愛してる!のレビュー・感想・評価
全29件中、1~20件目を表示
ファンタジーとリアルが交錯する純愛物語
日活ロマンポルノ50周年を記念したプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された作品の一つとして、白石晃士監督がSMの世界を題材に制作。
元女子プロレスラーの地下アイドルが、SMクラブにスカウトされ、奴隷研修を受けるうち女王様を愛してしまうというストーリー。
実際の地下アイドルでもあった主人公役の川瀬知佐子の、体育会系というか情熱的な雰囲気と女王様・カレン役の鳥之海凪紗のお人形のような冷めた雰囲気のバランスが絶妙。
演技経験が少ない?2人だけではやや心もとないところに、本人役で登場するベテラン高嶋政宏が加わることで映画としてのグレードが上がっているだけでなく、本物にしか出せない空気感が本作に一定のリアリズムを与えている。
逆にSMラウンジ「H」のオーナー役・ryuchellの存在はファンタジーとしての本作を象徴する存在感を発揮していて、高嶋政宏とは鏡合わせの配役になっていると感じたし、リアルとファンタジーが交じり合うことで、主役2人の拙さすら作品の味になっていると感じた。
クライマックスの怒涛の展開は、デイミアン・チャゼルの「セッション」に近い熱量を感じた。
白石晃士作品常連の“あの人”も登場するのでファンは嬉しいかも。
18禁。
後半怒涛のヒートアップ
前半主人公の女の子には感情移入しなかったし
無理して人生送っているなあ、と痛々しかったが
高島政宏が爆発してからガンガン面白くなっていく。
最後は主人公のミサちゃんが綺麗に見えたし応援に気持ちが進化した。
70点
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京都みなみ会館 20221018
個人的類を見ない、ある種印象深い
2022年劇場鑑賞80本目 佳作 57点
ロマンスポルノナウ企画第二弾の作品
こんな映画初めてみたし、劇場で見たのも凄く新鮮でした
監督の白石晃士は変なホラー映画を多くとっている印象で、こういった作品撮れるんだあというのが一番最初に思いました
物珍しさで印象に残っていますが、好みで言ったらそこまでで結局何を見させられてるのか時折感じながら見終えました
高嶋政宏が本人役で自らの性癖を露わにしつつ打たれるシーンやキャラクターは実物です
捕まるよ
赤い!ヤバい!ミサ★ザ・キラー!!!
ドキュメンタリー映画の密着取材を受けている地下アイドルのミサは、ひょんなことからSMラウンジの女王様としてスカウトされる。
そこでミサは人気女王様のカノンと出会い、今まで味わったことのない快感から次第にSMの世界に目覚めていく。
SM嬢と地下アイドル。二足のわらじで成功を掴み始めたミサだったが…
モキュメンタリーホラーの名手白石晃士監督による、ロマンポルノナウプロジェクト第二弾。
途中まですっかり白石監督だということを忘れていた。
やっぱり「そんな密着絶対あり得ないだろ」という過激な映像がモキュメンタリー作品の醍醐味。
元プロレスラーのクセ強アイドルへの密着だったのが、次第に女王様になるミサの成長ドキュメンタリーへと変わっていく。
何の変哲もない(わけでもないけど)ドキュメンタリーだったはずが、高嶋政宏の登場やカノンの剃毛や放尿を境に空気感を変えていくのが面白い。
劇中、突然カノンが失踪する
そして突然、ミサの自宅に現れたと思ったらライバルのアイドルユメカを奴隷にしてやってきた。
目の前で2人のプレイが始まるというまさかのNTR展開。
さらには、あの事件が起き…
M側の気持ちを理解してこそ真の女王様になれる。
このようなハードなSMは自分の性癖の外側だったので、はじめはあまり理解できないかと思っていた。
しかし、プレイルームで行われること一つ一つに、次第に芸術のような整った美しさを感じるようになった。
己の中にしまい込んだ欲求を全て吐き出し、人前で自分の醜態を晒す。
人生経験としてかなり興味が湧いた。
予告でも出ていた高嶋政宏の逮捕。
正直これはギャグ程度で終わると思っていた。
しかし、彼の逮捕後の記者会見に、私がこの映画を「愛してる!」と思える全てが詰まっている。
両頬に変態という2文字の刺青を彫った高嶋政宏。
変態の何がいけないのかと必死に訴える彼の姿に不覚にもウルっときてしまった。
人に迷惑をかける変態はダメだが、変態であることには何の罪もない。
性に関してなんとなくタブー視されるこの世の中。
変態は悪口、下ネタはNGワード。
しかし、HENTAIは日本の文化だ。
顔にでかでかと変態を刻んだ高嶋政宏の目には一切の迷いはない。
そんな彼は今までで一番輝いて見えた。
武闘派のミサは正直セックスシンボルとは程遠いような存在。
だが、普段厚い殻を被っている分、それらが解放された瞬間のエロさといったら…
エロスとは解放なのかもしれない。
最後のライブシーン、舞台上の2人の神々しさ。
それを見て涙を流しながら感じるユメカ。
これが邦画の良さ、そしてロマンポルノの良さかもしれない。
エンディング。
「普通にしてみる?」と始まった2人の情事。
ずっと女王様だったカノンが一瞬だけ1人の女の子になる。
ギャップ萌えで気が気じゃないエンドロールだった。
【”アル愛のカタチ・・。”地下アイドルの女性がSMの女王様に魅惑されて行く姿をポップに描いた作品。今作を面白く感じた私は変態でしょうか?ハイ、立派な変態です・・。】
ー 縄で縛られて鞭打たれるのは、嫌だ!。
オジサンたちが嬉しそうに悲鳴を上げていたけれど、私は、性的傾向としては”S”なんだろうなあ・・。何となくは、気づいていたけれど。
今作は、自分の性癖傾向が分かる、リトマス試験紙の様な映画でもあるんだね。-
◆感想<Caution! 内容に触れています>
・私は、縄で人を縛った事はないし、縛られた事もない。だから、ヒロインのミサが、ツンと澄ました女王様カノンから縛られて行く際に、コーフンしていく気持ちは良く分からないが、こういう人もいるんだろうなあ、と思いながら鑑賞続行。
・SMクラブの内装が、打ちっぱなしのコンクリートが剥き出しの空間にミラーボールが揺れていて、派手な音楽が流れている感じは、何となく分かる。
それにしても、SMって、何で鎖や黒いレザーを見に纏うのかな。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲に、モロにマゾッホの「毛皮のヴィーナス」に影響を受けた「Venus in Furs」というSMを扱った曲があるんだけれど、歌詞が”Shiny,Shiny,Shiny boots of leather・・"という妖しいモノで、ルー・リードの気怠い歌声で歌われるんだよね。
中坊の頃に、ドキドキしながら聴いていたなあ・・。
昔からSMと言えば、レザーにブーツなんだね。
・更にカノンのミサに対する調教は進んでいき、到頭、ヴァイブレーターで街中で弄ばれるようになる。男だから分からない・・。が、ミサは喘いでいる。
・の間に、ミサの地下コンサートシーンなども、盛り込まれ・・。(ギャップが凄いし、物語に起伏がある。)
ミサとカノンの対決(っていうか、一方的にカノンの完勝でしょう・・。)も凄いなあ・・。
ゴックン。
<と言った感じで物語は進むのだが、これがミサがプロレスラーを目指していた事もあり、ライバルのファンにラリアットをかましたり、ミサたちの服装が地下アイドルという事もあって、ポップなんだよね。
作品全体が、ポップな感じで、陰鬱でないのが良いんだなあ。
ラストは、ミサの部屋にカノンが居て、初めて笑顔を見せながら、ミサとキスをして・・。
面白かったなあ。>
<2022年12月18日 刈谷日劇にて鑑賞>
兄弟揃って怪優路線
「余り情報を得ずに映画は観る」というのが信条で、ネタバレの片鱗や連想も排除したい主義の自分は、髙嶋兄が監修までしてること自体、鑑賞後に知った位である 確かにその情報は後の方が良かったと胸を撫で下ろしている。というのもそれだけ影響力の強い俳優だけに先に情報を得てしまったら、もう兄の作品としか観れなくなってしまうからだ。別に兄が嫌いなわけはないのだが、あくまで今作品のキモは、まるで少年誌から抜け出たような天真爛漫さが信条の女の子が、カルチャーギャップに驚愕しながら持ち前の体当たりで周りの空気を変えていくという王道の"少年ジャンプ路線"に他ならないと感じた次第である だから、兄の言うSM論(執筆本は未読)がどこまで落し込まれているかなんてノイズとしか思えない。要は色眼鏡で観たくないということである
そんな企画だから、マーケティング的には受け入れられるストライクゾーンは広い 後は演技の問題だが、ここに引っかかりを感じた。いや、主役、敵役、サブキャラ、いずれにしても精一杯努力をしていたのは称賛したいし、きちんと及第点以上は完成している 引っかかる点は、どうしてこの作品に出演したいと思ったのかという動機である。失礼を承知で、勿論ビジネスだからという当たり前の理由は理解出来るし、プロフェッショナルの証は明白だ 只、純粋に"少年ジャンプ"と"SM"という対極の、喩えるならば囲碁と将棋の、プロレスとボクシングの異種戦に挑んだその蛮勇を訊きたいと思ったのだ 否、決して否定など毛頭無い それよりも女優としてのフィルモグラフィーに残るであろう事実を受け入れ、それがネットにTATOOのように残ることを受け入れた決意に、自分のような小心者には想像出来ない強さが伺い知れるのである 決して今作品が駄作という事ではなく、寧ろ、SMの入門として"剃毛"というプレイは理に適っていると、心の中で拍手を送る程である(先ずは羞恥、それをSが自分の身を費やして教える でも陰部の毛は直ぐ生えるけどねw)
主人公と、そのマスター、ライバル、周りの理解者と、第三者であるドキュメンタリー調を呈した撮影者 第四の壁を破る演出でリモコンバイブのスイッチを入れるのも、その羞恥心故の快楽なんていうかなり高度?プレイを披露することで、どれだけ鑑賞者がついて行けるか、その疑問をまるでスポーツ漫画のような演出や脚本で半ば強引に作劇する様は、なかなか実験的で興味深い
頑張ってのアフレコでの喘ぎ声や、決してエロティックとは正反対の健康的な裸体も、そのギャップ萌を意識した演出に、ちぐはぐさを超えたものを鑑賞させて貰った思いである
フィジカルとしての快楽を探し当てる、それを自分の知らない優れたところを認めてくれるそんな人を追い求める願望を叶えてくれる"夢"をもたらしてくれる一種の"神"としてのメタファーを今作品では描いているのだろうと想像するのは穿った観方なのだろうか…
まぁ、"緊縛"はオーバーリアクションだけどねw(でも、自己陶酔型はしばしばため息をつくし、盛り上がりの演出に一役買ってますけどw)
公序良俗違反で逮捕される
あのですね。開始数分でですよ。失敗したわ、思いました。
難易度高すぎる。って言うか。
専門性高すぎる。って言うか。
特殊性が際立ちすぎる。って言うか。
尖り過ぎ、アブノーマル、異質過ぎ、異常、異質、特別。
変態。
高島さんのほっぺに、答えが彫られてましたw
あーーーー。そーかーーーー。
単純に、ヘンタイ、で良いんかw
それなら、俺も変態です。性癖は変態してないけどw
と言う事で、物語りの冒頭は、えーーーーーーー!ゲゲゲげ、そりゃねーわーーー!
と喚きたてて、逃げ出したくなるよな展開なんですけどね。
時間が経つにつれ、慣れて来ます。
普通に、それ、ヘンタイ行為を、ふつーーーの事の様に眺めている自分がいます。
俺は、もしかして変態なん?嘘やん?
って言う感じになって来る、とっても楽しい映画でした。
大きな流れ、テーマ性、って言う視点では。
決して口にすることはないであろう言葉は「愛してる」だと。そんな荒れ荒んだ心持の女の子が、ヘンタイ行為を経験して行くことにより内面が変化していき、ココロから、もしくはカラダが言わす言葉として、「あいしてる」と口に出すようになる。
と言うお話です。
変態耐力の高いあなたに、おすすめします。
ロマン・ポルノ・ナウ、二本目。
これはクセになるw
面白かった。
結構。
カラダ張った女優の皆様。お疲れさまでした。
奴隷の皆様も、身体張ってましたね。
お疲れさまでした、と言うか、気持ち良かったですかーーー?
ラリアートは左腕で
白石晃士監督、ドキュメント風
というところで鑑賞することは決めていましたが、
いや〜これは面白すぎました
😺🤘
ドキュメント仕立てゆえの中弛みのなさ。
どうなる、、、どうなる、、、
とテンポよく観られる。
SMプレイならでは(?)の無茶振りのハプニング性の面白さ、
ロマンポルノとしての快感の描き、
剥き出しになる本能、性愛、、、
見事なキャスティングですよね、皆んなが皆んな
嫌味のない芝居で心地よいですよ。
ミサがお客とかにラリアート喰らわすシーンがありますが、
しっかり左腕で叩き込んでいるので感激しましたね。
私はスタン・ハンセンの大ファンなので左腕でラリアートを繰り出しているのは
ツボでした。フォームも近かった
💪
白石晃士監督の舞台挨拶/トークショー付きで鑑賞出来ました。
質問タイムで
私は勢いで
「N田監督やS水監督が目もあてられないことになっているので、もう白石監督しかいません、
また怖い映画撮ってください」
と本心をぶちまけてしまいました🤣
ラスト辺りのライブシーンは本当に感動したんですよ。
目頭が熱くなってしまいました
😿
18歳以上の方たちはとにかく観ましょう
📽🎞
まさにど変態ムービー。SMクラブの研修の様子が垣間見れて面白かった...
まさにど変態ムービー。SMクラブの研修の様子が垣間見れて面白かった。
高嶋政宏さん、最近こういった役柄でよく登場するが、見事にハマってると思う。
白石晃士監督によるロマンポルノの王道
SMは嗜好に合わんけど昨年観た『ブレスレス』のように命にかかわるものでなければ問題なし。
川瀬知佐子さん演じる地下アイドルのミサがSMラウンジの女王様との二足の草鞋を履きながら成長する姿を捉えた。
私生活でもSM好きの変態である高嶋政宏さんのカメオ出演も楽しい。
「ありえんだろう」とツッコミながらクスッと笑ってしまう、これがロマンポルノ流。
カノンが平手友梨奈に似てた
地下アイドルのミサは、SMラウンジHのオーナーから、女王様の素質があると見込まれスカウトされた。人気女王様カノンに調教され、知らなかった快感に目覚めていった。そして、アイドルとSMの両方で活躍しようとしていたが・・・てな話。
ストーリーが斬新で、また高嶋政宏が本人役で変態を演じてるのはなかなか面白かった。
カノン役の鳥之海凪紗が平手友梨奈に似てて存在感あったし、スタイル良くて女王様役にピッタリ。
ミサ役の川瀬知佐子が脱ぐのは想定内だったが、ユメカ役の乙葉あいと鳥之海凪紗がトップレスヌードになったのはちょっと驚いた。
ryuchellのオーナー役もなかなか良かった。
ちょっと自分には理解出来ない趣味嗜好で入り込めませんでした。縄で縛...
ちょっと自分には理解出来ない趣味嗜好で入り込めませんでした。縄で縛られるだけでそんなに気持ちいいんですか⁉︎
ロマンポルノという割にエロくもなく、主演の子にもエロさを感じませんでした。
元気すぎない?
ロマンポルノ同日2本立てしてみたんだが、本作はホントの2本立ての添え物側としてならアリという感じ。SM趣味もなくあまり乗れず。
最大のポイントはヒロイン。徹頭徹尾明るく深みがなく、ポルノの主役として女性的魅力を感じなかった。開発される過程の心理的な変化が表面に出てくれないと見てても何が変わったかわからない。ドキュメンタリー形式にしたため内面描写を入れられない枷ができている。歌もイマイチ乗れず。酷評ごめんなさい。
逆にヒロインをもう少しウエットにしてドキュメンタリー形式を諦めて内面描写を入れてくれたらより一般人にわかるSMエンターテインメント(笑)になったと思う。
高嶋政宏は想定内、Ryuchelは良かったなあ。
『魂の悶絶❤️🔥』
NOはGO。「ヤメてください」が「お願いします。ヤメないでください」になる世界。では、本当にヤメてほしい時には何と言えば?
音楽において売れてる事を否定的に言うロッカー。売れたくて音楽やってねえし、みたいな。よほどそっちのがダセェと思う。単なる負け犬の遠吠えというか、じゃああんたはいざ売れた時その“メガ”な状況にしっかり対応出来るのか?そう問いたい。B'zの松本さんはハッキリと言った。売れれば全てにおいて環境をレベルアップ出来、それをお客様に良い物を見せる聴かせるという形で還元出来ると。また、国民的と称されるバンドのリーダーである桑田さんはいつの時代も今のトレンドの音楽を漁り、取り込む事に必死。そして、自分が生み出した作品に対してはすぐクヨクヨし、後悔をする。もっとうまく出来たはず、と。
その点において、この映画の監督である白石晃士その人も同様。ネオホラーラジオのゲスト回でも言ってたけど、今までの作品で思い通り満足のいった作品はないと。劇中の役ではアワアワしているイメージが強い白石監督だが、本人はいたって冷静沈着だ。そして、それは自分の撮った作品に対しても。頼まれた仕事はあくまで要求を飲む。予算との天秤、妥協。それを分かった上で、今用意されている膳立てにおいて自分だから出来る事、どうすれば面白く?にいつもしっかり取り組んでいらっしゃる。本当に素晴らしいのだが、前述のふたりと白石監督の違うところ。それはそこまで売れていないという事。
どうしてもホラーのイメージは強い。ただ、サム・ライミはじめ大向うの国ではホラー出身監督が出世しまくっている。その点で言えば言い訳が出来る状況では無い。ハッキリ言って今までの大舞台で成功したと言えるものは無いと思う。ただ、それを乗り越えての原点回帰であり集大成とも言える「オカルトの森へようこそ」。そして、その次のタイミングでのこの「愛してる!」が傑作であったという事。この流れこそがドラマチックである!(もちろんクランクアップの報があったコワすぎも楽しみ)
リリースから30年近く経った2022年に桑田さんの「鏡」がCMで流れる世界線。当時そんな未来は予想だにしなかったが、それだけ収録のアルバム「孤独の太陽」が傑作であるという何よりの証明だと思う。前年の「クリスマス・ラブ」はトラック数フルに駆使した装飾にまみれたクドい曲だったのに対し、「鏡」は実にシンプルな編曲。で、当時渋いと思ってたものが現代においては不変のポップスに聴こえる不思議。ただ、その普遍性こそが彼の強みなのだ。
ボクは白石監督にもその強みが備わっていると確信している。とかくホラーを求められがちではあるが、白石監督はもうそういう時期を越えたのではないか?ホラーを求められればしっかりホラーで、しかしそれ以外のしかも装飾少なめの作品の時こそ発揮される才能。それが見事に炸裂した最新作。監督のフィルモグラフィ的に感動してしまう向きもあるが、そんな事お構いなしに素晴らしい作品だと思う。
監督が魂の解放を描くのは今回が初めてではない。今回これは日活ロマンポルノである事から性を通してではあるが、やはり魂の解放が描かれている。ただ、だからこそ例えそれがSMであってもそれに関係なく傑作を撮れる事が証明されている。まさに装飾の無い白石晃士映画。むしろこちらの方こそある意味で監督の集大成映画なのではないだろうか?
主人公の思わぬ覚醒からクライマックスにおける魂の解放は、エモーショナルな音楽も相まって心にどストレートに響く。しかし、2回観て気付いた事がある。むしろ初めに愛を感じたのは“彼女”の方だったのではないかと。その視点で観直す楽しみもあれば、ふたりそれぞれの魂と愛の悶絶にこちらの心がエレクトさせられる興奮もある。また、愛液表現はあったものの汗や身体をねじって身悶えるという様な生々しさの表現には物足りなさを感じたものの、カノン様の孤高とポップ且つ美しくといった風情が感じられたので今回はプラスに作用していたと思う。
ただ、いずれにしろこれが白石監督の「いとしのエリー」でも「真夏の果実」でも「TSUNAMI」でも無い事は間違いない。あくまで「白石晃士が日活ロマンポルノを撮ってみた!」であり、これからの白石晃士作品群こそが白石晃士ヒットソング集になると思う。最後に、予算さえ与えられれば「呪詛」や「女神の継承」より面白いものを撮れると落ち着いて語っていた監督の言葉をボクは本気で信じている。
「変態」万歳🙌
こんな映画撮ってる監督、ド変態に決まってる。
こんな映画観に来てる観客、ド変態に決まってる。
だから何?
こんなに「変態」を、全肯定・フルスイングする
映画は見たことないかもです。
今日の劇場、「変態」で包まれてるんですよね?
感無量です!変態万歳🙌
PS.
日常生活で嫌なことあっても、
高嶋政宏さんの終盤のあのシーンを思い起こせば
元気になって、当分は持ち堪えそうです。
ありがとうございます😊
いいと思ったけど、違う世界には導かれなかった
きっちりエロいからポルノとしてまずいいと思うの。
SMが題材なんだけど、それが持つ淫靡さというか、性愛の本質的な部分とかは、そこまで深く描かれてない気がするのね。そこまで求める作品なのかという気もするので、まあ、いいかな。
売れない地下アイドル、ミサ★ザ・キラーの密着ドキュメント風に進むのね。ここは白石晃士監督っぽい。ミサ★ザ・キラーは最初からいい感じがするんだよね。どうしてファンが付いてないのか。
そしてSMの世界にいって、ここからは、どれだけ常識を外してくるかの勝負になるんだけど、微妙な線なんだよね。面白いからいいけど。
そして高嶋政宏が振り切って行ってしまうんだけど、ここの芝居は良かったな。高嶋政宏よくこんなオファーを受けたなと思ったけど、企画監修だから、進んでやってんだね。すごい。立派。
それで「この言葉は、そう使うよね」というのが来て、ラストへ。
カノン様とやり合うのは面白いけど「冷静に観ると、これ、SMショーだよね」っていう。地下アイドルのライブ会場だから無茶してるように見えるけど、SMの店でライブやってると思うと、そんなに大したことやってない。
それでも、なんか、SMっていう知らない世界を観て「そういうことも、あるかな」っていう気もしたし、舞台挨拶で観た川瀬知佐子さんは可愛かったし、いいと思うよ。
特にロマンポルノである必要があったのだろうか…。
根矢涼香さん出てましたかね。どこで出てたのかわかりませんでした。
しかしこれはロマンポルノでやる必要があったんでしょうか。
ロマンポルノと銘打つならもう少し企画を考えた方がいいかもしれません。
ポルノというジャンルでなくても、脱がなくても出来た作品かもしれませんね。
色物映画としてはおもしろいのかもしれません。
コロナ前とコロナ後では映画の質が変わったような気がします。まあ、仕方のないことなのかもしれませんね。
#163
急に超セクシーになった古川琴音
なかなか面白かった。テンポよし。
にっかつロマンポルノらしくないが、これも時代なのでしょう。
りゅうちぇるに似てるなぁ→本人。
古川琴音、急にセクシーになったなぁ→鳥之海凪沙。素敵。
高嶋政宏。カメオ出演?
企画監修?
顔にタトゥー
「ぐらんぶる」といい、最近イタ過ぎないか?
やっぱり、美元の後遺症?
それは弟の高嶋政伸の方だった。
SM好きをカミングアウト
変態紳士を上梓。
奥さんのシルビア・グラブ(ミュージカル女優)にはピンヒールで踏んでもらっているらしい。
高嶋兄弟イタ過ぎる。
高嶋忠夫は高校時代、団鬼六と同級生だったらしい。影響あったのかな?
全29件中、1~20件目を表示