬船は沈み、船員は全員死亡する。
PFOMの有害性がどれほどと定義されているかは不明だが、しみ込んだ土壌を吸引したことで、数時間後に意識障害を起こすほどの物質なんて、それこそシアンやヒ素などならわかるが、そんな危険な物質が最近まで規制されてこなかったなんてこと自体ありえないだろ、と思ってしまう。そもそも工場敷地内の土壌なんだから、そこまでの有害性なら、そこで日常的に働いている従業員にはもっと被害がありそうなのに、劇中では数人程度。しかもそれだけの有害性がある物質を運搬しているとわかっていながら、船長はマスクもしていないで積み荷を確認し、その時に吸引。まんまと意識障害を起こして、沈没している。
あまり詳しくないが、そもそも汚染された土壌の処分って、国内の最終処分場じゃないの?と思う。船でどこに運ぼうとしていたのだろうか。しかも結局は、それほどまでに危険な物質を含んだ土壌が海に投棄される結果となっている。地域住民は生活のために仕方ないと考えるとしても、近隣の自治体からすれば、瀬戸内海が汚染されるわけだから、たまったものではないだろう。しかしそんな描写はない。まあでも蛇足かもしれない。
劇中では、親会社にPFOMが規制されたことから、規制をクリアするための補助を願い出るも、工場内でどうにかしろ、と言われてしまう。一つの町の経済を支えるほどの規模を持つ工場を抱える企業が、そんな態度なわけがないよなあと思う。規模が大きいほど環境には配慮するし、工場よりも本社のほうが外面を気にするのが一般的であるため、リアリティにかける。ましてやISO14001を取得している企業である。
地元住民の持つ井戸水が汚染されているという証拠を提出した黒木華に対し、裁判長の竹野内豊は、工場が地下水汚染の原因であることを調べるように黒木華に命じる。ここで本当ならば、帯水層までボーリングして地下水調査を行って、数値が周辺住民の井戸の数値よりも高いかどうかを調べるだろうところを、なぜか金がないからといって、黒木華本人が、スコップ持って一生懸命掘っている。しかも、普通工場敷地はアスファルト舗装されているから、黒木華が掘っているのは工場敷地の外と思われる。シキハマの、地下水汚染の原因が弊社かどうかわからないではないか、という主張に対する反論根拠を調べるわけだから、工場の周囲の土が汚染されていることが分かっても、それが地下水汚染の原因であるという証拠にはならない。
話は変わるが、シキハマが船で運搬しようとした汚染土壌も、工場敷地内のアスファルトを引っぺがして、掘った土を持って行ったのだろうか。なんだかこっそりやるにしてはリアリティの薄い話である。
また、物損事故を起こした女性の車から、汚染土壌を見つけようとする際、ジャッキスタンドで持ち上げた車の下に潜り込み、なにやら探知機みたいなものをあてると音が鳴り、その物質が含まれた土壌があることがわかる、という描写がある。盗聴器じゃあるまいし、化学物質を一瞬で判別できる手ごろな探知機なんてあるのだろうか、と思いながら見ていた。
本来土壌や水の環境法は、その自治体が規制のために検査等の規制を行うものだと思われるが、劇中では行政による規制の話が全く出てこない。工場・町VS司法で終わっている。町ぐるみで隠ぺいしていたという中に、役場も含まれているものだと思われるが、あまりにも蚊帳の外である。
別にリアリティがないなあと思うところが多くとも、内容が面白ければ個人的にはいいのだが、肝心の内容もあまり面白くない。やっぱりHEROのキムタクみたいな、それこそヒーローが華麗に問題を解決してくれればいいと思うのだが、この映画にはそれがない。つまり誰もあんまりかっこよくない。ただ、おそらくこれは事前にドラマを見て、こういう世界観の話だということを把握していなかった私が悪い。
竹野内豊は職権で調べようとするも、国家に阻まれて以降は、自らは無理に調べようとせず、裁判において、粛々と裁判長業務を行うにとどまる。一応裏で漁師と仲良くなり、そこから明らかになったこともあったが、そこまでフィーチャーされていない謎をさらっと明らかにしたくらいで、あまり印象がない。黒木華はなんか頑張るけれども、一つ一つの行動に疑問を感じながら見ていたので、いまいちすっきりとしない。斎藤工は行動がブレブレ。黒木華に途中で影響されるわけだが、それにしては影響されるところの描写が弱い。襲われる描写も、取ってつけたようで心が動かない。ただ、自転車の伏線はよかった。
イージス艦の航海記録の紛失。工場ぐるみでの何かの隠蔽。放火の犯人。殺人の犯人。すべてが同時進行的に行われ、それぞれの深堀りがないせいで、一つ一つが種明かしされても、そもそも引きがないからあまり驚かない。
一度見たHEROをもう一度見た方がましだった。
胸を張れ!
坂間千鶴。
このセリフが1番好きかも。
みんなが幸せになる真実はない、でもだからと言って誰かに犠牲を強いるのは許されないはず。明快な答えのない結末でしたが、希望の持てるエンタメ性の高い映画でした。続編のドラマがあれば観たいし、映画があるのならまた観たい。演者は皆芝居達者なので、安心してみれました。面白かった!
ヤッツケか、マジもんかの分かれ道。ってヤツ。
西野七瀬は可愛いし、黒木華はさすがだよ。で終わっちゃうw
やっぱり脚本、と言うか設定、と言うか。ザルでガバガバな訳ですよ。シラーってなってしまって。こりゃ、突っ込んだら負けの話か?と、一歩引いたところから物語を眺めるしかないってのが。予想はしてたけど。あ、これはアカンやつっぽい、って感じたのでスルー態勢に入ってたんですが、この1月最終週、他に見たいものも無くw
そもそも、貨物船が沈没時にGPSは一緒に沈んちゃって....ってw
何時の時代の話ですか?もっぱら業務に使用される船がAIS(自動船舶識別装置)不適用なんてありえないでしょ。
有機フッ素化合物はPFOAと標記されてましたが、わが国では2020年から「製造と上市」が禁止、完成品の含有率に規制が掛かります。でですよ。これはいきなり発効されたものではなく、記憶では2007年あたりから、REACH規制の一環として、含有率の調査・代替え技術の技術開発、なんてのが行われました。手っ取り早く言うと、当時、日本全国の工場では「有機フッ素化合物使ってる?今後使っちゃダメなんだけど、どんな対応するの?何時から?対応できた?」と、監督官庁の調査が入ってるんです。「大手」の網抜けは無理ですよーーーーー!
そもそも、その汚染土とか言うやつ、どこに捨てるん?
それそのものがヤバいやんw
と、放射性物質じゃあるまいし、携帯可能なセンサーなんてありません。
まぁ、法廷内のやり取りに関しては、そもそもがコメディ演出って事で。
取りあえず、シナリオの前提条件でガバガバな所だけ、ツッコんでみたw
マジもんの脚本、ハリウッドあたりのって、そういう所の調査やなんかが徹底していて、かつ緻密に造り込まれてると思うんですよね。邦画の脚本の雑さが気になる一本でした。
良かったところと言うと、泣く場面でも、ただ単調に泣かない黒木華の演技に感服しました。様々な思いが去来する様が見て取れるのって、すごいと思う。
良かった。黒木華が。
う~ん・・・・
TVドラマシリーズはずっと楽しく観ていたし、先日の前振りスペシャルも観た。
竹野内豊と黒木華のコンビは絶妙で最強だと思う。
フジなので過大な期待はしていなかったつもりだが、やっぱりしてたのかな。
ちょっと?かなり?がっかりした。
SPドラマで黒木華が弁護士にというところで懸念はあった。
そこから派生してありきたりな展開は黒木華の魅力を損ねているように感じた。
加えて、予告編から想定された展開をあえて外してどや顔されているような観もあった。
巨悪に立ち向かう爽快感もなく、市民の思いが心に染みることもなかった。
展開がどこか空回りしてかみ合っていない。
単純にTVドラマの延長線で良かったのに映画だからって構えすぎたよくあるパターン。
竹野内豊のひょうひょうとした感じは変わらす良かったけどねぇ・・・・。
懸念を裏切らないフジ。
誰も悪く無いけどメッチャ大事件だった作品。 本年度ベスト!
昨日観た作品が重めだったので軽く観られる作品を選定したつもりだったけど、本作もかなり重たかった(笑)
貨物船とイージス艦との接触事故から始まり車両事故、傷害事件、放火、転落事故など色んな事件が満載。
国の為、町の為、働き先の為など、それぞれの立場による行動に引き込まれた。
これに加え裁判官、弁護士、被告人それぞれの立場の発言や行動にも引き込まれる。
もう引き込まれっぱなし(笑)
竹野内豊さんや黒木華さんの安定した演技は相変わらず良い。
西野七瀬さん。
彼女目当てもあったけど出番やセリフが少な目で少し残念。
斎藤工さん演じる弁護士の月本。
お金に目がくらんだと思いきやからの隠された行動に泣ける。
向井理演じる防衛大臣の潔い決断にあっぱれ。
町の住人の子供の頃の写真がなかなか奥が深くナルほどって感じ。
入間みちおの投げるボールがメッチャ曲がって笑え( ´∀`)
退屈はしなかったけと、感情が揺さぶられないので淡々と観てた。なので...
退屈はしなかったけと、感情が揺さぶられないので淡々と観てた。なので、真相が明らかになってもインパクトは感じないなぁ。あと、コミカルなシーンはおふざけにしか見えないので無い方が良いと思う。
イチケイのカラスの「新しい魅力」。
裁判官はドラマの主役になりにくい。裁判官は検事と弁護士の主張を公正に判断して結論(判決)を出すという受身の仕事に見えるのが理由かもしれない。しかし、自身が納得できなければ結論を出さず、真実を求めて裁判所主導の捜査まで始めてしまう。こんな常識外れの裁判官がいれば面白くならないはずがない。テレビドラマの「イチケイのカラス」が受けたのは正にそういう所だ。型破りな入間みちおと優等生の坂間千鶴の対立が面白い。坂間は入間に過剰に反発しながら、大いに影響を受けている。それは結局方法が違うだけで、求めるものは同じだからかもしれない。
テレビドラマの面白さはそのままに、映画化では話の内容もスケールアップし、裁かれるべき事件の構図も複雑だ。表面に現れた事件を裁くだけでは何の解決にもならず、その背後にある真実を見つけることが正義につながる。「隠さなければならない事実とどう向き合うのか」が今回のテーマでもある。それがどんなに「不都合な真実」でも、隠したままでは根本的な解決にはならないことを伝えてくれた。
坂間千鶴が弁護士になったため、入間みちおとの対立というテレビドラマの面白さはやや薄くなった。しかし、坂間が月本という法の裏側まで知り尽くした弁護士とタッグを組み、入間と協力して真相に迫っていく展開はなかなか面白かった。「イチケイのカラス」に新しい魅力が加わったと言っていいだろう。
坂間千鶴の成長劇
ドラマにどハマり
映画前の2時間スペシャルでも映画欲を出させる
絶対観に行くしかないって思いながらも日程あわず。。
まだドクターコトーも見てないのにー
映画素晴らしかったです!
ほかの方のレビューにもありましたが
黒木華ちゃん
あんがい安産型の体型で
すっごく好感度がアップいたしました⤴️⤴️
いつものキャストのみなさんも素晴らしいのですが
斎藤工さんが素晴らしかったです
正義と悪の間を行ったり来たり
胡散臭いのか味方なのかそんな雰囲気を醸し出せるのは彼の為せる技。
ムカつく入間みちお。。。ぽぞって
でも泊まるところないと頼ったり
2人の関係は大好きだけど
ラストシーンの黒木華さんの号泣で
初恋が散ったのかな?と。
まだまだこれからもドラマでまたやってほしいです。
入間みちおの楽しそうな笑顔も好き
キャストとキャラが合っててほんと素晴らしい。
イージス艦がどうの
町の公害がどうのってあるけど
1番は坂間千鶴の成長かな。
向井理の若き大臣姿は凛々しかったわ
期待値が少々高すぎたかな
連ドラ、スペシャルドラマ視聴後に鑑賞。複雑なストーリーが職権発動→捜査によって解き明かされていくラストへの流れがイチケイのカラス最大の魅力と考えているが、本作は消化不良。なぜなのかを考えてみた結果、国家権力との戦いを想像していたのが蓋を開けてみれば地方企業の、それも民間人関係者数名を中心とした隠蔽事件であったこと(つまりミスリードにまんまとハマった)からくる肩透かし感が原因なんだろう。話のスケール的に映画である必要性が薄い気がする。環境汚染に自らも蝕まれながらも真実を隠すことを選んだ吉田羊に今ひとつ感情移入できなかったことのもある。一応全て明らかにはなるのだが、関係者たちの葛藤がもう少し深く描写されていたら違ったのだろうか。
個人的に斎藤工の演技はクサすぎる。彼の役柄が本作の爽快感を一部阻害している気がしてならない。自転車のくだりも「最期のセリフがそれ?」と思わざるを得ない。昼顔の彼は大好きなのだが。
スペシャルドラマは文句なしの一本であっただけに、なおのこと惜しい感覚。また連ドラやってください。
モヤモヤは偏りか作戦か。
予算が限られてる時には無理に特撮めいたことはやらないほうがいいな。冒頭でチープに見えちゃうから。
とはいえ、一筋縄ではいかないストーリー展開は、それなりに楽しめます。科学的な無理筋は見ないふりなら。
コメディ仕立てもテレビドラマ通りにまずは面白く。
斎藤工がいい雰囲気だし、黒木華も安定。なんと菊之助丈が出ていたのにはびっくり。企業城下町という仕立てからの展開も一捻りあって陳腐じゃない。
ただ、防衛大臣の件は要らないなあ。向井理の演技は悪くないけど、政治家の描き方が中途半端なのは否めない。結局、悪法もまた法なり的に見えつつ、政治家は法を超えられるとも読めちゃうし。このあたり視点が権力側からだなあとも。
それとも、敢えてモヤモヤさせると高等作戦?竹野内豊の飄々はそれも込みだったらなかなか。
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