ヴィレッジのレビュー・感想・評価
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救いのないメンタルのやられる映画だが好物なため楽しめた。 横浜流星...
救いのないメンタルのやられる映画だが好物なため楽しめた。
横浜流星の演技が非常に良かった
めちゃくちゃダウナーな作品
藤井監督は本当にお気に入りの俳優さんばかり使いますね。
一ノ瀬ワタルさん大好きで、こないだインフォーマにも出てましたね。元アナの安東さんも好きですね、最後まで行くにも出てますよ。
流星くん、演技素晴らしかったと思います。眼だけで様々な感情を表現していました。あの重すぎる生い立ちを抱え、虐められ、どうしようない母親にも苦しめられ、ドン底を這いつくばって生きてる姿、目が死んでるし、雰囲気もかなりヤバかったです。
中でも西田尚美のあのダメな母親は最高だったな。いつも笑顔のお母さん役が多い中、一瞬誰だかわからないくらいに幸薄そうな疲れた顔にはさすがだなって思いました。木野花さんもあの特殊老いメイク抜群でした。
奥平くんは言わずもがなですが、彼も役の許容範囲が広いですね。まだまだ演技幅がありそうです。
それにしても、村長の古田新太に、弟の獅童、息子の一ノ瀬ワタルって家族、なんちゅう一家なんだろ、顔みんな怖すぎです。
そして、こういうのを負のスパイラルって言うんでしょうね。
結局、自分も罪を犯したお父さんと全く同じ生き方をしてしまうという、なんとも救いようのない展開。
なんとかここから這い上がってまともに生きようと思っていたのに、その内手の平返すだろうなって思ってたら、案の定でした。結局上の人達は、都合のいいように弱い者を使い捨て、立場が悪くなると全て弱い者に責任を擦りつけ、なんとかしろと言う…これって、村だけの話じゃないんですよね。全てのコミュニティ、社会の縮図なわけです。
結果的に罪を犯した家族を持ってしまった美咲の弟、恵一は村を去って行くようですが、逞しく生きてほしいと願うばかりです。
タイトルが上手い
閉塞感漂う、社会の構造や人間関係、500年前から続く祭の文化が描かれた作品。
所謂「ムラ」なのに「Village」というタイトルにしている所がこの映画特有の気持ち悪さを上手く後押ししているように思った。狭い社会で干渉的なのにみんな他人事、そんなムラ社会の世界観とも重なるところがある。
人物描写の雑さが気になる中で奥平大兼の演技は目を引くものがあった。
一度ドロップアウトしてしまうと、なかなか元のポジションには戻れなく...
一度ドロップアウトしてしまうと、なかなか元のポジションには戻れなくなる日本社会の闇をえぐり出している。貧しいが故に国からの補助金目当てで産廃処理施設を誘致し、その利権にあやかろうとする村人やヤクザや土建屋。夏目漱石が草枕の冒頭でうたった世界が未だに息づいている。それにしても京都府の美山が良くロケをOKしたなああ。
全てを“村”の所為にしてはいけません。悪いのはゴミを出し続ける現代社会とそれで甘い汁を吸う悪党達です。初めの方でスケキヨが大量発生し最後は八つ墓村で終わりました。殆んど駄作。
①黒木華の無駄遣い。
②田舎から都会に出たらメンタルになった、という設定も手垢がついていてメンタルをそう便利に使われても困ります。優がメンタルになっているというなら分かるけど。
③古田新太の村長もステレオタイプだし、何より主役の優という青年の人間像がワケわかんないので説得力もなければ感情移入も出来ない。
「同情は要らない」なんて利いた風な事を言っといて、その後正に美咲に同情を垂れられると泣き崩れて挙げ句まぐわうか?
④能も話に何ら有機的に絡んで来ないし。
⑤結局あのゴミ処理場の穴は何だったの?スゴい思わせ振り…
⑥村を閉鎖的な社会とひと括りするのは最早時代遅れ。都会人はまだそんな認識なのかしら。
⑦藤井直人という監督は『新聞記者』でなかなか見処があると思ったが、『ヤクザと家族 The Family』ももひとつだったし、期待外れです。
この監督さんはもっと修行をしないと。才能はある。
このところ、黒木 華がお気に入りで観る気になった。なんか、妙に私を唆るものを彼女は持っている。美人ではないが、私のお気に入り。
冒頭のシーン、ショットがあちこち入れ替わりうるさい。私は能をテレビでしか見たことがない。大きなスクリーンで見ると感じ方が違う。一度、舞台を体験してみないと。
俳優陣はよく演っている。能は人間の業を表現するものと素人感覚で思っているが、監督の演出は表面的に留まっているのではないかと感じた。古田新太はそれができる演技力を持っている思うが、演出の問題だろう。脚本にも問題があるかも。処分場の穴は、ガス抜きのためか。さり気なく説明してくれないと。親を人殺しにする必要があるだろうか。いえへの放火は致し方ないが、細かい点で疑問を持つ。それとエンドロールが終わってから、話の続きの映像があるのはおかしい。才能があるのでもっと修行の必要ありと感じた。
運命との戦い、ため息が出ました。
横浜流星さん好きには堪らない映画に仕上がっていたと思う。勿論、華ちゃんも良かったです。
個性ある役者陣が脇を固めていました。
何処にでも存在する環境問題と格差社会で差別扱いされた社会でもがき苦しむひとりの男や集落自体で同調する圧力を感じる映画でした。
綺麗事だけすまされない社会へのメッセージを投げかけてる様でした。
おもしろいんだけど、、、
閉鎖的な村社会での人間模様を想像してチョイスしましたが、全く持って想像外の映画でした。
絶対事件が起きる感が最初からムンムンしていて、落ち着かない気分で見ていました。
能は小さな村社会の特殊性を表現したかったのかもしれないけれど、ちょっとだけ中途半端かな。
ラストシーンの意味がわからないのだけれど、2つの大きなスキャンダラスな事件の後は村の消滅だったのかしら?
でも、映画としてなら最後まで一気見。面白かった。
俳優陣
Disney+で配信されている「ガンニバル」みたいな話かと思っていたら、さすがに人は食ってなかった
古田新太、中村獅童、西田尚美、木野花!芸達者が揃っている
黒木華の弟の人、見たことあると思っていたら、「ひらいて」のたとえ君だった
一ノ瀬ワタルはあんな役やらせたらNo.1だね
藤井監督の演出と横浜流星の目力が光る!
藤井道人監督のオリジナル最新作にして、「新聞記者」と「ヤクザと家族」でもタッグを組んだプロデューサー河村光庸の遺作。
閉鎖的な村社会による息苦しさ、家族の過去や村に対する因縁に苦悩する主人公に東京から帰省した黒木華との再会により村と対峙するストーリー。
藤井監督は相変わらずショットが美しいです!
今作の撮影監督は今村圭佑ではありませんが、上空からのショットや村を映すロングショット等、印象に残る映像が非常に多くて釘付けになります。
今作では日本の伝統芸能である「能」が出てきます。
村にある「能」の場面が、この村にある過去の栄光や美しさを表現されていました。また、ゴミ処理場が現実の残酷さや今までの歴史で産み出された「闇」のように思えて、その二つが上手く"村"自体を対比されていて感心しました。
俳優陣の演技も見事で、横浜流星はやさぐれた所とそうでない場面のギャップがたまらないし、中村獅童は村を出た善人として凄く良かったのと同時に、歌舞伎役者だからなのか「能」を披露する場面は自らやっていて非常に素晴らしかったです!
ただ、ストーリーに関しては総じて普通です。
確かに日本の「村社会」という閉鎖的な所は上手かったし主人公の抱えてる問題には同情しました。
ただ今回、突っ込みどころも多かったです。
一ノ割ワタル演じる村長の息子とヤクザの関係性もイマイチ理解しにくいし、主人公の母親の抱えてる問題もあっさり解決してて「?」と感じました。
夢の中で動けなくて 救われなかったのかな?
不思議な映画
生きているから 思い当たる事があるなと思った。
夢の中で思う様に動けなくて 逃げたくても 焦るだけになってしまうことがあるけれど
ここの人達も 夢の中で生きているよう
夢に絡まれてしまって 意志はあるのに 行きたい方向に行けない。
夢はしがらみなのか?
優は美咲に認められて元気になったけれど
美咲も優を救ったけれど 自分も救いたかったのだと思う。
お互いを助け合うのは 悪い事ではないのだろうが
やはり自分の人生は自分で責任をとって生きる事が大切なんだと思った。
優が恵一を説得しようとするシーン
村長みたいだと思って 怖かった
守ろうとすることがあると 人は正しくなくなってしまうのか…
弱くて可哀想な人達だと思ったけれど
自分かもしれないと思う事もあった。
脚本に信念があって、演出力も撮影力も役者力もパワーがあるから 作品全体から たくさん問いかけられて 考えられるのだろうと思う!
考えることはとても大切な事だと改めて思った。
いつの時代の話なんだろうと思う。 借金があるのにタバコを吸ってるあ...
いつの時代の話なんだろうと思う。
借金があるのにタバコを吸ってるあたりでも?と思うけど、演出なんだろうね
仕事の事、親の事、暴力、こんな村早く出ればいいのにと思うけどそれを決断できない人もいるのだろう。
みさきが帰って来てからの優の変わり方を演じる横浜流星がすごい。(そしてまつげカールしていて可愛い。本人はそれが嫌だって言ってたけど…)
暗い闇な物語だけれどそれを少し柔らかくしてるのが最初からの強烈な能楽のシーン、折々に能を絡めて見ているこちら側もホッとする。
昔のドラマは切なさを残して終わるのが多かった。それがモヤモヤして嫌だった。
藤井道人監督は中毒性があるなぁ
フィクションとしてのどん底感を楽しむ
どん底にいる人たちの物語ってやはり魅力的だ。メンタルで病んだ人、借金で首が回らない人、キャンブルに依存する人、そしてどうしようもないほど悪いやつ。たいてい主人公はろくでもないことをやって取り返しがつかなくなる。そんな彼らを見て安全なところからエンタメとして楽しんでしまう。でも、自分はそんなことしないと言い切れるだろうか。
自分ではどうしようもない流れってものがある。いい方向にも悪い方向にも。本作はそれをエンタメとしてうまく演出していた。いや、もちろんあの村の存在や置かれた状況、住民たちの反応、すべてフィクション感が強い。フィクション感が強いのに横浜流星の廃れた感じや古田新太、杉本哲太の悪どい迫力でなんとなく持って行かれてしまった。藤井道人って監督は映画としての訴え方がうまい。でも、彼は社会問題として訴えたいんじゃない気がする。あくまで映画というエンタメ作品として提示しているだけ。それは彼が様々なジャンルの映画を監督しているところからも想像できる。そしてどれもそれなりに面白い作品に仕上げてくる。
本作もそれなりに突っ込みどころはあるが最後までエンタメとして楽しんでしまった。次はどんなタイプの映画にするのだろう。今から楽しみだ。
救いのない夢物語
監督と主演の上映前舞台挨拶付きの回を鑑賞。
ストリートビューでロケ地の村を探したとか、シナハンに横浜くんも同行して役作りしたとか。
事前募集の質問で、穴から聞こえてくる音の録音方法は?というのがあって、監督が秘密と仰ってて。その後映画を観て理解しました(そりゃ観る前には言えないよ。なぜその質問選んだ?)
山々に囲まれて小さくて閉鎖的な村で起こる物語。加害者家族である主人公とゴミ処理場問題、村の伝統である「能」が不気味さを加速させる。
観終わった後に深いため息を吐いた。
主演の横浜流星はじめ役者陣も良く、透役の一ノ瀬ワタルには本当にムカムカした。ゴミ処理場の同僚役の奥平大兼が最後に主人公に向けた表情が印象に残った。
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