「評価なんて、恐れ多くて」夜明けまでバス停で マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)
評価なんて、恐れ多くて
実在の政治家の名前を出し、ストレートな批判を加える。高橋伴明監督でなければ、作れない作品なのでしょう。学生運動への参加により早稲田を除名、という筋金のなせる業。
『腹腹時計』小学生の頃の記憶にあります。ただ、なんだろう、ひと世代後の私には、否定は絶対できないのだけれど、肯定もできない。この作品も、彼の時代も。まぶしくもあり、同時にむなしくもある。
だから、評価はなし。
ここからは、本筋とは全く関係のない、どうでもいい話です。
北林三知子のスマホに兄から、電話が入るシーン。テーブルに置いた時にビールが、妙にゆれるんです。東日本大震災がからむ映画か?初期微動の後、主要動のでっかいやつが来るのか?と思うほどでした。
ゆれの正体は、三知子が飲むビールの底の角がへこんでいた、それだけの事でした。派手に落としたのかな、でも、泡が噴き出すこともなかったし、冷やす前に凹ましたのかな。1本しか準備せずに撮影にのぞむとしたらちょっと驚きだし、予備のビールがあるとしたらへこんだのを使う雑さもちょっと驚き。謎です。
2001年の映画『アメリ』の冒頭のシーン。そこに描かれたアメリのマニアックな映画の楽しみ方と、同じ趣味がある私です。そんなんだから、今みたいな日本になっちまうんだよ、と高橋監督に叱られますかね?
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