「おはようハントくん」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
おはようハントくん
おはようハントくん、
サーカスの空中ブランコで、
華麗な回転や、
息を飲む凄い技で観客を魅了するよりも、
下の網、
セーフティネットを外す方が、観客は喜ぶ。
とはいえ、
このご時世、
他のプロデューサーは説得可能だが、
保険会社はOKを出さない。
万が一、撮影が止まった場合の、完成を補償する保険金は君が支払うしかない。
個人でそんな事を言えるのは、
イーサン・ハントしかいない。
例によって君、
もしくは君の仲間が捕らえられても、当局は一切関知しない。
成功を祈る。
古きよき、
キートン、
ロイド、
ハリッキ、
その他にも、
身体を張った、、、
いや違う。
命を懸けた、、、
以上の、
ジャンルの消滅を食い止める、
、、、
いや、
映画そのものの存続の為に、
、、、
涙が出た。
壮絶なアクションに付随する、
細かなユーモアも含めたアイデアも見逃せない。
【蛇足】
アニメを観にきたのか、いや、ドキュメンタリーを観にきた等、多彩な合言葉、名刺、メモ、任務を告げるテープ、レコード、映画館、特殊カーステレオなどが自動的に消滅。
『スパイ大作戦』シーズン1は、アイデア満載だった。
created by Bruce Gellerは、
毎回クレジットされていて、
プロデューサーも監督も、シナリオも務めた。
今でいう、ショーランナーの走りだ。
本作では、
少なくなっていた合言葉のやりとり、
テープの消滅、
OPでのBruceへの敬意。
トム・クルーズの、
観客、映画界、産みの親、
全方位への命懸けの敬意。
こそが、
ミッションインポッシブル。
【蛇足の蛇足】
『ダークナイト』くらいから、
ハリウッド超大作が、
歌舞伎化している。
というのは、
youtubeの『ダークナイト』の回で話しています。
本作の歌舞伎化は、
PART TWO で書きます。
ストーリーよりも、
シークエンスのケレンで魅せる。
スラダンの劇場版も。