ブリング・ミンヨー・バック!のレビュー・感想・評価
全6件を表示
手拍子、手拍子、あ、よいしょ、あ、よいしょ
しんゆり映画祭 - その4
日本の民謡をラテンのビートに乗せて世界に広げ後世に残そうとするバンド「民謡クルセイダーズ」の日々の活動、海外ツアーの様子を追ったドキュメンタリーです。これは痛快なバンドであり映画でした。
以前、会社の仲間とジャズ・バンドを組んでいた事があり、僕はサックスを担当していました。練習で僕がソロを取って演奏していた時の事、バンマスに「それは音頭だ」と言われて深く傷ついた事がありました。しかし、この映画を観てその傷が数十年ぶりに一挙に癒えました。
そうだよ。音頭とラテンビートは通底しているんだよ! どちらも大地の音楽なんだ!
そして、この日の注目は、上映後の「民謡クルセイダーズ」のライブです。いやぁ、伸びやかな歌声と、うねるリズム、客席から湧き上がる手拍子。当日は会場の都合で踊りは禁止だったのが返す返すも残念でした。あ、よいしょ、あ、よいしょ。
民謡クルセイダーズのミュージックドキュメンタリー
「監督の森脇由二は2017年に民謡クルセイダーズのライブを観て衝撃を受けその場でドキュメンタリー制作を直談判し、撮影をスタートさせた作品」と書いてあるとおり民謡クルセーダースのに密着したミュージックドキュメンタリーであり非常に楽しく鑑賞できた
しかしドキュメント映画として厳しく觀ると、ミュージックドキュメンタリー以上の物を作り上げようと全国各地の民謡(盆踊り)の断片的な映像や琉球民謡の元ちとせのインタビューや会津磐梯山の景色等で表現したもののアイヌ民謡が全く触れられていなかったのは個人的にちょっと残念だったかな
"民謡クルセイダーズ" に密着したドキュメンタリー。 伝統を重んじ...
"民謡クルセイダーズ" に密着したドキュメンタリー。
伝統を重んじつつ、ただし固執しすぎず、
南米などのグルーヴを取り入れるとか、
いま聴いて楽しくなるような、試みの数々。
民謡は一度死んだ、とは言いますが、
"民のうた" また盛り上げようと。
日本だけでなく、南米や欧州のフェスで盛り上がるとか、
他国でコラボ演奏したりとか、
まずやってみることって大事だなと。
オーディエンスも楽しんでいますし、
演者さんらも常に笑顔で、
楽しんでいる様子が、強く伝わってくる映像でした。
出だしからの低温バキバキ、
今回の映画館 (シネマ チュプキ タバタ さん)の音の良さが、再確認できました。
民謡ってなに?
民謡とラテン音楽を融合した、民謡クルセイダーズ。その彼らのドキュメンタリー。
民謡は今ではダサい、と言っちゃもったいないほどのノリノリのライブが目白押し。ヨーロッパツアーの会場で欧州人たちが訳も分からず身を委ねる姿は、民謡という音楽のもつ魅力が成せるもの。そりゃ、本来は大衆音楽だものな。どの国にだってあるソウルミュージックだもの、気持ちよくなれる。だから、ラテンにだってピッタリとはまる。コロンビアまで渡ってセッションすれば、かの地のミュージシャンたちとも簡単に息が合う。見ているこっちも嬉しくなる。
一年に一度の燃えるような地方の盆踊りだって、百姓や鉱夫や漁師が節を合わせて歌う歌だって、民謡は民衆のもの。そう、郡上や白鳥の盆踊りは、とてもエモーショナルだった。あれは誰かが頼まれて作ったものじゃなくて、自然とできちゃったものだわ。
インタビューで言う。民謡は、本来は大衆音楽なのに、伝統芸能になってしまったと。それをもう少しラフなものに戻してあげたいと。民謡を風景にしたいと。お座敷歌にもなり、ジャズアレンジも加えられたりしてきた民謡は、時代時代でカスタマイズされて、また後世にバトンタッチされていくものなのだから。これからも先、いつでもそばにある歌であってほしい。
※上映後、この日はミニライブあり。
メンバーは、フレディ塚本(うた)、リーダー田中カツミ(パーカッション)、秋山カズヒサ(三味線)。
1.ソーラン節 2.こきりこ節 3.じょんがら節(三味線独奏) 4.刈干切唄(独唱) 5.会津磐梯山 6.秋田大黒舞
前の席の爺さんが一曲リクエストした。そして一緒に歌っていた。それがとても素敵な景色だった。
民謡は
死んだとか死んでないとか大袈裟だなぁ。
それはクルセイダーズ目線でしょ。と突っ込みつつも
解説インタビューでルーツミュージックと言いながら
盆踊りを引き合いに出す久保田麻琴さんに
流石だなぁと相槌打って観ていた◎
民謡の根底にある盆踊り。即ち踊り念仏の成り立ちは
浪速の盆踊りや高知のよさこい、京都の祇園祭に限りなく
かなりの広範に渡って根を張っており
これぞ日本のリズムでしょ。と言わんばかりの王道感を伝えてくれるが、ここリズムの拍を追いかけるだけでも
酒を片手に何夜も語り合えるぜ。と思った。
まぁ、そんな間口を拡げてくれたクルセイダーズには
感謝だわ。でも大袈裟は坊主だけで良いから
じっくり着実に広げていってくださいな。
ミンヨーブリングバック
韓流もいいけど、MIN’YOもね!
昨年のPBMFFで観逃したから、ってわけではないけど、タイミングよく初日突入。Barakan Beatの影響もあって、ランニングしながら聞いてるので言うたら耳だけの馴染み。
ラテンのプロと民謡のプロの合わせ技はキャッチーでエモい。そして俗っぽさがマシマシ。そりゃ楽しくないはずがない。そして、その面白さは日本を突き抜けワールドクラスの強度。地方に根付き長い月日を経て消えつつある日本のブルース”民謡”を全曲アーカイブして、世界中を踊らせちゃってほしい。
フレディ塚本氏の歌声は、フレディマーキュリーって言うよりは、幾重にも折り重なる太いリズム陣を切り裂く、リーモーガンのトランペットの音色のような切れ味。
公開初日上映後のライブ&盆踊りも楽しかったー。
全6件を表示