ヴィレッジのレビュー・感想・評価
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出て行きたくても出て行けない
犯罪者の息子として村にそのまま居住し、ごみ処理場で働く主人公を横浜さんが演じた作品。 脚本、監督は、話題の藤井監督。 本当に藤井さんらしい題材。 映画なのでフィクションなのだが、相変わらず偏見が凄くて違和感。 犯罪者の息子に対してのスーパーや説明会や能での住民の反応。あんな露骨にはあり得ない。 フィクションとしても村に対する偏見が凄い。 作品としては能がベースのためか?非常に長く感じた。 一ノ瀬さんのクズ悪人は安定。笑えば笑うほど不気味になる数少ない俳優。これからもっと重宝されるはず。
後味わる〜
横浜流星君の演技凄い上手だと思いました。最初、誰かわかんなかったし。笑 読み通りのストーリー展開だったし、個人的にはなんか、各個人の深掘りがもっと欲しかった。展開が早くて、追いつかなかったわ。おかぁさんの変わりようは、異様だし。能の芝居があるからからの、中村獅童なのかもしれないけど、もっと、描いて欲しかったなぁー。俳優さん達は良いのに、なんか物足りない、感情移入の出来ない作品でした。
配信鑑賞で正解でした^^;
自宅レイトショーNetflix『ヴィレッジ』 先日まで劇場公開されてたこの作品〜もう配信でやってました。 藤井道人監督作品だけに外さないと思いつつも公開時スルーしてたので鑑賞 横浜流星さん含めて、役者の皆さんの演技は素晴らしい。 ただ半分くらいで全ての筋が読めて、目新しさはない展開と結末でした。 サンクチュアリで注目の一ノ瀬ワタルさんは、やっぱりこういうクズグレ役に合うね! って事で配信で正解だったという見解です。
横浜流星の代表作
ゴミ焼却炉を巡って過去に起きた事件と、現在その焼却炉によって村の暮らしが成り立っている。その事件の犯人とされる人物の息子、優が必死に生きる姿と彼を支えようとする人物、引き摺り下ろそうとする人物、村の活性化を考える長老らが引き起こす新たな事件。なかなか面白い構成。 昔から優と仲の良かった美咲は久しぶりに村に戻って(美咲が東京で何があったのかがもう少しわかると良かった)優に優しく接する。同級生で焼却炉の責任者の同級生の息子透は優に敵意むき出し、嫌な仕事をさせ、何かと引き摺り下ろそうとする。観ていてとても不愉快で嫌な奴。焼却炉で働く人たちをきっと小馬鹿にしているんだろう態度や、喧嘩をさせたり、不法投棄の闇仕事をさせたりと、とにかく悪い奴。その親父は優の努力を認めてくれているようにも見えるが、どうも腹黒であり。 美咲と優と透の間で起こる事件、予想通りの結末だけど、確かにあんな奴はゴミとして捨てられてもしょうがない。でも、そりゃあ見つかるよね。 最後、美咲はどうしたのか?弟が街を出ていくところがラストって、とても上手い演出。 櫛木理宇の「鵜頭川村事件」。wowowでドラマになったが、村、ゴミ焼却炉をめぐってのいざこざ、不法投棄、村の伝統など少し似ていると思った。松田龍平主演。 今作、横浜流星がとても良かった。ゴミで汚れ汗に塗れて働く佇まいから、ネクタイ締めてこざっぱりした佇まい、どちらも素敵。悲しげな表情も、憎しみの表情もとても上手い。今後とても楽しみですね。
家庭は荒れ社会に居場所なく無理筋な理由で弾圧され気持ち塞ぎ込んでる...
家庭は荒れ社会に居場所なく無理筋な理由で弾圧され気持ち塞ぎ込んでる主人公がオシャレでイケメンすぎる、「イケメンだからって…」的な難癖がでてこないと不自然に思えるくらいの
観に行っといてなんですが・・・
観に行っといてなんですが、 邦画のドロドロはリアルに感じすぎて、嫌な気持ちになるなあ……。 それにつけても 黒木華、出すぎ! 一体何本出てんの?! 黒木華の位置って、他の女優では替えがきかんのか? 黒木華 佐藤浩市 柄本明 この3人はほんまによく映画で観るし、替わりが居なさそう。
重い。ひたすら重い…
2023 52本目 この手の映画は昼間には見られない輩です… 23:30から鑑賞。 この時間からはどっぷり浸かれるんです。 で、どっぷり浸かりました。 疲れた… 誰も幸せになれないのか…負の連鎖は誰が生み出すのか…この2時間の中に嫉妬、強欲、脆さ、儚さが詰まっています。 村長息子(一ノ瀬さん)が表面的に1番悪い。 ただ、優(流星さん)に詰め寄るシーンで目から儚さと脆さが見えた。悪と脆さを演じられる一ノ瀬さんに脱帽。 村長(古田さん)も同様で私利私欲に見えながらも村を1番に考えている?…または母の承認欲求なのか。 主人公である優に対しても悪人とゆう一つの感情ではない何かを感じる事ができる。 とにかく主人公である2人の怪演も去ることながら、脇を固めた俳優陣の安定した演技が重厚感を与え、ストーリーに重さと儚さを積み上げいく。 エンドロール後の龍太(奥平さん)の表情にも注目。
拍子抜け
ホラーチックな予告とプロモーションに惹かれて観てみたけど、意外に普通のサスペンスで拍子抜けした。横浜流星と認識するまでに時間の掛かった主人公の気持ちに寄り添うと、結構楽しめる作品だと思うが、カメラ目線では何だか凡庸な筋立ての、すこしリッチな二サス級の作品である。筋立てが韓国ドラマっぽいンだよな。 ホラーっぽさ、ノワールっぽさが乗っかった、普通の二サスを見せられてるようで、大して旨くも無いのにトッピングがカメラ映えするから流行ってる韓国風カフェのパンケーキを食わされるような気持ちになった。
怖いというかおぞましいけど、とても心打たれた
怖い感じの映画だと分かりながらも気になり鑑賞。 横浜流星さんの演技がすごかったし、 中井美咲さんの透明感やお面にも似てるような気もして、逆に後半怖くなった。 最後なんで流星さん笑いながら… 違う展開になると思ってた… そしてほんとに、最後の最後、 なぜ彼はこの町に…? ずーっと目が離せなかった。 噂や家族のおかしたものを息子がずっと罪を着せられる感じもムラ特有な感じがして 色々と知人の話を思い出し考えさせられた。
一ノ瀬ワタルがいい感じです
ストーリー自体は面白かったけど、ちょっと設定に無理がある感じも否めないですね。 藤井監督のドラマ、インフォーマにも出ていましたが、一ノ瀬ワタルがいい味出してました。サンクチュアリも主演だったし今後の活躍に期待です。
展開がお約束過ぎるが
地方部落の慣習と地元権力者、産廃業と暴力団、恵まれぬ生い立ち....邦画デイアンドナイトの空気を感じる、クラクラするような設定で一気に入り込んだが、あまりにも展開が悪い方へのお約束過ぎ狙い過ぎで、途中で苦笑い。その上、救いの無い終劇にどんより気分で劇場を出た。 しかもこの時代、記述冒頭のような設定はまだ残ってるのだろうか?と疑問。かなりニッチ、マイノリティな事じゃないか?なんらかの警笛なのかもしれないが、真実味や現実味が薄く、しかもチープなドラマチック感は昼ドラを想像したw まあ、傑作だったデイアンドナイトもそうだったがw 横浜流星の役者レベルが上がった事は間違いないが、この路線を続けた方が良い。間違ってもラブコメや漫画原作物に行かない事だw
人はなぜ、人を追い込み追い詰めるのか。 人はなぜ、不正を不正と知ってそれに手を染めるのか。 人はなぜ、かくも憐れな生き物なのか。
霧に煙る山間部の村に異彩を放つゴミ処理施設。 この村にはかつて、伝統芸能として「能」が息ずいていて、子供の頃から能に親しんでいた者も少なくないようだ。 この映画は、過疎の村、産廃不法処理、環境破壊、メンタルヘルスケア、ハラスメント、偏見と村八分…世の中に存在するあらゆる理不尽を素材に織り込んだスリラー映画だ。 そして、藤井道人監督の仕立て方は極めて巧みだった。 閉鎖的なムラの中にいて、主人公の青年優(横浜流星)は、己を殺すようにして生活している。 職場であるゴミ処理場で明らかないじめを受け、ヤクザが絡む闇の仕事にも命じられるがまま従っている。パチンコに浸って借金を負っている自堕落な母親(西田尚美)との二人暮らしだ。 映画の序盤は、二枚目横浜流星がその眼から輝きを消し去って、陰鬱で活力のない不気味な青年を演じてみせる。 小さな村で、彼と母親がなぜこのような生活をしているのか、能の舞台とそれに見入る少年の映像に、常軌を逸した男が家に火を放つ映像が挿入されるイントロのシークェンスがヒントとなる。 東京から村に戻ってきた幼馴染みの美咲(黒木華)と、最初は拒否していた優が交流を再開することで、物語は動き出す。 彼女が問題を抱えて故郷に戻ったことは、登場場面から示唆されている。たが、村営(と思われる)ゴミ処理施設に就職した美咲は意外と明るく、周囲に受け入れられて広報に従事する。 優を施設の案内係に起用する彼女の案に経営者である村長(古田新太)が賛同し、優は大きな転機をむかえる。新たな役割を得た彼はポテンシャルを発揮し、寵児となっていく。 この中盤での横浜流星は、単に明るさを取り戻しただけではなく、勢いに流される不安なのか、自分と同様に訳ありの同僚たちに対する後ろめたさなのか、負の空気感を微かに醸し出す。 村長の息子(一ノ瀬ワタル)の行動が事件へと発展し、危機に瀕した優は悪戦苦闘する。 この終盤がスリラーのメインステージで、身体も精神状態も激しく揺さぶられる優を“動”に転じた演技で表現して、横浜流星は益々冴える。 優の行動を付かず離れず観察している美咲の弟恵一(作間龍斗)の存在(視線)が、この映画をスリラーとして成立させる重要な役割になっている。自閉症的な彼の眼は、物語のごく始めの時点から優に焦点が絞られていた。 そして、この恵一を御し易い相手だと考えた優の判断ミスが、最終的に破滅への引導となるのだ。 他にも、いくつかのアイテムがスリラーとしての雰囲気を盛り上げる。 「能」と演目「邯鄲(カンタン)」と「能面」。 「ゴミ投棄場」とそこに空いた「穴」。 近年のサスペンス映画はショック描写に頼りがちだが、本作はスリル描写に力点が置かれていて、我々観客は主人公が外堀を埋められていく過程を目撃することで、主人公と同じように追い詰められていく。 丁寧な演出に個性的な俳優陣が的確に呼応していて、見事なコラボが成立している。 メインキャストの横浜流星、黒木華、古田新太の3人が強力に牽引しているが、他のキャストも印象的だ。 一ノ瀬ワタルの、憎まれ役を一身に引き受けた堂々たる悪役ぶり。 優がゴミ処理場で虐待を受ける様子を見て、自分なら耐えられないと言っていた同僚の若者を演じた奥平大兼。 優が施設の案内係となって現場を離れると彼が次のターゲットとなるが、か細く笑いながら「順番がきただけ」と言って耐えていた。悲惨な運命に襲われた彼が、最後に優に向けた視線が憐れで、胸につかえる。 村長の母親を演じた木野花。 老婆の特殊メイクが強烈だった。 無言で息子に圧力をかける存在感はさすがだ。 誰よりも優と美咲のことを身近に思っている、刑事であり村長の弟でもある中村獅童。村の闇の部分を知っていて嫌悪している。 かつては子供たちに能の舞を教えていた。ここは歌舞伎役者の本領発揮といったところ。 優に疑惑を抱いてからの悲しげな眼差し。強面でありながら、優しさを醸し出す。 実在する村かと見紛うほど、山間部でのロケーションを見事なアングルで切り取ったカメラワーク。 最後の炎上シーンの圧倒的迫力。 そして、社会の理不尽に翻弄された不幸な若者に成りきって、その怒りや焦りを身体から、声から、視線からにじみ出すように演じた、やはり横浜流星だろう。 ラストシーンの彼の表情は、私の心臓を掴んで離そうとしない。
タイトルなし
他の作品でもだけど主人公が喋らない作品は苦手。設定上しかたないんだけど辛気臭すぎる。中盤辺りから喋ってくれるように成ってホッとしていたらドンドン負へと転がり落ちていき、かなり後味の悪い結末を迎えてしまう。きっと転落から抜け出す機会は有ったはずなんだけど自分が同じ立場だったらどうだったろうなんて事を考えてしまう。田舎に関わらず生きていれば他人に流されて不本意な方向に進んでしまう事なんて、いくらでも有るだろうから思った以上に他人事じゃない作品に感じた。 村の風景に見覚えが有るなと思っていたら昨年のゴールデンウィークに観光で行った所。もしかしたら屋根裏部屋みたいな形をしたヒロインの部屋にも入ったと思う。あの辺りに車を停めたな~なんて思いながら観る事ができて楽しめた。
流星くんと華ちゃんの恋だけが救いだった
藤井道人監督作品。 横浜流星くんが権力や暴力に屈し最低の生活を受け入れ、一度地位を得たら保身に走るクソ野郎を演じた。 村の因習に縛られる内容を想像していたが全く違っていた。村そのものがクソのようなこの世界の縮図だった。流星くんが演じる主人公は我々だった。 そう、この世界を生きるにはあまりにも愚かだった。
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