劇場公開日 2023年7月21日

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「列車の速度と通過時間をどうやって特定したのか?」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5列車の速度と通過時間をどうやって特定したのか?

2023年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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シリーズもマンネリ感は否めずルパン三世を模範とするコミカルアクション系にかなり舵を切ったのではないだろうか?峰不二子や銭形警部的キャラも登場するし、崖からバイクでジャンプしたトム・クルーズが不二子ちゃんが危機一髪のところで列車の窓を突き破って入ってくるシーンが最高で、ゼムクリップの伏線が手錠でつながれた二人のアクションで回収され、トムがハンドルを持って出てくるシーンも大好きである。映画の中で登場人物が歳を重ね老いていくのはつらいが、それは寅さんのように役者と一体化してしまった人気シリーズの宿命であり「インディ・ジョーンズ」はハリソン・フォードの花道としてなんとか無難に着地して見せた。本来は007のようにコードネームとして割り切り、殺してでも若返りを図ってしかるべしであろうし歴代のボンドを比較してあれこれ言いあうのは悪くない。「ミッション:インポッシブル」はTVシリーズのピーター・グレイブスの印象が強く、むしろ最初にイーサン・ハントが登場したときは若すぎると感じたくらいで、かつてのスパイ像を覆して全力で走る横位置ショットがその代名詞というかお約束のシーンともなった。トム・クルーズも30近く歳を取りさすがにこの「全力走り」については後悔し始めているかも知れないが、シリーズはもうちょい行ける感じ。ほぼ彼のワンマン映画というか独壇場なのだろう、バイクにカーチェイスにスカイダイビングと彼がやりたいアクションを集めてつなぎ合わせた遊園地アトラクション映画で既視感満載、クライマックスが疾走する列車の上でのナイフバトルなのだからこれはもはや狙いというか集大成というか確信犯。毎年夏になるとわかっちゃいるがお化け屋敷に行ってワーキャーとびっくりさせていただくようなもんである。それで今回初めて164分が「ちょっと長い」と感じた。これでまだ後編があるというのだからお腹いっぱいで吐きそうである。

たあちゃん