カラオケ行こ!のレビュー・感想・評価
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この映画好き
映画の評価って、面白いとか、演技がすごかったとか、脚本が良かったとか色々あると思うんですが、
で、実際どれも素晴らしかったけれど、
この映画はそういう物差しで測るんじゃなくて、「私は好き!」って言うのが合ってる。
綾野剛さんの裏声に度肝を抜かれ、
チャンス大城さんのスマイルは最高だし、
映画館の大画面で流れるカラオケ映像面白すぎて、さ、最高!
部活動の、独特な人間関係や閉塞感の表現も良かった。リアリティあった。
齋藤潤くんの、紅に挑むときの緊張感がメロディーに合いすぎてて素敵すぎた。
まとまりのない感想だけど、色々な感情を感じられる映画体験ができます。
おすすめ!
あと、Toshiって本当にすごいんだな…
キャストが良い。綾野剛がとことんカッコ良い。
綾野剛の良さが引き立つな〜、主演の男の子もすごく良かった。
原作未読だけど、これは、BLなの??
それとも綾野剛の色気がすごいからそう思ってしまうだけ?
まあちょっと無理がある設定だなーと思ってしまった。
原作には忠実なんだろうけど、
現役バリバリヤクザが昼間から中学生とカラオケ?、?
あと、周りのメンバーが歌下手すぎて
綾野剛はなんの心配もいらない!
…..と思ったらまさかのエンドロール後。
大好きなのね……(やっぱりBL?)
「紅」を知りつつも、どんな歌か考えたことなかったので、青天の霹靂でした
2024.1.15 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(107分、G)
原作は和山やまの漫画『カラオケ行こ!(2020年、KADOKAWA)』
カラオケがうまくなりたいヤクザと変声期に悩む中学生の交流を描いた青春コメディ映画
監督は山下敦弘
脚本は野木亜紀子
物語は、ある大雨の日に、地元のヤクザ・祭林組の若頭補佐の成田狂児(綾野剛)が、中学生の合唱コンクール会場に姿を現す様子が描かれて始まる
そこでは、全国大会を目指す合唱部が鎬を削っていて、彼は森丘中学校の合唱に心を奪われていた
大会が終わり、顧問代理のもも先生(芳根京子)の代わりに3位のトロフィーを受け取りに言った部長の岡聡実(斎藤潤)は、そこで狂児に声をかけられる
狂児は組長(北村一輝)の誕生日に行われるカラオケ大会に怯えていて、それは「最下位になった人は、絵心のない組長の素人刺青を入れられるから」だった
万年最下位だったハイエナの兄貴こと小林(やべきょうすけ)が音楽教室に通い出したことで焦りが出て、藁をも縋る思いで聡実に声をかけていた
だが、聡実はヤクザのカラオケ大会には興味がなく、まったく乗り気になれない
そこで狂児は「何でも好きなものを頼んでいい」という条件でカラオケに付き合わせることになった
物語は、狂児の話を聞きつけて興味を持った祭林組のメンバーの歌を聞かされ、一口寸評を言わされる聡実を描き、同時に変声期で声がうまく出せずに部活を休みがちになる彼を描いていく
後輩の和田(後聖人)は真面目に部活に打ち込まない聡実に強くあたるものの、副部長の中川(八木美樹)はその理由に気づいていた
聡実は和田に説明してもわからないと考えていて、声が出ずに力を出せない部活よりも、狂児という時間のほうが楽しくなってきてしまうのである
映画は、一緒にカラオケに行っただけでアウトと言われそうだが、そう言った原作の良さや構成上で必要なものを大切にして制作されている
X JAPANの「紅」がフィーチャーされる前振りも良くできていて、聡実が歌唱するシーンを一度も見せないところもうまくできていた
「紅」はそこまでうまく歌えていないものの、うまく歌えていないことが良さになっているし、そもそも合唱とカラオケでは歌い方自体が違うので、下手でもおかしくはない
変声期最後の歌唱を部活のラストで使うのか、それとも狂児のために歌うのか、というジレンマも、男ならこの一択でしょ、という感じに締められていた
また、「紅」の冒頭の英詞を訳して大阪弁に変えたりしながら、歌詞の意味を理解して歌うという「カラオケや合唱ではそこまで重要視されていないもの」がピックアップされているのも良かったのではないだろうか
いずれにせよ、コミカルな一口寸評のテンポも面白いし、聡実の歌唱は最高だし、狂児の「紅」エピソードのオチも面白い
何かあるたびに「映画を見る部」に入り浸っては、古典の映画を見て、そこで部長の栗山(井澤徹)から人生の教訓ネタを刷り込まれていく構成も楽しく鑑賞できた
パンフレットでは色んな解説がなされていてお得感があるので、映画を気に入ったのなら買っておいても良いのではないだろうか
ああ、「紅」と叫んで歌わずにいられない体になってしまいそうなので、リピは控えめにしておこう
何で「紅」なのか
原作既読だったので映画化は楽しみに待ってました!
聡実くん役の子がとても良い。綾野剛の狂児も原作とはちょっと違うけどとても良い。原作以上に聡実くんへの優しさが滲み出ててグッときた。
原作にもあるクスッとできる要素はそのままだけど、さらに映画観るだけの部と巻き戻せないビデオデッキのオリジナル要素とか、そこから聡実くんがチンピラに絡まれるくだりや屋上のシーンへと繋がるのは流石!「紅」の歌詞の和訳(しかも関西弁)に巻き戻せないビデオデッキ、期間限定の関係、変声期という"1度きり"のものをリンクさせるのは上手いなあと思った。
でも、あの狂児の歌唱力とほかの組員の歌唱力なら狂児が歌ヘタ王にはならないんじゃないかな。密かに原作で好きだった、組長の絶対音感エピは入れて欲しかったなあ。北村一輝が組長で綾野剛が組員にいるってこのブラック企業オシャレすぎるよ。
「紅」が離れない…ぎゅっ。
途中で飽きたりすることもなく
あっという間に観終わってしまう
とても良い作品だった。
ハンカチとかティッシュ
絶対あったほうがいいと思う。
綾野剛演じる狂児。
よろぴくとか両手ピースとか。
ふわふわ〜っとした優しくて柔らかい関西弁
やけに色気があって…
「心配やから家着いたらLINEして」とか
付き合いたてのカップルか。笑
LINEのやりとり全部読んでみたい。
合唱部で部長を務めている
中学校生活最後の聡実。
中学生男子に必ず訪れる困難にぶつかり
合唱部の彼にとっては苦しい現実。
補欠をやってくれる男子が現れたことで
掛け持ちでやってた幽霊部員の
映画部に入り浸って愛や大人を知ったり。
食卓で愛を知るシーンが良かった。
最初は渋々とやっていた狂児の歌指導も
ちょっと楽しみながらやるようになって、
そんななかで狂児のオハコである
X JAPAN「紅」を和訳していたのだけど…
これがものすごく良かった。
悲しさや会いたい気持ちを込めて
魂で全身全霊で紅を歌う聡実。
その歌声に胸を締め付けられた。
泣きながら観て、泣きながら聴いた。
ちらっと映る狂児の儚げな表情に
ぎゅっと心臓締め付けられて苦しかった。
ぎゅって。何度でも観たいシーン。
エンドロールが終わったあとも続きあり。
こんな作品…はじめてだ…
「愛」その一言に尽きる。
この作品をきっかけに
齋藤潤くんのファンになりました。
演技も雰囲気も全部良い。
どことなく綾野剛さんに似てます。
まだ16歳…もっと成長するんだろうな。
ふたりの仲良くなっていく過程、
絆が深くなり、愛となり、カタチになり、
なんて素晴らしい作品なんだろうか…と
2回も観てしまった。3回目もあり得る。
2024年まだ少ししか経ってないけど
今年ナンバーワンです(僕のなかでは…!)
続編もあったら嬉しい!!
本当にネタバレするので気をつけてください。
ラストのくたびれた名刺が出てきたところも余韻良かった。
エンドロールの紅のlittlegreeMonsterとの混成四部合唱も余韻良かった。
ラストのラストの狂児の右腕の聡実の刺青も余韻良かった。
あざとくない伏線を適度に散りばめてくれてて、とても心地良いんですよね(最近、伏線伏線うるさいですね…)。
聡実くんが鎮魂歌として紅を歌うんだけど、高音が微妙に歌い切れないところとか落涙してしまいました。
また、3年生最後の合唱祭の合唱シーンを全く描いてないのも潔くて良かったです。
ごめんなさい。辛口です。
見る前に読んだ原作がとても面白く、期待した分拍子抜けでした。
やはり関西弁は難しいですね。頑張っているけど、「演じている」感が…。
全体的にテンポもよろしくない。
また、原作は人によってはBL?ブロマンス?を感じるそうですが、それをどう処理したらよいか悩んだのでしょうか。「愛は〜」どうこうを出してくる必要はあったかな。結構前半に出てきて混乱しました。
破門された組員に遭遇、お守りを渡す、事故の流れも原作のままの方が盛り上がりがありました。
若い俳優さんを出すため、合唱部の顧問を芳根さんにしたのは仕方ないかな。正直、この映画で一番良かったのは芳根さんだったし。
結果、原作で十分!
原作ファンの支持でなんとかなりそうですね。
聡実くんちと学校とカラオケ天国、そしてミナミ銀座
以前、山下監督のオーバーフェンスを観て感銘し、この映画も何かを感じさせてくれるだろうと思い、鑑賞。
ロケーションはほぼこの4か所、初めは学校と家だった生活に、何故かヤクザから誘われてカラオケ天国へ
聡実くんは、大人はどこか汚いもので、自分も声と共に、その大人に否応なしに向かっているというモヤモヤを抱えた中学生の男の子。
お母さんが焼きシャケの皮をお父さんのご飯に載せることさえ、どこかいやらしく感じていたんだと思う。
そんな大人の、しかも悪の権化たるヤクザの狂児との触れ合いの中で、少しだけきちんと大人になった聡実くんが、大人の世界であるミナミ銀座に向かう。
卒業式の聡実くんの最後の表情がとても良かった。
《紅》、いい歌だ
原作・和山やまは少し読んでたから、面白くないわけがないと思ったんだよ。
最初から「これは面白いぞ」と思って観てるから、ハードル低くなってると思うけど、面白いね。
和山やまの淡々とした笑いを映像化するの難しいと思うんだけど、「ここは原作ではこんな感じなんだろうな」と思わせつつ凄くうまいの。
主人公・聡実くんの気持ちの動きの描き方もうまいね。
狂児とのやり取りが、お互いの返しが全く読めなくて、面白いんだよね。
LINEで『ごめんな』が来るところからの流れは、「こんなにうまくLINEを使った作品があっただろうか」と面白いね。
でも、いくら良い人たちに見えてもヤクザだからね。どっかで悲惨な話は入れてくるはずなんだよ。そしたら、きたね。合唱祭の日。「やっぱり、こうなっちゃうのかあ」っていう。
そして当然の流れで聡実くん絶唱になるけど、泣いた。ベタ展開なのに……と思ってたら、さすがの和山やまテイストだった。
エンディングに入って「女性ボーカルの《X》もいいな」と思ってたら「なんと! 合唱バージョン!」で良かったな。
エンドロール観てて気になるうまい脚本は誰?と思ったら野木亜紀子。さすがすぎる。
それでラストに監督が山下敦弘。
原作、脚本、監督と揃うと、面白い作品ができるね。
それで家に戻って原作読んでみたら、驚愕。
野木亜紀子がめちゃくちゃシーン足してんじゃん。ストーリーの基本線を保ったままエピソード足してるし。そしてそれが面白い。すごいよ。こんな脚色は原作者と同じくらいの創作レベルがないとできない。
ということで、色んな人たちの技の冴えを観ることもできるし、良い映画だと思うよ。
心通う。
中学合唱部の部長を務める男子中学生(岡聡実)とヤクザ若頭補佐(成田狂児)の話。
合唱コンクールを覗いてた狂児に「先生ならコイツだ」と目をつけられた聡実、「カラオケ行こ!」と誘った狂児と、誘われた聡実…組長誕生日に行われるカラオケ大会で「歌ヘタ王」にならない様に歌の特訓をしてくれで始まるストーリー。
アンバランス?ミスマッチ?だけど真面目中学生とヤクザ若頭補佐のキャラ設定、関係性、遠目から見た二人の描写、やり取りが見てて良かった。狂児に対して壁を作ってた聡実だったけど日が経つにつれ、二人の距離感が縮んでくのも!
オススメされた曲の間に挟む変顔から始まる「紅」がちょっと笑えるアクセントにもなり飽きずに楽しめました!やっぱ綾野剛君いいね!!
1つだけ残念だったこと
原作ファンなので、綾野剛さんの狂児を若干心配しつつ鑑賞しましたが、思ったより満足でした。
ただ、北村一輝さん演じる組長が、聡くんに狂児のドッキリを知っていたことをリアクションするキメ顔が原作と違ったことがすごく残念でした。自分的にはけっこう期待大な一コマだったので、なぜ原作通りにしてくれなかったのかと...。北村一輝さんの組長はバッチリだったのに。合唱部の和田くんは原作よりもキャラがたっていて、こじらせ演技がいちいち笑えてとても良かったです🤭
追加...狂児と聡くんの身長差がもう少しほしかったですね。
どんだけ「紅」推しやね〜ん!!(笑)
面白かった〜〜!!
綾野剛さん、ハズれないし(笑)
歌ってるところが最初は面白く、
組員さん達への評論も面白いし(笑)
さとみ君がこの映画で唯一カラオケで1人で歌う場面はもう。。!
そしてちょっとの出演シーンでも加藤雅也さんと北村一輝さん、存在感が流石!!!このお2人には
「アニキ、やっぱ俳優のオーラ流石っす!!!」とか言いたい(笑)
久しぶりに館内でクスクス笑う声を聴きました。
紅の歌詞がちゃんと沁みるようになってて、脚本が秀逸でした。良きエンタメ、綾野剛さんもさとみ君役の少年も良い演技でした!!見て良かったです。
あ、エンドロール後におまけ映像ちょっとだけあります。綾野剛さんの背中で始まり、背中で終わりました。。良き。
楽しい〜
普段は観ることが少ない邦画、しかもこのタイトル(笑)
でも面白かった!楽しめた〜!
観てる人は残念ながら少なかったけど、同じシーンで笑いが…それも気にならないくらいの和やかな雰囲気で。
タイトルに反して、メインは当然カラオケではないんだね。
本気で歌うシーンは思ったより少なかったけど、どのシーンもなんか心が温まる。
大阪弁というのもよかったのかも、
綾野剛は決してイケメンではない(すみません)が、不思議なことに?カッコよく見えてしまうのである。
新人聡実君もよかった。
ちょっとジェイデン・マーテルっぽい(笑)
変声期に悩んでるというのはあまり伝わってこなかったけどね。
映画を観る部?の子とか、合唱部の子達との関係もナイス!
気まぐれに連絡してくる狂児を、これからも心の片隅に置いて成長していく聡実にまた会いたいな。
キョウジとサトミ君のコミカル部分は、大爆笑というのではなくクスクス笑えるていどの面白さ。副部長(八木美樹さん)が男子より大人なのと、副顧問(芳根京子さん)のサッパリした対応も面白かった。
導入部分はイマイチ唐突過ぎる。突然キョウジがサトミ君の前に現れて「キミ、歌が上手いだろうから教えてくんない?」とか言われてもねえ。またサトミ君もなぜ断らない。さらに、なぜ1位金賞じゃなくて、3位銅賞の学校の子なのだろう?
つまり、ヤクザのキョウジが中学生のサトミ君に歌を教えてもらおうと思ったきっかけがサッパリ分からなかった。
原作どおりじゃなくても良いから、出会いの部分を工夫して欲しかった。
あとサトミ君、肝が据わりすぎ。これまで多くの修羅場でもくぐってきたのか? 武道で炭田(^^)でも練って座禅でもしとんのか? 冷静な中学生のサトミ(先生)と、平身低頭なヤクザのキョウジ(生徒)の関係がコミカルな感じで面白い。
終盤、キョウジに ”青春” からかわれるとカァーッとしてムキになり、渡そうと思っていた御守りを投げつけるところが良かった。それまでの胆力があって冷静な態度は一体なんだったんだと少しシラケもしたが、度胸はあっても子供扱いされるとカンにさわる年頃だということだろう。ここら辺りからサトミ君の感情が爆発するラストまでがとても面白かった。
原作読んでる人や読みの深い人は、キョウジがピンピンしているどんでん返しに驚かなかっただろうが、僕はスッカリ騙されていたのでハッピーエンドで嬉しかった。
副部長(八木美樹)が男子よりも少し精神年齢が大人なところも見ていて面白かった。今思うと僕の頃は高校生ぐらいまでは女子のほうが大人だったように思う。今はどうなのだろう。
合唱部の女子が、3位銅賞で全国に行けなかったことを残念がる。芳根京子が「ハイハイ去年全国行ったでしょ」みたいなサバサバ感の対応をする。この後も副顧問としてのこんな感じのサッパリした対応が面白かった。
綾野剛さんのルビーの指輪やタイガー安堵ドラゴン(なんで&にならん?)をもっと聞きたかった。エンドロールで歌っても良かったと思う。
原作は読んでないが、作者の他2作品はすごく面白い。「夢中さ、キミに」「女の園の星」。学級日誌の話、学校の犬の話、二階堂の話とかオチもあって笑える。
原作未読
原作未読状態で観に行きました。
恐らく、原作読んだ上で狂児を観たら「ちょっと違う」てなったと思います。(試し読みで見た)
ヤクザと中学生のハートフルコメディ。
綾野剛さんの演技が上手く、第一声の「カラオケ行こ」で引き込まれました。
カラオケ行こうとさそわれているはずなのに、悪いことをさせられそうな背徳感を覚えます。
歌ヘタあるあるや、段々と辛口になっていく聡実くんがとてもかわいかったです。
綾野剛さんの狂児は女慣れしている危険な男という感じなのに、毎回、紅のシーンで冷静になれました。
ちゃんと紅も回収してくれましたし、エンドロールは昨今のエンドロール中に席を立つ勢を嘲笑うかのような演出でガッツポーズしました。
ありがとうございます。
なかなか良い映画でした!
個人的には映画館での今年一本目の作品。
原作は知らずに見た感想です。
ひょんなことからヤクザにカラオケで歌を教えることになった中学生とヤクザの友情?を描いたような作品です。
ヤクザを題材にしてるけど残酷な暴力シーンやお色気シーンなどないため幅広い世代で楽しめる映画かと思います。
ハラハラするシーンもありながら終始ほのぼのとした展開で最後まで飽きずに見れました。
終盤の紅の歌唱シーンはなんかジーンとしちゃいました。でもその後の展開にほっこり!
綾野剛はプライベートの素行の悪さでいろいろありましたがやはり彼の演技は好きですね!
斎藤潤くんもすごく良かった。
あと副部長役の女の子が可愛くてなおかつ存在感のある演技をしててとてもよかったです。
それと劇中で氣志團のワンナイトカーニバルを歌ってたチンピラ役の方!
あの歌い方が最高だった!
あの方は昨年末に公開してたOUTにもチンピラ役で出ててすごく気になった役者さん。
しかしどちらの作品でもちょい役すぎて名前が分からず🤦
あと芳根ちゃんファンとしてはもう少し芳根ちゃんの出番があると良かったかなー!
齋藤潤のみずみずしさと名曲「紅」のポテンシャルを堪能する
突飛な設定ととぼけた面白さ、そこに変声期の少年の繊細な心理描写が同居することで独特のテイストが生まれている本作。
クレジットのトップは綾野剛だが、実質的には岡聡実役の齋藤潤が主役という印象。実際、公式サイトにあるインタビューで山下監督も「『カラオケ行こ!』は聡実くんの映画だから、齋藤潤を立てていこう」と綾野剛と話した、と述べている。聡実の等身大の中学生感が、とにかく愛らしい。
齋藤潤は、「正欲」で磯村勇斗が演じた佳道の中学生時代を演じて、短い出演ながら佳道の過去を強く印象付けた。また、現在NHKBSで放送中の篠田節子の小説を原作としたドラマ「仮想儀礼」(これむっちゃ面白いです)では、主人公にとってのキーマンとなる少年を演じている。重い背景を背負った中学生の不安定さや危うさがひしひしと伝わってくる好演だ。
最近私がたまたま目にした彼のそうした役柄と本作の聡実は、全く違うキャラクターだが、現実にいそうな中学生としてのリアリティとみずみずしさにあふれている点は共通している。決して天才子役と言われる類の技巧が目に付く演技ではないのだが、ナチュラルな雰囲気をまとったまま演じ分け出来るのは結構すごいことなのではないだろうか。
物語は比較的原作(映画を観た後原作を読みました)に忠実だが、カラオケ歌唱の場面を実際の歌と動きで表現できるのは実写ならでは。漫画で読んで想像を膨らませることもまた楽しいが、「紅」を繰り返し熱唱する綾野剛の振り切り具合には笑ってしまった。
いくつかあった映画オリジナルの場面は、そこはかとない無常感があってちょっと感傷的な気分にさせる描写が多い。「映画を見る部」の巻き戻せないビデオデッキ、再開発で取り壊される「ミナミ銀座」(ちなみに「ミナミ銀座」は大阪市には実在せず、撮影は山梨県甲府市の南銀座で行われている)。変声期の青春も一度きり。
中盤以降でぽつぽつと織り込まれるそんな空気感と、前半ののほほんとした展開とは対照的に唐突とも言える狂児との別れという展開。聡実の心情にシンクロする「紅」の歌詞……。そういう映画を見にきたつもりはなかったのにちょっとほろりと来そうになった。北村一輝に騙された(笑)
「紅」は狂児に裏声で歌われるとコミカルになり、クライマックスで聡実が絶唱すると彼の心を映したかのように歌詞が切なく響く。エンドロールに流れるリトグリ&合唱アレンジも意外なほど馴染む。こうして聴いてみると、なかなか懐の深い名曲だ。
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