「のんに圧倒される」天間荘の三姉妹 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
のんに圧倒される
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事故で生死をさまよい中ののんの魂が、天間荘へ来る。
そこでしばらく生活する間に、蘇生するか死ぬかの選択ができる。
そこには腹違いの姉である大島と門脇、その母の寺島がいた。
先に答えを書くと、天間荘のある町は死人だけが住む町だった。
津波で大勢が死に、天国との間に一時的にできた町だった。
住人は大島ら以外、自分が死んだことに明確には気付いてない。
のんはタダ飯は悪いからと、そこで仲居として働き始める。
そして同じ半死半生の意地悪婆やヤンキー女と仲良くなる。
その2人は最初は仲が悪かったが、
選択から逃げてる自分と向き合い、共にに蘇生する道を選ぶ。
やがて寺島が終わりにしようと言い出し、のん以外みんな成仏。
のんは、寺島や姉らの思いを背負って生きる決意を固める。
で蘇生し、記憶は残ったままだったんで2人に会いに行く。
天間荘の時、姉の影響でイルカショーのトレーナーを頑張った。
その時は成功できなかったが、現生でショーを成功させる。
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のんって超久々に見た。あまちゃん以来とちゃうのかな。
異常に天真爛漫ゆえ、扱いにくい人達の心も開かせられる。
そういう役って何かわざとしかったり、反感持たれたりしそう。
でもこの人がやると自然で、何か納得できるから不思議。
演技とは言え、その一途さや一生懸命さに涙腺崩壊されっ放し。
改めて、すごい女優やなって思ったわ。
他の配役もみな素晴らしく、キャストの演技も素晴らしかった。
どの登場人物にも感情移入できて、ホーム感みたいなものがあった。
三田佳子もやっぱり大した女優やなあ。この人も超久々に見たわ。
最初はサングラスで顔を隠してたが、雰囲気と声で分かった。
こんなに久々に見るのに分かってしまう存在感はやっぱりスゴい。
あと寺島しのぶも素晴らしくハマってたなあ。
最初は自分勝手で言葉遣いも荒い、ガラの悪い印象、
そのうち心根の優しさや真剣さが表面化する難しい役柄やったが。
ワガママだったり、嘘つきだったり、人を傷つけてしまったり、
人間ってろくでもない部分を持った生き物ではあるけど、
でもみんな本当は自分と向き合って真摯に生きていたい。
人々のそんな本音が、一途に生きてるのんに引き出される。
そんな感じのいい映画やったな。あっという間やった。