「明日こそ目覚めませんように。」夜明けまでバス停で はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
明日こそ目覚めませんように。
想像してた内容と違い、結構衝撃の展開でした。今の時代を切り取った重厚で社会派な物語。前半はコロナによって徐々に奪われてゆく仕事、人間関係、そして帰る場所。きっと少なからず誰しもが経験したここ数年のまさに実体験。
バス停のベンチで夜を明かす日々。コロナで何もかも失ってしまった三知子。そんな中目の前に現れたのは誇らしく武勇伝を語る自称爆弾魔のホームレス。この出会いをきっかけに後半から全く異なる要素を含んだ物語へと変わってゆきます。
生々しい政治ワード、あるいは流行りの意識高い系YouTuberをまるで揶揄するかのようなシーン。過激になってゆく三知子の思考。このくそったれな社会への不満をどこにぶつければいいのか。バス停のバイ菌か。セクハラ上司か。はたまたこの国そのものか。いや~板谷由夏さん本当に素晴らしかったです。
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