天間荘の三姉妹のレビュー・感想・評価
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漫画家・高橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の...
漫画家・高橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」を実写映画化。
物語の軸となる三女たまえをのん、次女かなえを門脇麦、長女のぞみを大島優子が演じ、母親役で寺島しのぶ、父親役で永瀬正敏、イズコ役で柴咲コウが共演。「あずみ」「ドアマン」の北村龍平が監督を務めた。
死について真剣に考えた事ある人はハンカチ必須。
自分の死、大切な人の死について真剣に考えた事ある人はハンカチ必須です。そんな泣くと思ってなかったのですが、上映中の3/4は泣いてました。泣きすぎて頭痛くなりました。生きているときに、誰かとの繋がりを感じる事。それが幸せであり、自死を思い止まらせるものなのかなと思いました。周りの年配、サラリーマン風の男性も泣いていました。この映画のヒロイン、たまえ役の、のんちゃん。魂が、瞳が綺麗すぎて途中からたまえではなく女優ののんちゃんとして、みていました。「綺麗な景色に気付いてないだけだよ」と言ったシーンもジーンときました。のんちゃんみたいた人間が近くにいてくれたら小さな幸せになんでも気づけそうだなと思いました。最近みた映画で一番心に刺さりました。メンタル疾患を持っている方にもおすすめしたい映画です。
確かにかなり良い「市民映画」だ❗️ただその真っ当さが両刃の剣。あと少し最後冗長。
もう20分短ければ、星⭐️⭐️⭐️⭐️4以上なんだけど・・
製作陣のこだわりだと思う。けど、興行的にはもう少し最後の場面あたりは編集して削ってくれた方がありがたい。
事前のリーフで「市民映画」と売り出している。
それに反応できる善良な映画ファン。
その期待に予定調和的に応えている「真っ当な作品」
「走馬灯」は誰でも使う表現だが、実際走馬灯【霊的な意味の】
が映像化はそんなに多くはない。
あの世とこの世との中間地帯というところは
かなりプロット、構成的に弱いけれども
そもそもそれに腹を立てる大人気ない人は本作わざわざ映画館で観ないから全く問題なし、ノープロブレム【和製英語】
生まれたこと
生きてきたこと、家族、仲間、そして誰も【平等に】予測できない死。
どうしようもない人生。ダラシのない人生。報われない人生
多分「幸せな人生」の人より、ちょっと嫌な人生の人が多いはず。
ある意味「黄泉がえり」にも通ずる=柴咲コウ
主役の「のん」的には旧名能年玲奈デビューブレイクの「あまちゃん」を思い起こさせる。
確かに震災の悲劇の傷は癒えることは無いだろけれども
さすがに11年経過だと「不条理=定めだったのだ。」と完全再生の時期だと個人的に思う。
【地震ではありませんが私も大切な人を事故で突然失いました。でも1年+10年で、現実のみ見るようになりました】
特殊効果駆使の映像、風景も普通で良い
こういう「死に様・生き様」作品は力点を絞って・・チャチャチャと見せてくれると良いのだ❗️
「人の命の有限性に気づく」ことが全てだから
チョット親子の間、夫婦の間の泣かせどころは予想通りの許容範囲。
なんか 玉置浩二&絢香【前者は勿論お馴染みだけれども、後者は知らない・・最近、・・香・・緒とか芸名が没個性で誰が誰だかわからない】の美しき世界【正式名称は英語】はエンドロール画像を凌駕している力強さ。
最近のエンドロールテーマソングは印象ない場合が多いからここは秀逸。
まあ、日本的な良い作品です。さっぱり訳わからない「アムステルダム」観た後だけに・・ゆったり観られました。
イヤイヤでも20分と言わず30分削った方がいいってば・・。
亡くなった人達と生きる人達に寄り添う
臨死状態のたまえは現世と天国の間の三ツ瀬にやってくる。
三ツ瀬で出会う知らなかった家族、同じように街にやってきた癖のある人達との交流をゆっくりと描いている。
たまえによって皆んなの心境が変わっていく姿が観ていて嬉しくなる。
そしてこの町にいる人達に何があったかが分かり、たまえの役割が明らかになっていく。
唐突に命を奪われた人達の無念さは想像するだけで辛い。
三ツ瀬の人たちのように楽しく安らかにあってほしい。
そして残された人達の悲しみも…柳葉敏郎の静かな演技で伝わってくる。
のんは前向きでさかなのこのミー坊じゃんと思ったが、後ろ向きになったり本心が見えなかったり…読めない感じの役はのんにあってる。
大島優子綺麗すぎてびっくり。最初の画面アップに耐えられる人はあんまりいないよ。
柴咲コウの謎の美女役は似合いすぎ。今後一定の需要がありそう。
もっとテーマを絞って、普遍性や一貫性を持たせた方が良かったのでは?
不遇で孤独な人生を送った末に臨床状態となった者が、天国に行くのか現世に戻るのかを選択するという話だと思っていたら、大災害で突然命を絶たれた人びとが、自らの死を受け入れて成仏する話になる。
臨床状態の登場人物は、主人公を含めて3人だけで、選択までの過程が比較的丁寧に描かれるのに対して、災害で亡くなった人は数十(百?)人もいる上に、(漁師の青年以外は)水族館でまとめて経緯を説明された後に、旅館で集団で昇天していくという雑な扱いで、バランスが悪い。
それぞれに、「誰にでも必要としてくれる人がいる」であるとか、「死んでも心の中に生きている」といったメッセージが用意されてはいるが、それらが、すべて台詞で説明されてしまうので、なかなか心に染み込んでこない。
不遇で孤独な人生を送っている人は、他にもたくさんいるだろうに、なぜ彼女たちだけなのか?ある日突然命を奪われた人は、大災害以外でもたくさんいるだろうに、なぜあの町の人たちだけなのか?といった疑問も沸き上がる。旅館がなくなってしまったら、これから先、臨死状態の孤独な魂はどうなってしまうのかという、最も大きな疑問も残される。
現世に戻るにしても、昇天するにしても、タクシーで行ったり、船で行ったり、光の玉になったり、門を通ったりと、一貫性が無さすぎる。
ファンタジーであるならば、それに説得力を持たせるための一定のルールが必要であろうし、そもそも、なぜファンタジーなのかという、必然性も分からない。
テーマやエピソードを絞り込んで、無理にファンタジーにせず、普通のヒューマン・ドラマとして作ったら、もっと良い作品になったかもしれないと、残念に思った。
物語の力と邪気の無さ
絶対に忘れてはいけない人。
縒って、捻れて、結ばれる。
時間とはただ一方向に流れるのではない。
前日放映された『君の名は。』の中で、そんな感じのことを言ってましたが、私にはこの映画で描かれていることとかなり重なって見えました。
隕石によって、街ごと無くなってしまった糸守町。
津波によって、街ごと無くなってしまった三ツ瀬。
人間には物語の力が必要だ、とはよく聞きますが、こういう類型的な一致は、やはり単なる偶然ではないのだと思います。
実際の震災被害者やご遺族、関係する方々にとって、ひとつの物語やファンタジーで簡単に心の整理がつくものでないことは、重々承知のうえですが、こういう作品を誠実に作り、送り出そうとする人たちがいるということは、私たちの社会もまだ相応に健全さを保てているのではないでしょうか(健全さを損なう事象が増えていることの裏返しでもありますが)。
こういう重いテーマを描くとき、当事者でない者にとっては、どうしても後ろめたさのような感覚が拭えないことがありますが、のんさんの邪心、邪気の無さのおかげで、割と素直に鑑賞することができました。
ありがとうございます。
震災で亡くなった家族を持つ遺族に捧げる映画
予告編で、のん演じる娘が臨死状態って事は分かってたんだけど、どんな設定か謎だった。
そこ、冒頭ですぐ解決。え〜ッ嘘!?そんな世界の話なんだぁって、ワクワク。
題名の三姉妹、とっても良かった。長女は大島優子演じる、のぞみ。次女は門脇麦演じる、かなえ、三女はのん演じる、たまえ。何だこりゃ。ま、ストーリーには関係無かったけどね。
結構重いテーマなんだけど、のんらしさ開放のおかげで、軽い楽しい感じになってます。
すごく楽しかったのが、寺島しのぶ演じる大女将。ぶれないパワフルトークに共感。そして久しぶりに観た、三田佳子の婆さん。最初は感じ悪かったけど、ジワジワいい婆さんに。
このSF的な設定、かなり泣かされます。自分の隣の女性なんて最初から最後まで泣きっぱなしで鼻水の音がうるさいくらいだったよ。
死んだ人は生きてる人の心の中で生き続ける。本当そうだよね。実際の友人でも死んだ事を知らなければ自分の中でいきてるもんね。
ちょっと長かったけど、楽しめました。
大切な人へのレクイエム
予告から、家族の絆を描く感動作だと思って鑑賞してきました。確かにそういうテーマで、それなりに重い内容も含んでいて、心を揺さぶる作品でしたが、予想とはかなり違ってファンタジーな展開でした。
ストーリーは、事故で臨死状態となった小川たまえが、訳もわからず魂だけの状態で、天界と地上の間にあるという天間荘という旅館に連れてこられ、そこに住む二人の異母姉と出会い、天間荘で働きながらいろいろな人と出会い、現世に戻って生きるか天界へ旅立つかを考えるというもの。
この天間荘というのが話のキモで、天界と地上の間にあると言いますが、どう見ても海辺の街にある普通の旅館で、ここでなぜ生死の選択をするのか、従業員たちは何者なのか、この旅館がある三ツ瀬という街はいったい何なのか、多くの疑問が頭をよぎります。しかし、それがしだいに明らかになるとともに、この作品に込められた思いや願いがはっきりと見えてきて、観客の心に響きます。
終盤は、魂の安息を願い、亡くなった者との向き合い方や残された者の生き方を問うような感動的な展開でした。ただ、あまりにもファンタジックな映像でちょっと感情移入しづらかったように思います。それよりもラストでたまえが見せる水族館のシーンの方が胸に込み上げてくるものがありました。
突然命を奪われた人々へのレクイエムのような作品で、それなりに感動して泣ける部分もちらほらあったのですが、全体的には冷静に観ていたなという感じです。というのも、いくつか気になる点があったからです。そもそも三ツ瀬がそういう意味の街なら、なぜ今回のような3人が客として招かれたのでしょうか。また、財前と優那が急に心変わりしたようにも見えたのですが、決断の決め手は何だったのでしょうか。自分が何か見落としていたのかもしれませんが、ちょっと引っかかってしまいました。
主演はのんさんで、天真爛漫なキャラがばっちりハマってました。最近観た「さかなのこ」を思い出して、魚捌きのギャップにニヤついてしまいました。姉役の大島優子さん、門脇麦さんも、それぞれの個性が際立ついい演技でした。それにしても、「のぞみ、かなえ、たまえ」って、久しぶりに「欽どこのわらべ」を思い出しました。脇を固める、三田佳子さんはさすがの貫禄と演技で存在感抜群でしたし、山谷花純さんも好演でした。ただ、寺島しのぶさんだけはキャラを作りすぎてる感じがして、居心地の悪さを感じてしまいました。
北村龍平が全ての戦犯
アイデアが特異で、美しい話だった。のんは、朝ドラの記憶がかぶる。...
アイデアが特異で、美しい話だった。のんは、朝ドラの記憶がかぶる。こういった物語で本当に彼女は輝く。高良もこういう非現実的なシーンのキャラについては比類がないし。麦ちゃんも不思議な女優さんで悟った感がある。寺島しのぶは曲者で何枚もめくっていくと複層的なキャラ。大島優子は優等生役もうまく、彼女もこういった非現実的キャラがうまい。三田佳子もさすがと言うしかないし、永瀬はいつもの調子。柴崎もこういう映画のための人。現世にいる若い男の子もよかった。柳葉もいい味だった。俳優推しで見た。何で予告編であんなに泣いてるのかやっとわかった。お別れの儀式はちょっとくどかったかも。イルカのシーン、美しかった。コミュニティがやられる話はリアリティがある。
止まった時間を進めるには
原作未読、事前情報ほぼナシで見たが…
超感動…と言うにはちょっと展開が早いような
優しさに満ちていた
泣いちゃった。
これは、のんちゃんのあて書きみたいな脚本。
笑って泣いて、ポジティブもネガティブも併せもち、不思議ちゃんみたいだけど説得力があり、泳げて走れて、いるだけで周りを元気づける女の子のキャラが心地よい。
そして、亡くなった人たちへのレクイエム的な内容は、一歩間違えると大川◯法みたいな宗教映画になりかねないし、チープなお涙頂戴にも落ちかねない。
それをギリギリでエンタメを保ち、また生き残った者たちへの応援歌みたいな優しさに満ちていて。
普遍的な愛と、死への向き合い方を描き、ヒューマニズムに溢れていました。
『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』などバイオレンス&ノリと勢いみたいなイメージだった北村監督の意外な一面を見ました。
門脇麦、大島優子らも素晴らしい演技。
友情出演の中村雅俊の存在感の濃さ。
よき映画でした。
劇場に行ってから初めて、エンドロールてで高橋ツトムの『スカイハイ』のスピンオフと知って驚き。
そういえば実写『スカイハイ 劇場版』も北村監督だったっけ、と思い出す。
イズコが釈由美子でなく、柴咲コウだったので気づくのに遅れました。
普遍的なテーマだけど心に響く、感動作。
試写会で観させてもらってきた。
監督さんの登壇があった。私はたぶん初めて作品を見た監督さんだったけど、アメリカ在住でハリウッドを中心に活躍されていると知って、わざわざ大阪に来てくださってることにちょっと感激。監督さんもかなりの自信作と自負しておられるようだったので期待大で鑑賞スタート。
高台にある景色がいい宿とそばにある地元民に愛されてそうな水族館、海や自然という羨ましいロケーションの世界で暮らしている登場人物たち。けれど、物語が進んでいくにつれ彼女たちの過去が明かされ、彼女たちが置かれている状況が明らかになっていく。そんな天間荘に妹たまえがやってきて話は進んでいくけれど、、最後に彼女たちが決断して向かうその結末がなんとも切なかった。
泣かなかったけどぐっとくる場面は随所にあった。
ファンタジーなんだけどリアル世界のどこかに居そうな人たちが三ツ瀬には居て、それぞれ思い思いの生活をしている、そのシーンがすごく好きだった。
でも、現世に帰るシーンのあのCG演出はあれで正解だったのかな、ちょっと笑いそうになってしまった。(なんかテルマエの時代を行き来するあのシーン思い出した笑)
魂という実体のないものを描くのは難しいと思うけど、なんかちょっとCGが過剰だった気がしなくもない。
主演ののんさんは、とにかくさかなのこだった。喋り方と天真爛漫なキャラ、ウエットスーツも相まってすごく既視感を感じた。悪い意味じゃなく、今回もはまっていた。
個人的には門脇麦さんの役が好きだったな。自然で上手かった、さすがすぎた。他のキャストもすごく豪華だった。
「亡くなった人は心の中で生きてる」ってよく言われるけど、それを説教くさくなく映像で表現されてるこの映画を見ることで、自然と亡くなった大切な誰かを思い出させ、今を生きる尊さに改めて気付かされると思う。
走馬灯の位置付けが素敵だった。
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