「生と死の狭間で」天間荘の三姉妹 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死の狭間で
天界と現世の間にある三ツ瀬に、天間荘、という旅館があり、そこの若女将が天間のぞみで、妹のかなえはイルカのトレーナー、母親の恵子は旅館の大女将だった。ある日、イズコが小川たまえという少女を天間荘に連れてきた。たまえはのぞみとかなえの母親違いの妹で、交通事故で臨死状態だった。イズコはたまえに、現世へ戻って生きるか天界へ旅立つか決断ができるまで天間荘で過ごすように、と言った。天間荘に来てたまえは人生で初めて家族に接し・・・てな話。
大島優子のドアップで始まり、久々に彼女を見たから、誰これ?なんて思ってたら、門脇麦や寺島しのぶや柴咲コウやのんが登場し、豪華な女優陣だなぁ、って引き込まれた。
三姉妹の名前は、欽どこ、のパクリか、って思ったが、まぁいいか。
ストーリーは三途の川みたいな三ツ瀬という場所でそのまま死ぬのか生きるのか、本人に考える時間を与える、というところかな。
この設定は悪くなかった。
大津波が天間荘を含む街を飲み込み、多くの人が亡くなったという事は、東日本大震災を絡めてるんだな、とわかる。
本作の観客がロケ地巡りなどで、東北の復興に寄与できれば良いな、って思った。
生と死の狭間で魂が天にまだ登れない時を表してるファンタジーなんだとわかるまで時間がかかったが、そこが狙いなのかも。
のんが出るとなんかほんかわして観てて楽しい。
寺島しのぶの酒浸り大女将もさすがだった。
生死の境から生還すると、前向きに生きていける、生きる勇気を与えてくれるような作品。
面白かった。
りあのさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
そうだと分かってから、天間荘で働く彼女達の言葉に込められた深い思いが刺さるように…。伝えたい想い、沢山あるでしょうね。