「年増の妹」エスター ファースト・キル カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
年増の妹
13年前の映画で同年代の12歳の主人公を演じた女優さんがさらに若い10歳の少女役を25歳になった現在再び演じることに興味を持った。
果たして本当にイケるのか?
イケてました。
スリラーは苦手なもので、前作はみていません。
少年鑑別所?孤児院?精神病院?に新任のカウンセラーのおばさんがやってくるところから始まった。
成長ホルモンが出ななくなった小人症。本当は30歳?
この女優さんはかつてのルーマニアのオリンピック体操選手だったのかななんて思いましたよ。
簡単にちっちゃくできるんですね。
だからスノーホワイトに出ていたニックフロストも小人だったんだ。
前作を観てないのでそのへんがなかなか呑み込めなかった。
子供なのにとにかく残忍で凶暴な少女が守衛さんを誘惑して、いとも簡単に殺して脱走。
施設の玄関にホウキ持って立ってる暗い女が不気味な殺人マシーン。
戸川純並みのあやしさ。
行方不明だった娘が4年ぶりに元の家に戻る。羊の皮をかぶっている他人だと早い段階で見抜く母親に???しかし、詮索や通報はしない訳は、単なる失踪事件ではなくて、母親が関与した殺人だったのか?
画家の父親になついたフリして取り入るエスターを窓越しに監視する母親。
謎の分厚い手帳。聖書をスクラップブックに。事件の記事を集めた詳細ななりすまし資料。
用意周到で狡猾なのに狂ってる。
父親と娘vs.母親と弟の関係はよくある家族の関係のような感じ。
父親にみせる表情と母親にみせる表情の違いはちょっとオーバー気味でしたが、愛らしさといやらしさがドバドバでした。
しかし、弟はなめてましたね。
アクションバトルがメインになって来て、えー😱
ちっちゃいのにすごいパワーなので、フローレンス・ピューのほうが似合うのになんて思ったけど、子供扱いしかされない三十路女の怨念を見事に演じていたんですね。観てる間は訳がわからんかったです。
刑事役のヒロ・カナガワ(日系三世?)が若い頃のイッセー尾形みたいだった。
なんだかピンとこないまま終わってしまった😵
前日譚としながらも、いつから孤児(Orphan)なのか?過去の虐待が凶暴性を生んだのか?それともホルモン異常?先天性?よくわからなかった。たぶん続編があるんでしょう。そのときは是非とも、前作と今作をよくおさらいしてから楽しみたい。LEGBTQも差別対象にしにくくなった現在、孤児はこれからもずっと続くネタなんでしょうね。ジェット機を家に突っ込ませて養親を殺害する目が赤く光る凶暴なスーパーマンの子供の映画(ブライトバーン恐怖の拡散者:ディズニーを解雇された直後のジェームズ・ガン監督作品)を思い出しました。
反省なんてしなくていいよ。
どんどんやりたまえ。