劇場公開日 2022年8月12日

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「ビートルズのライバルは、ビーチボーイズだった」ブライアン・ウィルソン 約束の旅路 駒井尚文(映画.com編集長)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ビートルズのライバルは、ビーチボーイズだった

2022年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

見終わって、速攻で「ペット・サウンズ」を聞き直しています。ポール・マッカートニー(この映画にも一瞬だけ登場)とブライアン・ウィルソンは、自分の音楽鑑賞の歴史の中で圧倒的ツートップな存在だって再認識。

映像的には、車のダッシュボードに設置したカメラの映像が半分以上を占める、相当に珍しいドキュメンタリーです。本編中に山ほど語られる、ブライアン・ウィルソンのメンタルヘルスの問題を鑑みるに、この撮り方じゃないと尺が確保できなかったんだなって想像できます。

でも、ハリウッドボウルで満員の観客集めてライブ演った映像とか、エルトン・ジョンとかブルース・スプリングスティーンとか、ドン・ウォズとか、音楽界の重鎮がその才能を認めて止まないインタビュー映像は共感度大です。ビートルズのライバルは、60〜70年代アメリカ人目線では、ビーチボーイズだったってことがよく分かりました。ビーチボーイズのファンはもちろん、洋楽ファン全般にオススメしたい1本。

駒井尚文|映画.com編集長