プアン 友だちと呼ばせてのレビュー・感想・評価
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#61 前半はオマケで後半が本題
ニューヨークでチャラいバーを営むボスと余命わずかな友人ブーンが元カノたちに会いにタイを旅するお話。
後半になってブーンが元カノ達に会いに行く理由が明らかになるとこの物語の意味がわかる。
正直前半は何故わざわざ元カノに会いに行くのか意味不明でさらに何故元カノ達は一様にブーンを嫌っているのかわからなかったが、全てが1人の女性が原因なのだ。
これまで観たタイ映画と違ってやたらスタイリッシュなのは、ウォン・カーウェイ製作だから?
予告編を裏切る展開が良かったです。
主人公が甘やかされる映画という印象は残ってしまう
面白かったは面白かった。バッド・ジーニアスで見せてくれたようなスリリングなカメラの割り方とか、どうしてもエピソードを繋いでいるだけに見えるところを、カセットテープを使うことによってメリハリを設ける演出も良かった。
2人目の女性のエピソードなんて本当に良かった。これもバッド・ジーニアスの人なんですね!
とはいえね、病人とはいえね、余命幾ばくもない?とはいえね、あまりにも自分勝手な主人公に周りが甘やかす物語という印象は残ってしまった。
僕はお酒が強い方ではないのですが、カクテルがすごく魅力的に撮られている。カクテルなしでも自分に酔ってる主人公の最後のロードムービー。ラストカットの余韻はある。物語が終わったようで、また始まっていくのだ。
カクテルを飲みたくなった♪
「バッドジーニアス」のバズ・プーンピリア監督✖️ウォンカーウァイ総指揮とあれば、観ざるを得ない!
とゆうことで、鑑賞。
カセットテープや旧車のBMWなどエモい小道具。一眼レフで覗いたような映像、ネオン、街の風景の俯瞰(都市名の出し方が好きでした。)。カッコつけてる雰囲気がちょっと恥ずかしい感じもするけど、嫌いじゃない^_^ウォンカーウァイの世界観を引き継いでる?(ウォンカーウァイよりもスタイリッシュで、ちょっと湿度が足りないかな?)
ボスとウード、どちらも俳優さんが魅力的でした。
ウード、ちょっと勝手やん!って思ったけど、ちゃんとボスが、お前勝手やぞ、みんなの人生掻き回して、みたいなことを言ってたので、まあ、許します。
ロードムービーの指標
バッドジーニアスのバズ・プーンピリアということで
いそいそと。最高でした。
画面がずっと美しい。どこを切り取っても美しいひとつの絵になる。おそらく製作総指揮のウォン・カーウァイの色をうまく取り込んでいる監督の力量でしょう。
脚本も見事。実際に監督の元カノに取材に行ったようです。悲喜こもごもあり、そこを落とし込んでいるそうです。そして付随する演出の妙。土台がしっかりしているからこそでしょう。
ロードムービーの根幹を支えるミュージックもどれも良くて、カセットテープがキッチリテーマに関わってくるというのもステキ。惜しむらくはセットリストが見当たらない、と思ったら原題でSpotify検索したら出てきました。聞き返しながら内容を反芻するありですね
ロードムービーのひとつの指標になるでしょう
ありきたりな贖罪の旅かと思いきや、カセットテープのように一つの物語が終わると始まるもう一つの物語にガッツリ泣かされました。
予告に滲んでいた匂わせから勝手に想像していたものとは全然違う物語。白血病を患ったウードが残された命を振り絞ってラジオDJだった父の愛車で自分がかつて愛した女性達に会いに行くという贖罪の旅が露わにするものが観客が期待しているものと少しずつズレていき、ウードに呼び出されて運転手を引き受けたボスはその一部始終を見つめながら自分自身が避けてきたことに直面する。劇中で散りばめられたウードとボスの過去の断片が一枚の写真のようになった時今まで語られなかった別の物語が始まり、静かに幕を閉じる。
正直NYパートの映像はかなりダサいですが、道中のカーステで聴いているカセットテープのA面をウード“Aood”、B面をボス“Boss”の物語に重ねるレトロなセンスはカッコいいです。要所要所で流れるジャズナンバーの中低音の豊かな響きが印象的なので、音響設備のしっかりした映画館で観るのがベストです。
ウードの元恋人ヌーナを演じているのは『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』や『ハッピー・オールド・イヤー』で主演したオークべープ・チュティモン。こんな短い名前だっけと思ったら、別名チュティモン・ジョンジャルーンスックジン・・・うーん、どっちがどっちなんだかよく判りません。実はさりげなく伏線が張られているのですが彼女が何の脈絡もなく解き放つジョン・ウーリスペクトにビックリすること請け合いです。
タイトルなし
主人公の俳優がいい。何故か向井理くんの眼差しとの近さを感じる。
センスはいいし、作り方もうまい。でも器用さが目立ってつまらないかもと感じていた。良かったのは、恋愛に関してのりを超えてしまうストーリーだろうか。瞬発的な彼らの怒りの演技もいい。非アジアにいるアジア人たちの裕福さのセンスなのだろうか。でも、階級が埋め込まれているのも良かった。
元カノたちが魅力的だ。それらは監督の元カノの面影だというから、恵まれた恋愛経験というか、女性たちの方が自立し成熟し魅力的だったことがわかる。男性は二人共、女性を支配し、古い。監督もそうなんだろうと思われる。その意味でどうして、プリムがボスをそこまで好きだったのか、物語に説得力がない。監督のファンタジーという気もする。
ボスのお母さんの話はちょっとあまりにめちゃくちゃだし。
カクテルのディテールがいい。監督はいつもバーで仕事してて、自分でもバーを開いちゃったというから、その経験の厚みは生きている。
ノスタルジーでもあるけれど、思い出の一コマへの一瞬の映像の輝きは素晴らしいと思う。彼がもう死んでしまうから、元カノと会ったとき、再会はどれも散々なのに、彼の思い出の中での彼女たちはとても輝いていて、女優たちもとてもチャーミングなのだ。その表現は何だか感動的で、この点ですごくいい映画だと感じた。人と出会うこと、二人での経験の輝き。どんな挫折や不幸さえ、カクテルのように一つのオリジナルなテイストを生み出す。
元カノは1人じゃないんかい!
元カノめぐりの旅で涙腺が緩んだところで、予想もしなかったエピソードでやられてしまった。余命いくばくもない青年の物語なのに、湿っぽさとは違う感動に浸ってしまう。
白血病になったウードがニューヨークから親友のボスをタイに呼び出すんだけど、何やら元カノとのわだかまりを解消するのを手伝えとのたまう。そりゃ、「そんなことで俺をニューヨークから呼び出すんかい!」となるよね。
そうはいいながらも、元カノとの再会の旅は、なかなかの泣き笑いの感動を提供してくれる。と思っていたら、元カノは1人じゃないんかい。
またまた、クラシックBMWを駆って元カノめぐりの旅へ。次も次もグッとくる話。
ボスってボンボンで、悩みなんて「家業を継ぎたくない」とかでしょ、と思っていたら、来たね。かなりのバックストーリーが。
亡き父がしていたラジオDJの録音テープの使い方が上手い。クラシックBMWのカセットデッキに挿入されるテープのタイトルと流れる音楽が2人の心情とシンクロする。
とてもステキなエンディングで、幸せな気持ちに包まれます。
超スタイリッシュなタイの映画! 本年度ベスト!
本作の監督の過去作。カンニングの映画がメッチャ自分好みだったので鑑賞。
本作も期待以上に良かった!
本編で流れる音楽が全て良い!
これに加え色彩豊かな映像美!
音楽と映像だけでも満足度は高め。
白血病のウード。
ニューヨークでバーを経営する彼の親友のボス。
この二人を中心に進むロードムービー。
余命幾ばくもないウードがニューヨークにいるボスをタイに呼び、ウードの元カノ達と車で再会して行くストーリー。
再会する毎にウードがスマホである作業をするシーンが悲しい。
こんな感じで展開すると思ってたらそれは前半の話。
本作は二部構成的な感じ。
後半はメッチャシリアスな展開。
親友のウードとボスの生きてきた違いや、ある出来事が後半で明らかになるストーリーに引き込まれる。
カクテルを作るシーンがカッコ良い。
序盤のタイトルバックでカクテルを作るシーンがお洒落!
カクテルは美味しそうではない(笑)
ストーリーは一貫性が無い感じだったけど、それぞれのシーンはとても良い。
素敵な短編映画を沢山観た感じ(笑)
ウードの他界した父はラジオのDJ。過去の番組を録音したカセットテープが車で流れるシーンが良い。
音楽も良いけどトークの内容がその時のシーンとシンクロしている感じが印象的。
ラストも良かった!
BMWのクラシックカー。
メッチャカッコ良いです( ´∀`)
⬅BAR
B面でひっくり返る青春ストーリー
まさか日本の難病ものみたいな展開じゃ?
と予告編で思わせて、全く違うものでした。
全編、タイ・バンコクとニューヨークをヒットナンバーに乗せて回るロードムービーで。
カーステでカセットテープを流しながらの旅、というスタイルなのを映画そのものの構造に取り入れて。
「B面」再生が始まってからのヒリヒリする青春ストーリー展開が胸熱!
上手い、やられたわ!
と映画のテクニック的な面では思いつつ。
ボスの甘ったれすぎる性格だけが最後まで引っかかって、ノれない要素となったのが惜しかった。
後悔を抱えて生きるすべての人たちへ
伏線の回収が
昔の恋と音楽と
恋する惑星見たくなった
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