手のひらのパズルのレビュー・感想・評価
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【結婚を控えた女性の移ろい行く心と決心を描いた作品。構成が巧いし、品性もある。”女性の幸せは結婚であると言う考えは、誰が決めたんだ!”と思った作品でもある。】
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■金沢で生まれ育った梨沙と匠。付き合って1年半。
30歳になり、周りからも結婚をはやし立てられるようになった2人は同棲を始める。
やがて、結婚を意識するようになった2人は、お互いの時間を共有していくなかで、少しずつあるずれに気づいていく。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・一見幸せそうな結婚を控えた梨沙と匠。二人で不動産屋(なだぎ武)に出掛け、新居を借りる。
だが、梨沙はある悩みを抱えており、親友の女性とお酒を呑んだ後に、キスをする・・。
■故、安倍首相に右翼思想が気に入られ、重要ポストに登用された女性議員の何人かは嫌いである。
特に、同性カップルに対し、”生産性が無い”とコメントした女性議員は言語同断である。この方はアイヌの方々へも同様の差別発言を繰り返している。
国会議員になる前の発言でも同様のモノが多い。
この方の根本思想なのである。
■且つて、アメリカ在住の荻上直子監督が言った”欧米だと、同性カップルは頻繁に見かけるが、日本に来ると途端に見かけなくなる”と言ったコメントや、彼女の「彼らが本気で編むときは、」が公開前にも関わらず、評価が1のレビューが多かったことも思い出す。
・梨沙と且つては親友で、今や恋人になった女性と、二人で以前契約した同じ不動産屋に出掛け、新居を借りるシーンも序盤のシーンとの連動性を想うと巧い。
<今作は、俳優・黒川鮎美さんがLGBTQの人々への取材をもとに製作した短編映画だそうである。
結婚を目前に自身のセクシャリティと向きあう女性を通し、自分らしさとは、幸せの形とは何かを問うた作品である。>
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