金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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原作はだいぶ前に読んでる上で
観ましたけど、終始舐めてんのかって感じの世界観の浅さ薄さ作り込みの甘さが気になって…何もかも口で説明、必要なものは全てその場に揃ってるご都合主義。なのに見せ場では説得力皆無の意味不明な雰囲気で押し通す。主人公の有能さを証明するいくつかのシーンと恋愛的見せ場の唐突さとブツ切れ感、どんどんシラけてしまいました。
漫画では気にならない要素でも映像用に変換せず本当にそのまま持ってきた感じでふわふわした雰囲気でなんとなくいい話として提供されとても悪い意味で少女マンガ的でした。でも評判いいんですね。信じられない。
一応原作は好印象ではあったんですが映画でここまでペラペラさを突きつけられるとその評価も自然と下がってしまいました。岩本ナオ先生とこのマンに対する信頼も。(このマンはまあ元から信頼してなかったかも)残念。
追記
あれから原作を読み返しましたがほぼ一緒なのに原作は味というか間というか…でまあアリ、ってなるんですよね。少女漫画で1巻完結だし。映画はそのまんまではあるんですが本質捉えてない感じがすごくしたんですよね。しかも2時間の映画でこれって本当にだめだと思うんですがやっぱり総じて好評っぽい…子供向けってことにしてもあまりに小手先感がすごすぎて。あんな国の豊かさレベル違って(国というか町レベルの規模?で隣り合っててあの気候の差…)で千年も対立するのありえないですよ。(そこから)
多幸感にあふれる「優しい」物語。ぽっちゃりヒロインと理想主義者の青年が世界を変える。
原作未読。だいたい想像していたとおりのような話ではあったが、
充分に面白かった。観に行って良かった!
ぽっちゃりヒロインというのは、もしかするとアニメの特権かもしれない。
どうしても、実写の場合はその系統の人気女優というのが生まれづらく、柳原可奈子や馬場園梓なんかはふつうに可愛いとは思うが、「主演」を張るタイプかというと、どうもそういう気もしない。
(しいて言えば、往年の菊池桃子にこの役やらせたかったかも……w)
しかもCVは超美少女の浜辺美波という、おまけつき。
90年代には、美少女キャラの中の人の顔のことはなるべく考えないようにして、声にだけ集中して一生懸命観るようにしていたことを考えると、なんだか隔世の感がある。宮崎駿が芸能人をアニメ映画に引き込んだのも、あながち悪いことばかりではなかった。
浜辺美波というのは、決して器用な娘ではない。
僕は実は、彼女が東宝シンデレラにひっかかってすぐに撮った『アリと恋文』のDVDまで持っている隠れ浜辺美波オタクなのだが、彼女は昔からたいして演技がうまかったわけではなかった。
金沢の田舎で育まれた透明感は抜群だが、「顔」に「才能」が追い付いていなかった。
(『賭ケグルイ』とか、彼女の無理な演技がきつくて、途中で音を上げたくらいだ)
でも、一途で、頑張り屋で、努力家で、鍛錬を重ねることで、一生懸命いまの地位を築いてきた。
テレビとかに出ても、決して当意即妙の受け答えができるほうではないが、芯の強さと仕事への想いの純粋さは伝わってくる。
そういう娘だから、彼女が「声優」をやるときいて、正直不安にも思った。
少なくとも『HELLO WORLD』(2019)では、明らかに回りの足を引っ張ってたからなあ……てか、ちゃんと周囲も呂律がまわってないところぐらいはリテイク出してやれよって当時思ったものだった。
でも一方で、今回の予告編を観て思ったのだ。
サーラの不器用さとか、自信の無さとか、おっとりしたところとか、でも芯が強くてぶれないところとか、じつは、浜辺ちゃんに、すごくよく似てるんじゃないかな、と。
で、実際に観て思った。
おお、なんかあんまりうまくないけど、これはこれで「ハマり役」だよ。
サーラの後ろに、演じている浜辺ちゃんの「空気」がほんのり見えるし、
浜辺ちゃんが収録を通じて、サーラに同化してる感じが伝わってくる。
まさに、絶妙の配役とはこれのことじゃないのか。
浜辺ちゃん以外の声優陣も、皆さん良い仕事ぶり。
賀来賢人くんは、声優として聞いたのは初めてだったが、十分にプロの仕事ぶりだった。
その他、脇はベテラン声優で固めていて、まったく不安感を感じさせる部分はなかった。暗殺部隊のライララは、エンドクレジットを見るまで新井里美だと信じこんでいて、沢城みゆきだとあとから知ってギャフン(笑)。
ー ー ー ー
お話は、ある意味、とても御伽噺めいているように思えた。
たぶんそれは、前提となる設定自体が「およそ現実にはありえないような偶然」に立脚しているからかもしれない。
まず、二つの国の王様が、示し合わせることなく、相手国への政略結婚の婿と嫁としてそれぞれ「犬と猫を送り合う」という偶然。
それから、その相手方の婿候補と嫁候補が、それぞれ辺境の(といいつつ国境間際の)歩いていける距離に住んでいて、そこの「壁」に抜け穴があるという偶然。
そして、両国でたった一人ずつしかいない、婿候補と嫁候補が、森でばったり出逢ってしまうという偶然。
そう考えれば、この二人はまさに「運命のカップル」だといっていいだろう。
「運命」とは、この場合、作り手の「作為」のことを指す。
本来「逢うはずのない」ふたりは、神(作者)の導きによって、「出逢うべくして出逢った」。
そして、ふたりが出逢ったことで、「必然的に」歴史は動き出すのである。
本作の設定の「非現実性」は、逆にこういう「御伽噺のような奇跡」でも起こらなければ、隣接する二国間での戦争はおおよそ避けられないのだ、という現実をわれわれに突き付けてくる。
パンフによれば、原作者も監督も、映画製作のただなかでウクライナ侵攻が始まってしまい、ずいぶんと悩み、気の重い時期を過ごしたという。
でも逆に言えば、まさに本作は、ロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛けている今こそ、観るべき映画なのかもしれない。
どうやれば、戦争以外の形で、二国間の利害関係は解消することができるのか?
国交締結の前提として、どういう条件をクリアしなければならないのか?
病が進行し、引退の時期が近づいた為政者にとっての「レガシー」の重要性とは?
ほっこりした優しい物語のなかに、なにかの「今に対応するための」知恵が隠されているかもしれない。そんな気分で、つい観てしまう自分がいる。
少なくとも、「戦後50年」というのは、国交回復にはなかなかに良い節目なのではないか、とか。
何故かといえば、50年経つと、世代が二回りするので、「身近な家族や親族、友人を、敵国との戦争で喪った」直接的な被害者がぐっと少なくなるからだ。
戦争の記憶が「風化」するのは、必ずしも悪いことばかりではない。
記憶が風化すれば、「憎しみ」もまた、だんだんと風化していくものだから。
ー ー ー ー
映画はだいたい原作どおりだということだが、
観た皆さんが口を揃えておっしゃっているとおり、
基本的には、「優しい映画」だということに尽きる。
二国間の抗争を扱ってはいるが、血なまぐさい描写は一切なし。
多少の荒事は出てくるが、死んだり怪我を負ったりする描写もほとんどない。
出てくる人間は(悪役も含めて)みんな善人で、根っからの悪人はいない。
ひとりの青年の前向きな野心と、周囲の優しさの積み重ねのなかで、「うまくいくわけがない」とみんなが信じ込んでいた「和平」への道が、どんどんと切り拓かれていく。
もはや戦いでしか解決はもたらされない、という切羽詰まった状況であっても、「説得力のある魅力的な政治家」がひとり現れるだけで、これだけ切り拓かれる「未来」は変わっていくものなんだな、と率直に「人の力」の素晴らしさを痛感させられる。
●御伽噺めいた設定。
●悪い人間が誰も出てこない。
●悪役も実は善意に基づいて動いている。
●二国間の争いが、ひとりの青臭い夢の力で回避される。
●凝り固まった年長者の心が、若者の熱意で動かされる。
といった部分では、一見あまり似たところのない話だが、
『王様ランキング』ととてもよく似た世界観というか、
近しい「人間観」でつくられた物語だな、とも思った。
二国間の相克と和平の物語を、主役ふたりの初々しい恋愛とリンクして語る。
意外と難しいこのミッションを、本作は絶妙の語り口で実現してみせてくれている。
とくに、ナランバヤルという青年のキャラクターは本当に魅力的で、彼の優しさと行動力に引っ張られて、観ている間はつい時間を忘れて楽しんでしまった。
「動く道」「動く船」の休止や、ムーンライト・サラディーンの出自に関する彼の「推理」はふつうに鋭いもので、「切れ者」としての彼の在り方に説得力をもたせることにも、ちゃんと成功していたように思う。
サーラのほうも、中盤ちょっとうじうじしすぎてやきもきもしたが、総じて僕から見ても「お嫁さんにしたい度数100」の愛らしいお嬢さんで、ついつい応援してあげたくなった。
あと、犬のルクマンと猫のオドンチメグ(パンフを観て初めてCVが同じ声優さんだったと知る)も、あざとい使われようだが、実に可愛くてなごむ(この二匹は仲良しにはなれても、つがえないんだな)。
アルハミトの王宮のなかにだけ、噴水や池、風呂など水が潤沢に用いられているとか、サーラの居城の周囲は涸れ堀だとか、細かいところまで美術設定も練り込まれていて感心。
あと、意外に重要なのが、全編で繰り返される「食事」のシーンだ。
サーラは太めであることにはコンプレックスがあるようだが、「食べる」こと自体には常にいささかのためらいもない(笑)。「食べる」ことで「太る」かもしれないが、そうであっても「しっかり食べる」という行為の「大切さ」については信じて疑わないのだ。この「芯の強さ」が彼女を一流の人間たらしめているとも言える。
一方、ナランバヤルにとって、豪勢な食事はアルハミトという国の富の象徴であり、サーラの居城が提供してくれる「擬似家族」の象徴でもある。サーラが理想のお嫁さんであるのと同様、料理を提供して世話を焼いてくれる「ばあや」が、彼にとっては幼くして亡くした「母」の代わりとして機能していることも見逃せない(バイカリでは姉のウーリーンが「母親」のペルソナを代行している)。
だから、何かとこの物語では、ピクニックで食事とか、呑み比べの景品が食事とか、「食べる」シーンが頻出する。
ナランバヤルは、しきりにサーラに食事を譲るし、それを嫌がらずにサーラは食べる。これは、ナランバヤルが「サーラがぽっちゃりである」ことを、「まったく気にしていない」という証左でもある。
この物語で、国と国とを動かすのは「水」だが、
人と人とをつないでいくのは常に「食事」なのだ。
ただ、ふと見終わってからつらつらと考えてみると、
第93王女というからには、お姉さま3人との間の残りの90人はどうしてるのかとか、
レオポルディーネが君臨してるみたいだけど、大量の「王妃及び愛妾」(母親の世代)はどこにいるのかとか、
お互いの派遣した政略結婚使節(まあ犬と猫だったわけだが)が「どこに嫁ぐことになっている」のかを両国が知らないとか、そんなこと果たしてあるもんだろうかとか、
末席の王女が政略結婚相手に選ばれるのはわかるとして、なんで地方の技師にすぎないナランバヤルに、族長は「婿」役を押し付けたのか(そう高く評価してたふうにも見えない)とか、
過去に国境線を画定するとき、アルハミトがわざわざ水場のある森の「手前」で壁を築くなんてことがあるんだろうかとか(まあ、ないよねw)、
水もないのにあれだけ食料が溢れかえっているというのは交易の結果だろうが、野菜などの生鮮食料品が豊富にあるってことは、そんな遠くないところに農場地帯(もちろん豊富な水がないと育たない)があるはずなんだが、とか、
説明をスルーしているらしき部分がいろいろとあることに今更気づく。
族長が男色だったら跡取りとか困るだろ、とか。
あと、「デブの私が載ったら通路が落ちてしまう!」とかさっきまで愁嘆場演じてた空中秘密通路に、結果的に3人で載っちゃってるのってどうなの、とか(笑)。
でも、観ているあいだそれが気にならなかったということは、それだけストーリーテリングが巧みだということでもあるだろう。
ラスト直前の台詞で、ナランバヤルが「すぐ帰るよ! すぐに!」みたいなことを強調してて、さては性的ほのめかしかと思ったら、後日譚でしっかり結果が出されていて笑った。
しかも肥満遺伝子が……ちゃんと継承されている!
まあ、西アフリカや南太平洋では、逆に肥っていることこそが女性の「美」の基準とされ、むしろ美しくあるために肥ることを強要されるって話もきいたことがある。昔なにかのバラエティー番組で、アフリカ出身のタレントが、「自国で一番人気の出そうな日本人女性タレントは?」と訊かれて、「渡辺直美、一択」と食い気味に答えていたのも強く印象に残っている。
ナランバヤルもまた、「お嬢さん」のことは、身体もひっくるめて「美しい」と考えているにちがいない。
むしろ、貧しくひもじいバイカリの地に育ったナランバヤルにとっては、サーラのふくよかさは、豊穣の象徴であり、幸せの具象化に見えているのではないか?
ふたりの幸せが、家族の幸せになり、やがてそれは国の幸せになり、未来の幸せになる。
監督は「原作を読んだ後の多幸感が長く持続する感じ」をちゃんと感じられる作品にしたかったとパンフで言っていたが、その意味で、エンドクレジットでの、日本の「絵巻」の形式を用いて登場人物たちの「めでたしめでたし」を表現した手法はドンピシャだったと思う。
ライラライラライララ
人生スリ切れたオッサンが観る映画ではなかった。鑑賞後に調べたら原作漫画は単行本1冊とのこと。てっきり十数巻あるような壮大な物語を駆け足でたどってんのだと思ってた。漫画って本来、キャラクターが動いていくことでストーリーが推進するわけだが、本作はなんだかストーリーのためにキャラが動かされてるような印象。
また、ファンタジーだお伽話だと言ってしまえばそれまでだけど、話の設定や世界観、作中のさまざまなアイデアにリアリティなさすぎ。花嫁花婿代わりに犬猫を贈ったというレベルの話と、国の繁栄だか王のプライドだかで大勢人が死ぬ戦争を回避するという話が地続きであることに、スリ切れたオッサン納得できず。サーラが終盤までナランバヤルに妻がいると思ってるという設定も、観客が誤解と知っている以上、それでクライマックス盛り上げようってのは無理ないか?
サーラは太った不美人という設定らしいが、アニメ表現上は少しふくよかな可愛いらしい女性としか描き得ず、ルッキズム批判になってないし、昭和のオッサン(俺もだけど)が喜びそうな淑やかで奥ゆかしく男を立てる良妻賢母な性格付けもどうかと思う。次々出てくる登場人物は誰も彼もみんないい人な着地。そもそも自分は名刺交換直後に相手の名前を忘れているような人間なので、ナランバヤルとかアルハミトとかオドンチメグとか、耳で聞いただけでは名称が頭に入って来ず…。
回想が常に入るクドさや、お気持ちから何からすべてセリフで説明問題は今さら言わない(言ってるが)。ラブ&ピースや優しさは大事だけど、本作を観てそういう気持ちが湧いてきたかというと…以下略。原作に忠実らしいが、数年前のこのマン1位やマンガ大賞2位にユーザーの高評価。なんでこんなに自分と感想違うのか。
やっぱ観た自分が悪かったのだと思う。ごめんなさいね。予告から流れていた音楽はよかったな(フォロー)。
タイトルなし(ネタバレ)
公開二日目なのに観客が少ない。朝イチだからか?見て損はない。
金の国アルハミトと水の国バイカリは、過去にかなりどうでも良いことをきっかけに戦争し、今でも対立が続いている。
金の国は、イメージでは中東。砂漠地帯にぽつんと一軒家的に街がある。商業が盛んで人が多く、そのため水不足に陥っている。
一方の水の国は、イメージでは日本。自然豊かで水がある。しかし、アルハミトに貿易路を塞がれ貧しい。
このままでは両国ジリ貧で、いずれ消滅する。
アルハミトの第93王女サーラのもとにバイカリ1の天才が婿入りのために駕籠でやってきた。サーヤが中を除くと犬だった。
一方の水の国に住むナランバヤルのもとに、サーラと同様に結婚相手がアルハミトからやってきたが、中身は猫だった。
それから忘れたけどサーラがナランバヤルに不法侵入する。両国間には進撃の巨人に出てくるような巨大な壁があるのだが、くぐることができた。
サーラの犬が長芋掘りの穴に落ちると、偶然ナランバヤルがやってきて、犬を助ける。これが二人の初めての出会い。
…
最後まで書くのが大変だからやめとこう~
ネタバレしておく。
両国は対立しているのにもかかわらず、アルハミトの内政は国王派と第一王女派に二分している。そこにナランバヤルが第一王女派の左大臣に、水不足のアルハミトにバイカリから水路を引こうと提案する。水路を引く、イコール国交回復なので大事。左大臣は了承するも、国王派の右大臣は国交回復に反対なのでナランバヤルを暗殺しようと、部隊に殺害を指示する。ナランバヤルはアルハミト王城内で、サーラと再会し二人で逃げるも、国王に見つかってしまう。国王に対し、ナランバヤルの機転と口の上手さで、まんまと国王を丸め込み、結果両国間の対立は解消し、国交回復する。数年後、サーラとナランバヤルの間には二人の子供がいる。
アニメーションに関しては普通。鬼滅の刃やすずめの戸締まりに比べたら、レベルは低いと思われる。かがみの孤城と同じくらい。
しかし、ストーリーは良かったかな。犬と猫で揉めて戦争って話を聞いてるときは眠くなりそうだった。
ナランバヤルは頭が良く、気が利くし、細かい事にも気付ける。そして口もします上手いわけだからモテそうだ。
サーラは育ちがよく、性格が良い。見た目も可愛らしい。家事が出来ないが、彼女なら積極的に身に着けて、美味しい料理を作りそうだし、良き母となりそうだ。
泣けるかと言ったら、泣けない。私にはどこで泣くのか分からない。
アルハミトの上層は終わってたな~。
ピュアな気持ちがあれば
いろんな寓話が、キラキラ散りばめられている。ピュアな気持ちがもっとあれば感動できたと思うんだけど、ちょっと無理だった。
浜辺美波と賀来賢人は、キャラ通りの演技。エンドロールで彼らの名前を見て、素直に驚いた。アニメに慣れ親しんでいる世代だから、役づくりもしやすいのかな。
ファンタジーとはいえリアリティラインを相当落とさないと、いろんなことが気になる。金の国アルハミトは、絶対王政のように見えて、議会があったり、国王と王女が権力を二分していたりと、疑問符が浮かんでしまう。
アニメーションのクオリティは高い。水の国バイカリの中国風建物も美しいし、アルハミトの王都が黄金色に輝いている風景を見ると陶然としてしまう。あとは、ファンタジーにライドできるかどうか。
優しくて綺麗にまとまってる映画
絵柄からして優しい映画なんだろうなと安心して見れた。
絵もストーリーも安定していてそれなりにまとまってるから悪くないと思う。
落ち着いた話が見たい人にはいいかも。少女漫画みたいな感じ。
ただ、見所のパンチがストーリー的にも作画的にも弱い。
雰囲気はテレビアニメのようだった。
後半でジャウハラが敵を食い止めるシーンはもうちょっとどうにかならなかったのかな。あのシーンのせいで緊迫感や現実味が無くなってしまった感がある。
あそこがもっと苦戦してたら、危険をおかしてまで主人公の味方をしてくれてる感が出るしストーリー的にもハリが出たと思う。
味方作りももうちょっと手強ければ面白かったんだけど、誰もが戦争はしたくないだろうし流れ的にはあんなもんなんかなぁ。
原作を知らない方でもおすすめ。
今年33本目(合計686本目/今月(2023年1月度)33本目)。
私は原作などは見ていないほうです。
ただ、世界観の説明が最初にあることや、登場人物が最初少なめでいわゆる「自己紹介のお時間」があるので、そこで詰まることはないかな、と思います。
結末にいたる「ヒントになる描写」も結構多めで(リアルでは高校世界史を学習していると有利かも。実際、これと同趣旨のような例は古代エジプト等ではありました)、その「謎解き」(どこにトリックがあるか)を見るという筋もおすすめです。
特に音がきれいだな…と思ったのですが、Evan call (「ヴァイオレット~」の音楽のグループ)なのですね。それは確かに、といったところです。
原作を知っている方はもちろんですが、知らない方でもぜひ、というほどに今週おすすめの一作です。
採点上、特に気になる点はないのでフルスコアにしています。
良い作品なのでぜひ見に行ってくださいね。良い作品ですよ~。
QPS48は…?!
岩本ナオ作品全て大好きです。
映画化と知ってとても楽しみにしていました!
映像が綺麗!キャラが全て良い!そして岩本ナオ先生らしい程よく気の抜ける笑い所と、素敵な言葉を紡ぐ素敵なキャラたち!
皆々大好きです!
原作を読んだ時はもっとサーラとナランバヤルのその後を知りたくてたまりませんでしたが、映画ではそこも丁寧に映像にしてくれて、最後までとても満足して観ていました。
ちょっと原作と違うところはあったけど、特に違和感なく。
惜しむらくは、本当にしいてあげれば、某アイドルパロがなかったところです…
あれ…あの緊迫した場面でも気を抜かしてくれるところが超良いのに…やはり難しかったのかな…とても好きです。
映画、本当にすてきでした。
サーラが泣くところで私も泣いてました。サーラが泣かなくて済むような世界を作ってくれナランバヤル…
声の方々も違和感なく、似合っていたと思います。レオポルディーネお姉様が戸田恵子さんで、アンパンマン!?となってました。本当に良い声でした…
ありがとうございます…
優しい嘘が2つの国を救う
2017年「このマンガがすごい!」で
第1位を獲得した岩本ナオの同名コミックを
アニメーション映画化。
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昨今のアニメは内容はもとより
映像も刺激的ものが多いし、
どの作品も主役キャラの美男美女が
当たり前なのもつまんない(リアリティがない)
本作は全編通して優しさが伝わってきて
サーラとナランバヤルが美男美女とは
ちょっと違うのもとてもいい😊
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本作で初の人間役を演じた賀来賢人😆
彼の声と声の演技がナヤンバルのキャラと
ピッタリだったし
どこか憂いを帯びた王女ながらも芯のあるサーラ👸
語尾に「〜ですわ」が連発される事に
嫌味さを感じなかったのもサーラのキャラと
浜辺美波の柔らかさが適合してると思う🤔
個性的なキャラも見応えありありで
個人的にはライララが好きです🤩
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なんでも実写化する昨今だけど
この作品の柔らかい色彩とキャラクターは
フルCGなんかで表現するのは
逆にもったいない気がするのでアニメのままで🙏
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心が温かくなる、子供からお年寄りまで
幅広く楽しめるそんな作品なので
家族で鑑賞もいいかも😊
【”自国の利のみを追求する隣国との戦争など、即時止めよう。そして、両国が国交を開き、協力してSDGsを達成しよう。愚かしきルッキズムなど真の愛で吹き飛ばそう!”今作は鑑賞後の多幸感も良き作品である。】
ー 今作の原作漫画は、その基本理念が素晴しく、2016年の発売当時読み耽ったモノである。
だが、現況下、この作品が発するメッセージは更に重くなっている・・。ー
◆感想<アニメーション映画としての今作の良き所。一部内容に触れています。>
・裕福で水以外は何でも手に入る砂漠の国”金の国、アルハミト”の80数番目の王女サーラの声を担当された、浜辺美波さんの柔らかで優しき声が優しき心を持つサーラにバッチリ嵌っている。
当たり前だが、漫画では声は脳内で推測するだけだが、何ら違和感がない。
貧しいが豊かな自然を持つ”水の国、バイカリ”の建築士ナランバヤルの声を担当した賀来賢人さんも同様である。
ー このお二人の声が、原作漫画に彩りを与えているのは間違いない。-
・2016年当時も、世界各地で紛争が起きていたが、現代では悪化する一方であるのはご承知の通りである。
故に、このタイミングで隣国との戦争を止め、協力し合い、持続可能な開発目標を達成しようとするこの作品が発するテーマは尊崇である。
・又、バイカリの族長が、サーラの容姿を見て言った言葉など、愚かしきルッキズムの極みでもあるが、そんな言葉など、今作で描かれているサーラを命懸けで守るナランバヤルの姿を見れば吹っ飛ぶのである。
<以下、内容に触れています。>
・”金の国、アルハミト”を統べるラスタバン3世が、先王ラスタバン2世が”バイカリ”と国交を開けなかった事を恥とし、怪しげなマッサージ師上がりの好戦派であるピリパッパを右大臣に付ける処などは、何処ぞの国で起こっていてもオカシクはない。
・だが、ピリパッパの指示による暗殺から逃れるために、王族のみしか知らない回廊をサーラと共に明けたナランバヤルが、自分の重みが心配だというサーラに対して
”お嬢さんは二度と置いていかない!もし落ちるなら一緒に落ちよう。”
と言う言葉と、迫るラスタバン3世を説得する言葉の重みは、北の国を統べるピョートル大帝を信奉する男に聞かせてやりたいモノである。
<今作は、原作漫画の内容を忠実に踏襲している。
だが、アニメーションならではの、登場人物の声がイメージ通りであり、(ナイス・キャスティングである。)更には物語が動く事で、原作の良さを更に引き出している佳き作品である。
鑑賞後の多幸感もとても良い作品でもある。>
原作未読だが、十分伝わる優しさの物語
うーん設定は好きなんだけど…(*¨*)
期待しすぎちゃったかな…
自分的には☆4というほどではなかったかなぁ
王女サーラもぽっちゃりしてるのも気になったし、、
ナランバヤルがいつの間に深くサーラをそんなに好きになった??と今一入り込めなかった部分が…(*¨*)
自分の為にサーラがお酒の飲み比べをしたりとかサーラが優しい所とかおっとりしてる所とかそういう所??
ナランバヤルはサーラの見ためだけじゃなくサーラの心が凄く好きになったんだろうけどそこをもっと見たかったなぁ
いつの間にそんなに好きになった??系の恋愛ドラマは元々好きじゃないからかな
あとナランバヤルが働いても??3ヶ月で辞めたと言われてたけどそんな忍耐のない人が50年かかるような大業を成し遂げられるのだろうか??(´-`).。oOとか
貧しい水の国にはない金の国のエレベーターに驚いてた人がなぜ金の国の時計を直せたのだろう??とか(賢いから??)どうでもいい所が妙に気になったり…(*¨*)
コミックを読むとまた違うんだと思います(きっと)
見終わった後の余韻とかも特になかった(T-T)
でも設定はとても好みです(*´σー`)
ピュアな善意に溢れてる❗️
見終わった瞬間、
感動した、とか、よかったと言う前に、なによりもまず〝ありがとう〟という言葉が浮かびました。
少し時間をおいてからも、思い出すたびにじんわりと暖かい心地良さに満たされます。
いったいなぜ?
映画でもドラマでも、人それぞれの体験や思想、考え方がある以上、どうしてもある種の期待抜きには見ることができません。意識するしないに関わらず。
こうきたら次はこう展開するだろう、とか、彼には或いは彼女には、この場面でこうして欲しかった…
だから、予想もしない展開にビックリしたり、期待を超える演技や台詞に感動したり、時にはガッカリしたり。
この映画は、物語の展開や登場人物の反応…表情、声、台詞などのすべてが、ことごとく自分の想定・期待を上回る善意で満たされています。
ここでいう善意というのは、ただ人柄が良くていい人、というだけではなく、誰かを守ったり、何か大事なこと成し遂げたりするためのピュアな思いも持っている、という意味でもあります。
主要人物だけではなく、ライララも、レオポルディーネもそうでした。
ファンタジーだからこそのユートピアだと分かっていても、実感としてリアルに感動できるのは、善意とは正反対のロシア・ウクライナ戦争やルフィなる人物が率いる強盗団などのニュースに日々、人間の善性への信頼感が蝕まれているからかもしれません。
ラブストーリーは苦手だけどこれは見れる
戦争寸前の金の国と水の国の人たちは互いに嫌悪を抱き歩み寄ろうともしない、一触即発の状態。そんな中で、それぞれ政略結婚の相手として使命されたナランバヤルとサーラ。
私はラブストーリーが元々苦手だったんですが、予告編を見て映像の美しさと物語の奥深さを感じて鑑賞。とても良かった!大きいスクリーンで観てこそですね。
飄々としていながらも賢いナランバヤルとおっとりとした優しさのかたまりのサーラ、深刻な二カ国に挟まれていても、終始にこやかな二人のやりとりに癒される。戦争のきっかけになりそうだったのに(特に暗殺しようとした件)、なんでも許されてしまった結末に、ちょっと突っ込みどころはあれど、ファンタジーだと思えばスルーできる程度かなと。お姉さま王姫と左大臣も良かった。挿入歌の音楽も心地いい。
今年初泣きするという宣伝には首を振るけど、素敵な作品を見れて満足です。
「多幸感が持続する物語」
予想を超えられました
見ると、ほっこりする。
映画のPVを見ただけで観に来ましたがイメージと少し違うのですが概ね期待通り。
そして、誰も『死なない』『罰せられない』ので、なんでやねん!とツッコミを入れたくなる。
ストーリー的にも『なんで、そうなる』と言う無理やりな展開もある。
---------------【国と力】------------
国に招待する事で明らかに負け戦になるのを、わかってもらってからの話し合い。
金の国の凄さを見れば誰でも勝てるように見えない。
しかし兵力は相当弱く学者達の方が、カラダツキが良く、学者のジャウハラ1人で兵士20人程を相手に、無傷で生還したと思われる程に兵士達は弱い。
暗殺部隊の一員である『ライララ』は優秀だが王女を殺そうとしている兵士にも甘く誰一人殺さず逃げ回る。他の暗殺者達は、どこにいるのか誰の味方なのか気になる所ではある。王の命令で暗殺部隊が動くなら主人公は即座に死んでそう。
金の国の兵士より主人公の主婦のお姉さんの方が強そうである。
対して、水の国は自然が豊かで子供達も外で遊び回る、つまり自然に鍛えられているのだ。つまり金の国は武器、水の国は肉体と言う感じ。
【ピリパッパ】
王をそそのかしナヤンバヤルだけでなく王女のサーラまで殺しの指示をだしたのに、なんの罰もなくお説教のみで済んでビックリした。しかもお説教も『ばあや』からのみである。そのお説教中にまさかの言い訳の反論もいちをする。その言い訳が王の頭痛が直ったである。最後も右大臣として笑顔で王の横にいた恐ろしい奴。
【王】
娘達が離れていき自分の名前にコンプレックスを抱き悩み続け苦悩した人。
名前を付けた人に聞け、と言いたくなる
実際に殺しを好まずピリパッパにそそのかれたとは言え何かしなければと言う重圧と民の為にと言い聞かせ震えながらも剣を主人公に突きつけた。その後ピリパッパを処刑する事もなく自分のした事も、なかったかのようにストーリーを進め王の座に座り続けた。
【水の国の族長】
ただ男が好きなようなのに美人であれば連れて帰ろうとしたと人。結構な過激な発言と戦う意志を持っていたが金の国を見て戦う意志をなくした。
【感想】
結果的に良い話風に終わっている。
終わり良ければ全て良しであるかのように。最後に2人の娘2人が登場して後の国の現状を語るのが良かった。2人とも可愛いく母親似で、ほっこりしました。
【終】
これは神作品
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