「中村哲がアフガニスタンに残した意思」劇場版 荒野に希望の灯をともす 重さんの映画レビュー(感想・評価)
中村哲がアフガニスタンに残した意思
パキスタンとアフガニスタンで35年尽くしてきた医師中村哲。医師のいない地域への巡回診療。 見捨てちゃおけないからと言う理由以外無かった。アフガニスタンの350万人もの難民が押し寄せて来ていた。アフガニスタンそのものも干ばつで幼児が犠牲になっていた。飢えのため銃を取り傭兵となる者もいた。さらにはアメリカ同時テロによりアフガニスタンは敵視された。中村哲には脳腫瘍の次男がいたが、アフガニスタンの子供達も空爆と飢餓で被災して他人事とは思えず見捨てなかった。
10歳だった次男は2002年に亡くなり家族を犠牲にしながらもアフガニスタンに農業を定着させるため一から土木工学を学び用水路建設を行ったにも関わらず凶弾に中村哲は倒れた。
65万人もの人々を救ったと言うのに空しいものだ。しかし中村哲がアフガニスタンに残した意思は用水路工事を技術を受け継いだ者たちが開拓を続けている。
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