銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第三章のレビュー・感想・評価
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神々の黄昏を狸穴で笑う狐
一章で困惑させて二章の戦闘無しな(まぁ序盤にあるけども)スパルタンな作りに唸りをあげて今回。良いバランスのちょっと豪華な幕の内弁当のようでしたね♪ご馳走さまでした。でも、バランスの偏った感じに馴れてきてたので、ちょっと物足りないかも笑。
まぁ、あくまでもスタートからお付き合いしている方々への作品なので、映画としてどーのこーの言うのも何だかななので割愛しますが、特別興行料金だけはキライ。この作品だけじゃないけども、「そ~じゃないでしょうに…」って毎回感じちゃうし、お代わりは絶対にしません。したくても。
結構居ると思うのよねそんな人達。興行主の頭が古過ぎると感じるのは私だけなのでしょうか。無論、正当な理由はあるのでしょうけども。
「フレデリカ・グリーンヒル好き」
美中年2人による剣戟は見もの
ロイエンタールを急襲するシェーンコップとローゼンリッター連隊。
成り行きとは言え2人とも古典的なサーベルでの
一対一の対決!
この戦いでの見せ場の一つだろう。
イゼルローン要塞を攻撃するシーンも久々の戦闘で気合い入っているようだったな。
若干早足気味で話が進んだので各所でちょっと物足りない感じもあるが、旧作より見せ方が良くなっている所もあり一概に悪いとも言えないけど
その辺が少し微妙に感じるかな。
ただ駆け足ながらもマインカイザーと叫ぶ兵士たちの高揚感とそれに応えるラインハルトの姿はやっとここまで来た、と言う感慨すらあり震えた。
自ら皇帝と宣言しなくても部下の方から貴方こそ皇帝だと言う絶大な信頼感、こんな人がいたら素晴らしいだろう(まあ血は一杯流されるけど)。
それとイケメンのルパート君の退場シーンの新兵器は次に使う為の伏線かな?色々使い道がありそうで今後に期待。
フェザーンは抵抗もできずミッターマイヤー艦隊に瞬殺されたがあまりにもサクサク過ぎて物足りない感じだな。
何もできない圧倒的な物量に襲われたから仕方ないとは言えるが、もっと陸戦隊をドカドカ投入する描写や同盟の弁務官事務所を襲う所も何だかな。それと見た目がセコいオフィスビルの様でなんとも…帝国弁務官事務所よりは劣るにしてもせめて庭付きの近代的な邸宅みたいな感じにして欲しかったな。塀も門もないビルでは威厳も何も無さすぎる上に安全上の問題もあるだろう。
最後に気になったのが次回予告が無かった事かな。直ぐに続編は作る予定が無いと言う事か。
また1、2年掛かるかな?これからラグナロック作戦が本格化し面白くなるのに尻切れにはなって欲しく無いな。
神々の黄昏
安定した面白さ、だけど不可解な部分も
本シリーズも「邂逅」「星乱」「激突」そして「策謀」と展開し第3章目となりました。
今回はいよいよ帝国軍の軍事侵攻と相成る訳ですが、本章ではハッキリと1億軍人という、今の日本国民総軍人に匹敵する計り知れないリソースを謳っています。シーンの中に軍属だけど間接的な部署で軍務を担う兵の姿がチョットだけ出てきますが、そう云う人々も含めての数と言うことでしょう。
ソレを一心にまとめ上げる若き宰相・ローエングラム公‥‥。
風呂敷の壮大さと、ソレをシッカリと支えるストーリーの練り込み・展開はまずまずと言えそうで、第3勢力の政略とか混沌をやり過ごしてしぶとく駒を進める描写なども精密で、変な言い方ですが玄人好みと言えましょう。
そして今回はワリと大規模な戦闘のシーンもやや少なめながら描写がありましたが、まずはソコにチョッと微妙な箇所がありました。ネタバレを避けるため、敢えて別の作品・宇宙戦艦ヤマト2202を “出汁” に使わせていただきますが‥‥
土星よりもデカいガトラン本体へ突入したヤマトとクルーが、何の苦労もなくズォーダーの面前にたどり着き、そしてサッサとヤマトとともに退散、の一連が十数分で展開したあの問題のシーン。
ソコまで酷くはないにしても、万の桁の艦船を縫って揚陸艇が〜‥‥の部分はチョッと微妙です。ソレは原作+物語の都合上そうなったシーンでしょう。でも今までのリアルな物語描写が寧ろ違和感を煽った形に‥‥。モビルスーツ戦だったら‥‥w
もう1つは、ルビンスキー親子の確執描写がワリと淡白だった事。サスガにストーリーのカオス化を避けたのかも知れませんが、当初から展開がバレ気味だったことや、そのせいで『自分の悪いところばかり似てしまった』セリフがあまり説得力がなくて、そのシーンだけヤケに歌舞伎じみてて違和感があった事でしょうか。
さらにもう1つ、ヒョッとするとヤン以上に利発そうなユリアンが、あの公共の場での発言。後の伏線だとしてもチョッとトートツな感が‥‥。若気の至りと処理させる空気もありながらも、その時のユリアンの表情など描写含め、演出上チョッと不可解でした。コレは個人的にも些末な事ではありますが。
とは言え今章もキッチリと楽しませて頂けたので大満足な上映回でした。蛇足ながら、隣のお客さんの、上映中の飲食音が結構耳障りだったのは不運でしたが。
てか今回に限らず、炭酸飲料のペットボトルの蓋を開ける音がするのは、色んな意味でマナー違反だと思うのですが‥‥ 。スマホの明かりとか、今回は昼の回の鑑賞だったせい?
終わりの始まり、、、なの?
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