窓辺にてのレビュー・感想・評価
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パフェの食べたあとの胃がもたれて後悔するとこまでが好き
選択に悩むことは贅沢なこと
何かを手放すのは贅沢なこと
パチンコは贅沢
贅沢ってなんだ。
未来を見据えて考えること。
手放すことにより、何かを手に入れること。
トキは金なり。時間と金を同時に消費できるパチンコはとてつもない贅沢。
結局君も私も他人を見下してるんだ
だから誰にも相談できないんだ。
結局人と人は信頼し合うことでしか繋がれない
書いてしまうと過去になってしまう。
人を好きになることってどういうことって普遍のテーマ。結局その答えは人によりそれぞれ。
嫉妬すること、不安になること、怒りが出ること。
いずれにせよ感情が起こる。
やっぱり好きだっていう感情は一時的なもの。
自分の深層にあるモノが、何かのきっかけで認知されて感情として自覚される。
そのきっかけはささいかもの
MAX焼肉の関係性
フリーライターの市川は、編集者である妻が担当の売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。
しかし、彼はそのことに対して特に嫉妬や怒りが湧くこともなく、心が動かないことこそがショックで、妻に話せずにいた。
そんな時、高校生作家の久保留亜に出会い、彼女の小説に興味を持った市川は彼女と交流を深めていく。
今泉監督の複雑恋愛シリーズ。
タイトルからしてなんとなく『街の上で』の続編的な感じかと思っていたら全くそんなことはなかった。
妻の浮気にショックを受けない男の話。
今回は普段以上に大人な雰囲気を身に纏っている。
純喫茶で市川が水の入ったコップを手の上にかざし、屈折して手の上でキラキラと光る陽の光を見つめる、という随分と粋なシーンから始まる。
夫婦や恋人、愛人と言った形には収まらない、愛というものについて。
恋愛偏差値10の人間としてはなかなか難しかったが、彼の感情分からなくもない。
彼が妻の浮気にショックを受けないことが劇中では全否定されていたけれど、それこそが彼なりの愛の形なのではないか。
感情の乏しさが愛の乏しさというわけではないと思う。
市川が惹かれた久保留亜の「大切なものを手にした瞬間手放す」という考え方。
完璧なんか求めなくていい。
欠けている方が幸せなのかもしれない。
パフェがパーフェクトじゃないように。
大当たりしたパチンコを手放した市川の姿から、この映画が伝えたいメッセージがなんとなく分かったような気がした。が、やっぱりよく分からない。
「(大人になりきっていない)僕には(まだ)必要のない作品だった(かもしれない)」
キャストは今泉映画には珍しい顔も多かったが、流石実力派の俳優だと感じた。
脇役は安定な感じ。
倉悠貴は市川と対照的な役を好演していたし、『街の上で』ファンとしては若葉竜也と穂志もえかの絡みが最高に嬉しい。
♫あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ……
観賞後、無性に小説が書きたくなった。
文学的で濃厚な143分。
ただ、143分はこの手の映画にしては少々長い。
ゆったりと時間が流れていて…とも言えるけど、もう少し簡潔な方が好きだったかな。
窓辺にて。深田監督の言葉を借りれば「感情のプロパガンダにどう向き合...
今泉力哉監督 泣かせないラブストーリー
窓辺にて
今泉力哉監督、稲垣吾郎主演
玉城ティナ演じる高校生作家久保留亜の小説ラフランス「食べ物は食べるためにある。」
「人と人とは相手を信頼することでしか繋がれない」
生活を共にしていると現実には時が流れて自分の気持ちが現れなくなることってあるだろうけれど…
それに気づくきっかけを久保留亜がそれを引き出す。観ている者にも稲垣吾郎演じる市川茂巳と同じく小説ラフランスに興味を惹かれる。元々正直な茂巳は久保留亜との出会いで自分の見なかった気持ちがどんどん現される。
こんな気持ちは
こんなストーリー(物語)は自分と相手(恋人・夫婦)と
周りの人に愛情を持ってないと描けないだろうなぁ
窓辺から見えた人は
どんな景色
そして窓辺から見ているのは自分の主観で人を見ている?
それとも見ている人と自分の関係を客観視している自分?
個人的にはタクシードライバーに笑った😅
そうだよね。
みんなそれぞれの悩みがあるし、それから逃げないためには周りの人を信じて生きていく。
誰を信じて生きているのかは折にふれ
自分を見ないとわからない。
人は見たくない弱いところがある。
そんなことを弱味につけ込んで決して泣かせてこない今泉力哉監督作品好きだな。
繰り返し観て
その言葉を身に沁み込ませたいな。
良い物語でした。
分かりそうで分からないことをずっと話してる。
妻が浮気をしていることを知っているがなかなかそれを言い出せないライターの主人公が、高校生で文学賞を受賞した小説家と出会い対話を重ねる話。
今泉監督の作品は会話劇がおおいけど、『街の上で』のような軽い感じではなく、登場人物達は分かりそうで分からないことをずーっと話している。だから私は見終わった後どっと疲れた感覚だった(笑)
でも、このずっと話している主人公作中でも言われてたように、どこか人を小馬鹿にしてるようにも見えるし、会う人に合わせるだけで自分がない人にも見えるし、常に相手のことを考えて寄り添っている人にも見える。でも私は、自分の内面をひたすら見つめて自己分析を重ねに重ねた、超クソ真面目人間に見えた(笑)
対話を重ねているようで、なんで自分はあの時怒れなかったんだ?自分はおかしいのか?と、ずーっと悩んでいるかと思うと可愛く思えても来る。内面に閉じこもってしまうのも小説を書いてないから外に出すことも出来ないんだろうなぁと思った。
でも、思いやりの人でもあったなと思う。お義母さんに毎回違うケーキを持って行っていた事が最後にわかるのだけど、劇中で描かれるシーンでチーズケーキだったのは、高校生の子が「チーズケーキは完璧」と言ってたのを思い出して、今回はチーズケーキにしたのかなと。あのお義母さんの様子を伺ってる感じは、合わせてるのじゃなくてやっぱりチーズケーキにして良かったって安心してたんだなと思った。
とかこう言ってるのも結局は「勝手な解釈」ですけどね!(笑)
鑑賞動機:今泉監督9割、東京テアトル配給1割
結構共感
独白
色んな恋や結婚な形を肯定する今泉監督らしい会話劇
窓辺で繰り広げられるカメラの長回し&会話劇が特徴的な本作。
いろんな愛情やカタチ、恋の多様性を肯定している文学的な作品だ。
稲垣吾郎と中村ゆり演じる夫婦と、若葉竜也と志田未来演じる夫婦、さらにそれぞれの不倫相手、さらに若き小説家演じる玉城ティナと稲垣吾郎、金髪青年が人間の複雑な感情を絡ませながら紡いでいる。
時には、テレビ業界や小説家に監督自身を投影したようなセリフや描写もみられた。
「嫉妬=好き、愛している」
それは決めつけだ。
「怒らない、嫉妬をしない=好きじゃない、愛していない」
これも決めつけだ。
つまり愛し方や愛情表現だって人それぞれだってこと。色んな人間がいて、いろんな感情を持つ。
もっと言えば、結婚ってなんなんだ!?ってさえ思ってしまう。
ぜーんぶ包み込んでくれるような優しさが本作には詰まっていた。
窓辺から差し込む陽の光がグラスを跳ね返してできるプリズムが美しかった。
たっぷりと長回しの会話劇を堪能できる作品だ。
配役の妙
執着と愛の関係性
今泉力哉監督は好きな監督だから若干期待感強めで観に行った本作。
稲垣吾郎が演じる茂巳の力みのない佇まいはとてもよかった。相手の懐に入り込んでいく茂巳の才を感じさせる演技。歳をとっていい俳優になったなと思う。
本作には3組の男女が登場するが、相手に執着する感情が好きという感情の証になるのかってことを考えさせられる。いや、でも浮気されて全く怒りを感じなくなってしまったら、それはもう愛が冷めたと言えるけど。
おじさんである茂巳が、若い2人から刺激を受けたり暗に批判される姿はとてもおもしろい構図だった。今泉監督はこういう構図の作り方がうまい。
思ったよりも上映時間が長くて、若干退屈してしまったのも正直な感想だ。やはり期待感を強くしたのが失敗だったのかもしれない。
久々に映画らしい映画を観ました(満足)
すべての言葉をスクショしたい
妻が浮気してるんだ。だけど、浮気を知ったのにまったく怒りがわかないんだ。
稲垣吾郎演じる市川の恋愛観ってどんななんだろう。少なくとも性欲は感じられない。それが今時なのだろうか。この夫婦の性生活はうまくいっているのだろうか、それがなくても成り立っているのだろうか、と他所ながら心配してしまう。少なくとも、市川にとってSEXは必要な要素ではないらしい。しかし、妻はどうだろう。市川のやさしさから愛を感じられているのだろうか。
そして若葉竜也演じる友の有坂にとって、夫婦生活に倫理は必要ではないのだろうか。ちょっとお茶をするくらいの気軽さで浮気をしているのではないか。その妻はどうか。夫の浮気を知りながら何もできず、その怒りを市川にぶつけてはいないか。むしろ、自分に対して腹を立てているんじゃないか。
玉城ティナ演じる久保留亜は、そんな彼氏で満足しているのか。君の知性と釣り合わなくとも、自分を心底好きでいてくれるだけでこの後も続いていけるのだろうか。
そんな、なにか歯車がかみ合っていないような、どこか不釣り合いな、夫婦とカップルばかり。傍目には幸せそうな人たちなのに、誰もが大なり小なりの不満と悩みを抱えてる。それでもストーリーが荒れないのは、吾郎の醸す中性感が毒気を吸収してしまうのかもしれないな。誰もが経験する、何かを手に入れる、または手放すという行為は物に限らず、人との出会いもそうなのかもしれないが、すべて無駄ではないのだろう。迷うことも、悩むことも無駄にはならない。それが人を成長させるのだから。むしろ、いいな悲しめて、というゆがんだ羨望さえ抱く。そう、迷っている時間は贅沢、という感覚。その無駄なものに対して、せめて正直であること、それだけでたいてい上手くいくような気がする。少なくとも、市川の周辺では。エンディングに流れてきた沢辺渡の歌声を聞きながらそう思った。
吾郎ちゃん、演技(?)上手い!
偶々この映画を観ようと思った日が、生中継の舞台挨拶の日でした。
上映開始から2週間目だったそうですが、五郎ちゃんがコロナにかかったのでそうなったそうで、妻役の中村ゆりさんと監督さん、そして吾郎ちゃんの三名。
他の舞台挨拶も何度も観ていますが、今回はかなり自然体。面白いエピソードも聞けて、それを頭に入れながら映画を観てました。
まるで素のままの吾郎ちゃん、こんなに演技が上手かった?と振り返ったほど。
映画館には若い女性たちが多かったので、ファンなんでしょうね。こんな生中継が観られて、良かったですね。(私も含めてですが)
映画を観ながらフリーライターってこんなに裕福?とか、なんでこんな娘に付き合うの?とか思いながら観ていました。
は?とか、誰かが誰かに話すと、直ぐに「は?」とかの反応が入るのが、不思議でした。私の周りでそんな反応は皆無なので気になりました。
色々含めて面白い映画でした。
ある意味多様性を肯定する作品。脚本が非常に良かった。出てくる人が全...
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