ビーストのレビュー・感想・評価
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お父さんの最後の選択は?
CGなのか、VFXなのか…。
素人の私には判然としませんが、いずれにしても映像技術を駆使して、実写だったら俳優さんが危険で、とてもとても撮影なんかできないようなシーンがスクリーンに登場するようになったのは、映画ファンとしては、嬉しい限りです。
そして本作は、その特徴を活かし、ハラハラ・ドキドキの連続で、とてもとても怖い映画に仕上がっていることも、他のレビュアー諸兄・諸姉が指摘するとおりで、いまさら評論子が書き加えるようなコメントも、ありません。
ただ、一つだけ気になったのは…。
最後のさいごにお父さんが、廃校(?)の一室に娘たちを残したときに、自分は素手でライオンに立ち向かおうとしたことでした。
いうまでもなく、危機管理(サバイバル)の鉄則は、ゲガをしないことです。
命にも関わりますし、第一、ケガをしてしまったら(自分も)動けなくなるので。
(まして設定では、お父さんは医師でしたから、自分がケガをしてしまったら、他者の手当もできなくなる)
牙も爪もない身の人間が、ナイフ一本でライオンと渡り合おうというのは、いくら娘たちからライオンを遠ざけるためであったとしても、手段・方法として常軌を逸した「無茶」とも言えるのではないかと思いました。
娘たちと一緒に立て籠もって、救助を待っのが至当だったでしょう。
ただ、最後にクライマックスが必要だったのでしょう。映画作品としては。
ですから、上記のような「無粋なツッコミ」を差し引いたとしても、十二分に楽しめる作品であったことは、いい添えておきたいと思います。
焦っているのはわかるが、運転して木に激突して車を動かなくする娘 あ...
焦っているのはわかるが、運転して木に激突して車を動かなくする娘
あの状況で勝手に助けに行くために車の外へ出ていく娘
見せ場を作りたいがために、ああいうことをされるとイライラするわ
最後にライオンがやられる描写もない。不完全燃焼。
ライオン対ビースト
アフリカ旅行中、狂暴なライオンが襲撃。父親は娘たちを守れるか…?
これほどシンプルで分かり易い作品も昨今珍しい。尺も90分。
下手すりゃただのB級になるところだが…、
なかなかスリル満点のサバイバル×アニマル・パニック。
この手のジャンルでよく言われるのが、序盤のドラマ部分は退屈。レビューでもちらほら、家族ドラマなんていいからライオンとの闘いをずっと見たかったとの声もあるが、一応この部分が主人公家族の話の肝や父親が闘う動機にもなっている。それに、たかだか30分くらいなんだから我慢して!
亡き妻の故郷であるアフリカへ旅行に訪れた医師の父親と二人の娘。
一見仲良さそうに見えるが、奥さんが亡くなる前に別居し、亡くなる時傍に居なかった事から、娘たちとの関係にミゾが。
この旅行はその関係修復も兼ねて。自分と娘たち、各々のこれからにとっても非常に重要。
そんな時襲い来る恐怖。
何としても…いや、絶対守らなければならない。
家族の背景の地盤がシンプルながらしっかりと出来て、いよいよ襲い掛かって来られても大丈夫。
旧友の案内である村に立ち寄り、惨状から不穏と危険を感じ取り、“奴”が姿を現す。
ここもド派手に“THE登場!”ではなく、突如の急襲。恐怖とパニックを煽る。
“奴”は何処から襲撃してくるか分からない。襲われたら、終わり。とにかく執拗。
離れた場所に傷を負った旧友。助けに行かなければ。
娘たちは怯えている。守らねば。
ほぼ車の中のワン・シチュエーション。
時々外に出た時の緊張感。
逃げ場のない極限状態下の閉塞感。
『ザ・ディープ』『エベレスト』『アドリフト』などサバイバルものに手腕を振るうバルタザール・コルマウクルの演出と名手フィリップ・ルースロによる臨場感たっぷりの映像は、単なるB級の類いのそれとは違う事を証明している。
やはりライオンの狂暴さこそ見もの。
ライオンは基本CGで描かれているが、シーンによって本物も使用。なかなか見分けが付かないほどリアル。
人間を襲って食べるのではなく、狂ったように人間だけを襲い、殺す。
その昔実話を基にした『ゴースト&ダークネス』という人喰いライオンの作品があったが、こんなにも恐ろしいライオンの映画は他にないのでは…?
あまりの恐ろしさから“ディアボロ(悪魔)”と呼ばれ、普通のライオンじゃない。奴は、何者…?
開幕シーン。密猟ハンターらがライオンの群れを襲撃。一頭だけ逃す。そう、この一頭が…。
仲間を殺され、人間を憎むようになったライオン。
全ての人間を敵とみなし、悪魔の獣と化した。
ちゃんとライオンにも動機があるのだ。
怒り狂ったライオンの力と恐ろしさは、他のライオンの比じゃない。
こんなライオンに太刀打ち出来るのは、ドウェインかステイサムくらい。
その二人と闘った事あるイドリス・エルバが、闘う。
彼の熱演が作品に貢献している。
キャストは多くないが、シャルト・コプリーや娘役二人も奮闘。
ツッコミ所もあり。最たるは、
外が危険な事承知なのに、結構ひょいひょいひょいひょい外に出る。娘なんて負傷した旧友のおじさんを助けに。
父親も旧友もさっさと逃げりゃいいのに、一人で銃を持ってライオンを追う。挙げ句、返り討ち…。
私なら絶対車から外に出ないけど!
人間を憎むようになったライオンだが、ライオンがそんな感情を抱くのか…?
まあ、この手のジャンルに付き物。
クライマックスは父親とライオンの一対一のガチンコバトル。
さすがに劣勢。決着は…。
ラストは指摘受けてるようだけど、いい方法だったんじゃないかな。なるほど“縄張り”、頭脳戦だね。
確かにB級テイストと言ったら、B級テイスト。
でも、実力あるスタッフやキャストにより、無駄を削ぎ落としたシンプルで、一級のスリルとエンタメ。
個人的に何とも言えぬ作品を見た後だったので、スカッと救われた気分。
ちゃんと大事な事も漏れなく。
悪魔の如く描かれているライオンだが、そもそもの原因を作ったのは人間。
自然の怒りを買い、報いを受ける。
人間こそ、愚かで恐れを知らぬビースト。
もうちょい
他評者も言及していらっしゃる通り前半のサスペンス感は割といい感じだったが,密猟者登場のあたりからアレレ展開の竜頭蛇尾。
村落や密猟グループを殲滅するような獣王相手に徒手格闘して生き残るって…もう一工夫欲しかった。
手負いのライオンは恐すぎる、、、
下手なホラー映画より余程怖かった!
モンスターでもクリーチャーでもなく野生のライオンだからこその怖さ!思わず声が出てしまうほどのスリル!!
野生のライオンなら銃で頭撃てば一発で終わりじゃないの?って思うけど、麻酔銃しかなかったり麻酔がきかなかったり猟銃あってもすぐに弾切れたりで、そうはうまくいかず、、
それでもラストは撃ち殺すんでしょ、って思ってたらまさかの展開。
ヒーローでもヴィランでもないからあーゆう結末もアリですね(^^)
獣王の縄張り
母が亡くなったことで少しギクシャクした様子の親子が、母の故郷である南アフリカに旅行に行ったが、そこには危険な密猟者や猛獣が・・・といった物語。
動物系ライドが好きなワタクシ、何度観てもこのシチュエーションはたまりませんな。
序盤は現地の友人を訪ね、母が亡くなった理由やそれにまつわるネイトと娘達の背景が描かれる。辛いですね。。
程なくして、密猟により人間に恨みを持つようになったライオンに襲われ、命からがら逃げるパニックアクションの様相に。
全体を通し、観易いアドベンチャー作品になってはいるが、序盤は思いの外テンポが悪く、助けに行く行かないのくだりがちょっと長ったらしい。
そしてライオンを探す為とは言え明らかにワニさんがいる湖に入っていくってどうなのよ!?
・・・そして出て来ないんかい(笑)‼
そんなこんなありながら、いつ襲ってくるかわからない恐怖はかなりの緊張感があったし、ライオンもホンモノにしか見えない迫力が存分にあったし、医者というバックボーンも存分に活かされ、娘やマーティンも皆勇敢で逞しい。
まぁ、この世界の掟ではありますが最後はちょっと可哀そうだったかな。もとはと言えば悪い奴らのせいですしね。
あとはせっかくのサバンナなので、もうちょっと色んな動物の活躍を観たかったかな。
また、車中の夢のくだり、後ろからそっと抱き寄せてきたのがマーティンだと思ってしまったのはここだけの話。
総じて普通に面白かったし興奮させられた作品だった。
人生一度は行ってみたいと思いつつも、やっぱりこういうの観ると怖くなりますね(笑)
ライオン岩と泣き虫悪魔
名前忘れちゃったけどオスライオンの兄弟好きだったなぁ、あとマーティン。彼の前日譚を映画化してくれたらダッシュで観に行く。主人公ファミリーは、うんそうだね。でも、一般人色を濃くしたがために「考えなし」が過ぎてキツかった。それを終盤近くまで引っ張るもんだからちょっと疲れちゃったかな。でも全体的には好きでした。
追記:マーティン、バンジー、廃学校、兄弟の群れ、密猟者、悪魔の群れ、村。改めて考えるとこれらの関係性に少し疑問がチラホラ。
ライオン
ライオンの造形が凄かったなあ。
たてがみとか触れちゃったりする感じとか、物理的な作用とか、襲撃の迫力とか。
特にラストは凄まじかった。
父親への絡み具合とか…リアル。いや、リアルを見た事はないんだが、説得力に溢れてた。
無茶苦茶、作り込まれてた。
凶暴なライオンではあるものの、人の目線からみると復讐者的な立場にもしてあって、密猟などの人的被害も描かれる。
まぁ、アレだ深淵を覗き込む時は、深淵もまたお前を覗き込んでいるのだ的な事だわな。
因果応報ってやつかな。
まずドア閉めようよ
この手のサスペンスものでよくある「ここで外出るか?」とか「おいおい、ドア閉めなきゃ」というハラハラと突っ込み満載で楽しめる佳作です。
監督はモンスター映画は苦手と思われます。
出るぞ出るぞ・・という緊迫感は今一で、「JAWS」を引き合いに出した前宣伝ほどは面白くないです。俯瞰というか、固定カメラでの遠景撮影が目立つ気がします。
とはいえ90分という短尺作品なので、皆異口同音に言ってますが、「お昼のロードショー」気分で楽しむといいと思います。
しかし、最後はあの巨体に噛みつかれ振り回されて「流石に死ぬだろ」と大きなツッコミで終わります。
4DXで観たら失神する人が続出しそうな一作
予告編から想像できるとおり、サバンナで孤立した親子が獰猛なライオンに襲われる恐怖を描くという、アトラクション・ムービーに全振りした映画でした。アフリカの大自然の美しさと、夜の帳に覆われたサバンナの底知れぬ深さの対比が素晴らしく、ライオンの凶暴さ以前にその風景、映像の美しさに驚かされます。撮影機材の充実ぶりはもちろんのこと、撮影時の光線状態の計算が非常に入念だったことをうかがわせます。
全編を貫く異様な緊張感は、カメラから飛び出してきそうな程に迫ってくるライオンとつんざくようなうなり声だけでなく、非常に長い長いワンショットによっても高められています。思わず飛び上がりそうな描写が続くあまり、早く画面が切り替わって、この緊張感を解いて欲しい…、という観客の願いを見透かしたように、自在に動き回りながらもなかなか途切れない映像がもたらす効果は絶大です。
一体どうやって撮影したんだよ、と思うほどに恐ろしくも堂々とした体躯の「ディアボロ」とも呼ばれる凶暴なライオンの撮影方法については、監督インタビューや解説などを参照してもらうとして、その描写の迫真性はちょっと近年の作品では比較できないほど。
アトラクション的な側面にほぼ全上映時間が費やされているため、確かに主人公とその娘達の関係などのドラマ部分の描写は少なめですが、それがドラマの描き方の浅さに直結している、という訳ではなく、少ない台詞や演出で巧みかつ無駄なくその関係性を描いてみせています。アクションの中にドラマを入れ込む、という演出手法自体はそれほど珍しいものではないのですが、本作はその中でもかなり成功しているのでは。
これは確実に劇場で観るべき作品。
B級の匂いが全くしない。
要は “陸のジョーズ ”なのだが、
ちゃんとお金を掛けて大御所が撮ってるので
B級の臭いが全く無く下手なホラーの何十倍も怖い。
常に怖いんよ、いつ来るかわからないから(´;ω;`)
監督が「エベレスト3D」という
緊迫と臨場感のプロなので凄まじかった!
あー怖かった(´;ω;`)
それにしても日本では流行らない要素満載なんですが
しっかり面白いから迷ってる人は観てね!
あっという間の90分です
よくある現実離れが過ぎたモンスターパニック映画と違って適度な現実離れで興醒めせず鑑賞できました。
有りがちな子供達の身勝手な行動も適度に抑えられていてイライラせずに観れます。
映画としても面白いですよ。
90分程度に上手くまとめてあるのも良いですね。
おススメです!
仲間をころされ人間に恨みを持つライオンVS父親
なるべくネタバレにならないようにこれから見るべきかの参考にしたい人の指標になればと思う。
物語は密猟者が、金になるからとライオンの群れを一網打尽にする所から始まる。
が、群れの1匹を仕留め損ねてしまう。
この1匹VS家族を守るために戦う父親という、構図の物語である。ストーリーのスケールとしては
そこまでは大きくはないだろう。
主な登場人物は主人公(父親)長女、次女。
父親の旧友……そして敵ライオン。
妻はガンで亡くなっているが、亡くなった時ずっと傍にいてやることが出来なかった自分に父はひどく後悔しており自分の責任だと抱え込んでいた。そして、長女も父が悪いと……父をあまり良くは思っていない。
ある日、妻の故郷である南アフリカに訪れることにし、妻と父親の旧友にも再会する。
久々の再会で息弾む父と旧友ではあるが長女がヒステリックを起こし妻のことで食事そっちのけで口喧嘩したりという描写がある。
翌日親睦のため村を訪れたのだが……いるはずの村人が見当たらない……そこには無惨にも殺されていた村人の惨状であった。
ライオンが自らこんなふうに村や人を襲うことは無い……一体どうして!?と困惑する登場人物達
ここからライオンVS父親という戦いが始まっていく。
車での心理戦やちょっと派手とは言えないアクションではあるが……自然界の動物の恐ろしさは充分味わえるであろう。
が、個人的には少しストーリー性や人の行動にチープさを感じてはしまった。
だけど、アクションとしては悪くはなかった。
まあ、素手でやり合ったりする場面はなかなかツッコミ所はあったが。
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