「【デレートできない。くどくてすみません】さびれゆく地方の小都市の切実さ、田舎故の暖かさはわかります。平均点。【劇中劇みたいなのもう少し精度が必要】」向田理髪店 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
【デレートできない。くどくてすみません】さびれゆく地方の小都市の切実さ、田舎故の暖かさはわかります。平均点。【劇中劇みたいなのもう少し精度が必要】
書いてるワシ自身。
大した功績もない名もなき平凡な人生だ。
数少ない自慢は「日本国内に限って言えば、北海道から四国まで勤務で在住歴があること、東京は勿論」
「旅行も含めれば沖縄県と、石川県以外は行ったことあること」しかない。
そういうワシ的に、地方都市の疲弊と閉塞感はよくわかる。
息子がいきなり1年で東京の会社辞めて、理容室継ぐといいながら、結局・・は
平成まではあり得ない【普通、福岡県の大都市、福岡か北九州市に収まる】
だがZ世代ではあり得るかもね。
しかし大牟田でロケされた本作、まさにリアル。今後も安泰な福岡市と北九州市、「当落線上」の久留米市
とは違うよねぇ。でもコレはそれはそれで良い点もあるのだというメッセージは良い。
しかし、長年の「映画の不思議」なんだけど、劇中劇的な映画のユルサ
なんとかならんのですかねぇ。意図的だと思うけど、プロなんだから、映画中映画もリアルに作ろうよ・・
だいたい、市民エキストラにセリフは基本ないでしょ。ボロが出るから
人間模様は鬱陶しいけどほっこりする「わかるわかる、あるある」共感作品。
最後の走馬灯はなんかわかるようなわからないような・・・
田舎には田舎の良さ、悪さがある。
どっちかというと北の方の人が閉鎖的、南国の人は開放的に一瞬見えるが、
実は大して変わりは無い、根雪に耐えるか、南国の陽気に触れてるかの違いだけ
勿論、東京とか関西都市圏にも良いところ悪いところがある。
そんな令和の疲弊した想定の地方都市の人間模様。
あったかく、人間臭く、ほっこりする
反面
閉鎖的で、不寛容、保守的
そんな人間模様を高橋克実【初主演とはビックリ】富田靖子【久しぶり・・】
白洲迅【白洲次郎みたいで名前がカッコ良いねぇ】板尾創路【いつじ・・って読むのはじめて知ったよ】
らが好演。
わかるわかる、その感覚、本当の地方の床屋理髪店さん💈【劇中にセリフがあるが、ガソリンスタンド同様
価格カルテルみたいな@1200で済むものを@3000円以上、大都市圏では@3600円では進歩ないよ・・朝起きたら自宅で髭剃ってるから、髭剃り🪒そもそもいらんし、吸い取れば洗髪もいらない】
昔の床屋さんは全国どこでもこんな感じだった。良い意味で・・
地方はなぜか「スナック行くの」当たり前なんだよね。ボトルキープ「山崎」ね、「ヘネシー」とウイスキーとブランデーの違いはあれど🥃、地方に住むと高嶺の花。ワシは「JINRO、スーパで買うと@1000円→スナックボトルキープだと@4000円以上」専属だったけど・・
不思議に都市圏に戻ると「スナック=高すぎて行きたくない」となる。
この感覚は不思議
でも、スナックと床屋さんを中心にこの話は展開、そこに映画制作と若さ故の未熟さが絡むのだけど
セリフの「沈没船、タイタニック」の例えは言い得て妙。
東京から来る官僚も「かき混ぜる」だけで・・
少子高齢化も深刻だけど、地方の結婚難も身につまされる、
中国人妻の夫の気持ちもよくわかる。イイ映画だけど少し冗長で平均点です。
蛇足の蛇足ですみません。有料パンフ、最終ページで全エキストラの名前を掲載。多分エンドロールでも・・気づきませんでした。エンドロールの写真と共に「全員が主役」的な・・・高校野球の雑誌によくあるパターンですが商売上手ですね。いや人情として、自分の名前の記載パンフ最低でも1部は購入するでしょうから。
どうでもいいかもしれませんが、元荒川区在住者として「九州の人が「日暮里」語ってる」のは良かったです。普通、地方の方なかなか日暮里にはお越しににらないですし、葛飾柴又、谷根千、上野、逆に目立つ足立区、練馬北板橋と違って、三河島、日暮里はなかなか映画や小説では登場しないような気がします。せいぜい開成高校があるくらいで、ぎっしり古くからの住宅街ですから。蛇足で長文すみません。