劇場公開日 2022年10月28日

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「のんには海が似合う」天間荘の三姉妹 masamiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0のんには海が似合う

2022年12月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。

今日は近場のシネコンと言うか・・・江戸川区直営の船堀シネパルに行きました。スクリーン数は2つ。
一つは新海監督のあの映画。もうひとつは「天間荘の三姉妹」 のんちゃんの大ファンだからね。観るでしょ! この二つの映画を並べて上映。意味は有りました。

席を取って少し息苦しさを感じたんでマスクをずらしてたんですよ。すると入り口からお姉さんが顔を出して、一言。

「鼻までマスクをして下さい」

ごめん。悪かった。公共の場だからね。感染対策は大事。ただね・・・

観客は私一人だよ‼️

泣ける。寂しくて。私が帰っちゃったら劇場版は無人くん。もし私がコロナでも絶対に誰にもうつさない。
絶対。さてと・・・

のんちゃんは本当に海とか魚とか水族館とか縁があります。私も水族館は大好き。結構行きます。数年前に葛西臨海公園の水族館に行った時のことです。

出口近くに若いお母さんと娘さん。5歳くらい。なんか揉めてます。

どうも娘さんは水族館がとても気に入ったようで帰りたくない感じ。お母さんは宥めて帰ろうと言いますが娘は帰りたくない。

「やだ!帰んない!」

娘はしゃがみこみ、徹底抗戦の構え。「帰ろう」「やだ!」「帰ろう」「やだ!」

そのうちお母さんは「立って下さい」しか言わなくなりました。

いやね、そこまで水族館が気に入ったんだね。楽しかったね。お母さんは複雑だよね。内心は引っぱたこうかって・・・いや今時だし・・・頑固なのは誰に似たんだ?伝わった。どっちの気持ちも。

そのくだりが約20分。でもねそれを、ずっと見てた暇な奴がいる。誰だ?

私だよ‼️

とりあえず枕は終わります。
事前情報はなしで観たんですが異母姉妹のたまえ(のん)がタクシーで天間荘にやってきます。これって「海街diary」かなあ・・・違います。

天間荘は小綺麗な旅館です。大女将 天間恵子(寺島しのぶ)若女将 天間のぞみ(大島優子)そして妹の 天間かなえ(門脇麦)でこの旅館を切り盛りしています。但しかなえは水族館勤務であまり旅館は手伝いません。

たまえはタクシーで天間荘に向かいます。同乗するイズコ(柴崎コウ)は言います。

あなたは臨死状態です。

えっ?どうゆうこと?

なるほどこの映画はファンタジー。純然たるね。

次女のたまえの彼氏は出入り業者の一馬(高良健吾)です。「あの子は貴族」でもカップルだった。なんか運命を感じますね。リアルカップルになるかも。お似合いだよ。

そこからドラマが始まるんです。そして・・・この映画も東日本大震災がベースになっています。繊細な問題です。やたらな事は言えません。例えば・・・

「頑張って」とか
「負けないで」とか
「時はいつの日でも親切な友達」とか

ここで脱線します。すいません。

野球少年の話です。彼は小学校3年の終わり近くに陸前高田市で被災しました。そして祖父母と実父を失いました。大切な野球道具も流されてしまいました。

もう野球なんかをやってる場合じゃない!

彼はそう思いました。しかしながら・・・周りの大人のサポートもあり野球を続けることが出来たのです。

彼は陸前高田市から大船渡市に引っ越しました。そこでも彼の事を深く思う恩師に巡り合いました。大船渡高校の監督の國保さんです。

國保さんは岩手県大会の決勝に彼を投げさせませんでした。世間は彼を非難しました。

甲子園での快投を見たかった。

当時はみんなそう思った。もちろん私もです。しかし・・・時は流れ・・・

彼はプロ野球選手になりました。そして・・・

2022年4月10日 とんでもない事が起きたのです。

なんと!28年ぶりの完全試合。13連続奪三振の世界記録。もう誰だかわかりますよね?

佐々木朗希

この実況中、解説の有藤通世は序盤から完全試合だって言ってました。ちっ!わかるけど余計な事を言うんじゃねえ!しかしながら・・・

完全試合達成後、アナウンサーはポツリ・・・

この試合をお父さんに見せたかったですね。すると有藤は・・・

「見てるでしょ」

おいおい!有藤!この野郎!泣かせるんじゃねえ!

失礼しました。改めて・・・

ありとうさん!ありがとさん!

最後ダジャレかよ‼️

【朗らかな】【希望】 朗希くんですよ。陸前高田市の方も大船渡市の方も、岩手県の方も力を貰ったと思いますよ。いつまでもかわいそうな子供じゃありません。

朗希くんはWBCで日本代表にも選出されています。ピッチングコーチは大船渡高校野球部國保監督の筑波大学大学院の同級生でもあり、来年度の千葉ロッテマリーンズの監督でもある吉井理人。楽しみですね。

もう一回言いますが、朗希くん! 周りの方々に恵まれていますね。あえて言いますが・・・

頑張れ‼️

勝ち星とか勝率とか奪三振数とかより、健康で一年間頑張って欲しい。数字は二の次です。望み 叶え 給え。

すいません。脱線しすぎ。「すずめの戸締まり」のレビューで語りたかったんですが、ここで言わせて貰いました。

大災害は見たくない、あるいは触れたくない、そう感じる方もいるのでしょう。しかし四つの大陸プレートの上に住む私達にとっても決して他人事ではないのかと思います。教訓として。風化しない為。

花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
私は なにを残しただろう

あいかわらず長文でごめんなさい。
あんまり笑い所がなくてごめんない。
脱線しすぎてごめんなさい。

映画はほっこりして良かったです。
泣きました。

お付き合い頂きありがとうございました。


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masami
こころさんのコメント
2022年12月12日

masamiさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
エンドロールで流れた玉置浩二さんと綾香さんの鳥肌モノの歌声で評価の星の数を上げました ☺️
これからもmasamiさんのレビュー、楽しみにしています。

こころ
こころさんのコメント
2022年12月10日

masamiさん
お久しぶりです (^^)
読み始めて10数行…笑ってしまいました 😆
一人でもマスク!なかなか手厳しいですね。
やー、佐々木朗希も、大谷翔平も、お顔が小さいですよね 👀
生きているという事、を改めて考えさせられた作品でした。

こころ
NOBUさんのコメント
2022年12月8日

今晩は。
 この作品のレビューで、佐々木朗希選手の話に持って行くとは・・。流石でございます。
 ホント、ダルビッシュにしても、”貴方は本当に日本人ですか!”の人も、皆東北の人なんですよね。(あ、私も高校、大学は東北です・・。院は違いますが・・。スイマセン。)
 ”観客は私一人だよ‼️”面白い作品だったのですがね。
 今作は、この世とあの世を具現化した面白き作品でしたね。しかもあの哀しき出来事をある意味昇華させる作品だと、私は思いました。
 能年玲奈さんは、変わらず魅力的ですね。あんな、稚気と透明感のある女優さんはナカナカいないと思っています。
 今日、別の案件で旧事務所で、名付けられた(というか、本名だよ!)を事務所との契約で使えなくするのは違法という画期的な判例が下されましたね。世間ではのんさんが普通になっていますが、私は意地でレビューでは能年里奈さんと書いているので、少し留飲が下がりました。では。

NOBU
CBさんのコメント
2022年12月8日

お久しぶりじゃないですか、masamiさん。6か月も! そう言えば最近、masamiさん見ないなと感じてたところへ、昨日(俺はまだ観てないんですが)masami節全開なすずめのレビュー読んで嬉しくなっていたところでした。

> 観客は私一人だよ‼️
羨ましいじゃないですか! たしかに各劇場とも、すずめやスラム以外は空いてて快適に観られてますが、さすがに独占は羨ましい。

> これって「海街diary」かなあ・・・違います
あはは。たしかにオープニングの雰囲気似てんだよね。

> なるほどこの映画はファンタジー
「スカイハイ」のスピンオフ漫画ですからね。よく作ったよなあ。もうひたすら作者に感心!!!

大船渡高校監督と朗希の一連の話、よかったです。どんだけファンなん?って思ったら、そうか、masamiさん、マリーンズ地域の人だったんですね!

> 映画はほっこりして良かったです。
俺は、ずっとのんさんを観れて、幸せでした。

CB