「鬱な天才ブライアン・ウィルソン」ブライアン・ウィルソン 約束の旅路 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
鬱な天才ブライアン・ウィルソン
これはブライアン・ウィルソンのドキュメンタリー。
子供の頃からビーチ・ボーイズ、そしてソロとなり現在に至るまでの軌跡をアーカイブ映像とブライアン自身の言葉でたどった。
ブライアンが唯一心を許すという元ローリング・ストーン誌の編集者ジェイソン・ファインがゆかりの地をドライブしながらインタビューするスタイル。リラックスしたブライアンの言葉は赤裸々だった。
父との確執、音楽に対するプレッシャー、薬物中毒、自由と金を奪った精神科医、愛する弟たちの死など負の部分に圧倒されるが、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、リンダ・ペリーなど後進のアーティストによる賛辞に救われた。
特にスプリングスティーンの具体的かつ的確なコメントに感動する。二人は対岸にいると思っていたのだが、、、
てか、ドン・ウォズがレコーディング・スタジオで聴くマスターテープの音がホントやばかった。勝手に涙が噴き出した。”God Only Knows”のバックコーラスのトラックに嗚咽を漏らした。ここに音楽の桃源郷が在った。
そう、ブライアンは天才だった。
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