「“それ”が何だろうが関係ない。 呆れるほど徹底的なアクション❗」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
“それ”が何だろうが関係ない。 呆れるほど徹底的なアクション❗
とにかく、面白い。
FIATでのカーチェイスも、バイクでの列車の追跡も、爆破された鉄橋での列車の墜落も、他にもどれもこれも面白くすることに徹している。しかも、そこに人間の存在感がある。
上映前、トム御本人が「大きなスクリーンで観るべき映画です」とわざわざ挨拶する映像が流された。この映画は、彼が常々言っている”ポップコーンムービー“なのだ。矢継ぎ早のアクションにポップコーンを食べる手も止まっちゃいそうだが…
この、ポップコーンムービーに肉体を張るトムの役者魂、プロデューサー魂を誰が否定できようか。
正直言って、ストーリーは全く頭に入らない。
追い求める“鍵”はマクガフィン。近未来SF的な超AIの脅威はいかにも漫画的で、それ自体が物語に意味を持たせているわけではない(少なくとも、この前編では)。
そもそもこのシリーズは、やりたいアクションシーンを先に決めてから物語を作るという徹底ぶりたから、むしろここまでストーリーを組み上げたのが凄い。
敵味方が入り交じって二転三転する人間サスペンスまで織り込んで、勢いに押された感はあるが、なんだかウルッとさせられたりするのだから。
オリジナルTVシリーズ「スパイ大作戦」とはかけ離れた映画M:Iシリーズだが、イーサン・ハントが当局からの指令を聴くのがカセットテープだったり、変装マスクを顎下から剥がして素顔を出したりと、定番を律儀なまでに踏襲しているのもニクイ。
『M:I フォールアウト』のバネッサ・カービー、『M:I ローグネーション』のレベッカ・ファーガソンがそれぞれシリーズに再登場しているが、本作のヒロインはエージェント・カーターことヘイリー・アトウェル。MCUでは脇役だった彼女がトムとのアクティビティな共演で魅力を全開している。
さぁ〜て、続編ではどんなアクションが見られるのか。
今度は海、海中アクションか?
トムの限界への挑戦、年齢との戦いはまだまだ終わらない❗