とおいらいめい

劇場公開日:

とおいらいめい

解説

「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかりらが主演を務め、地球滅亡を前に初めて共に暮らすことになった腹違いの姉妹が、次第に本当の家族になっていく姿を描く。2004年に上演された同名舞台を、「カメラを止めるな!」のしゅはまはるみらが結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」の企画で映画化した。

彗星の衝突による人類の滅亡が数カ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じて家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後に生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。絢音は彗星の衝突を前にシェルターの設計をし、花音は妻とうまくいっていない家庭持ちの小学校の同級生・良平と再会する。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルに参加し、飲んだ帰りに花音が良平にキスしているところを目撃してしまう。三姉妹は互いに踏み込むことができず、すれ違いを続けるが……。

三女・音を演じた高石と、長女・絢音役の吹越ともみ、次女・花音役の田中美晴が主演。絢音と花音の母親役でしゅはまも出演している。

2022年製作/150分/日本
配給:ルネシネマ
劇場公開日:2022年8月27日

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映画レビュー

3.5ラストが唯一無二

2023年7月18日
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とおいらいめい

髙石あかりさん、やっぱいいな

彗星ぶつかります
地球は滅びます。確定してます
という俗に言うディザスタームービーだが

そのなかで海街diary的な三姉妹の空いていた
絆が深まっていくという映画

それだけでなく
一応地球滅びるからシェルターあるらしく
それらにまつわる問題や差別問題も含む。

盛り上がりがあるわけでなく
ずっと同じような感じの雰囲気ですすむ作品
穏やか。

最後の1枚絵での魅せ方はさすがかと
あんなエンディングはみたことないな

邦画、好きなら
邦画苦手な方はおそらく無理

2時間半の尺は長い気もするが
個人的には3回見返すほど良かったと思えた作品でした

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いけだ あさり.

4.0“普通”に生きる

2022年9月22日
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ネゴト

3.0不思議な終末感を醸し出す、静謐なディザスター映画

2022年9月12日
Androidアプリから投稿

この作品はいわゆる一般的なディザスター映画ではなかったです。
舞台は、巨大彗星が衝突することが確定している架空の日本の田舎町。
しかし、ハリウッドの地球滅亡系の映画とは違い、どこか自分の運命を悟ったような諦観を漂わせた登場人物たちが滅亡間近の田舎町でささやかな日常生活を続けているというストーリー。

今まであんまり見たことがない終末世界の描き方だったので新鮮さはありました。(もしかしたら、ラース・フォン・トリアーのメランコリアの雰囲気と近いのかもしれません。)

けれど、個人的にはあまりにも静謐すぎてちょっと退屈してしまいました。

ただストーリー的にはあんまりピンとこなかったものの、構図と登場人物の配置は本当に素晴らしかったです。
切り取った空間のなかで登場人物たちをどのように動かしたら魅力的な絵になるのか、それを理解しながら撮影をしているように感じました。

個人的に好みの作風ではなかったですが、ラストの荘厳な一枚絵を見れただけでもこの映画を観る価値はあったんじゃないかと思います。

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最凶線

3.0長く美しい世界に繊細な心が揺れる…ただ150分は退屈に写る部分も

2022年9月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

単純

知的

複合的な要素を絡めながら、終わりに向かって生きていく人々。150分にしては単調な部分も多かったので、もっと短かったら作品の展開も楽しめた気がする。

元々は舞台の作品だったものを、『あらののはて』のルネシネマが長編映画として再構築。彗星が来ることを分かっている世界で、3人が次第に姉妹の形を紡いでいく姿を描く。彗星が来るときに生まれる問題や移行はとっくに進んでおり、生き残っていく為に人間は諸行を繰り返す。シェルターに差別、諦めと終焉に向けた活動が各方面に滲む。社会的にはらむ部分を上手く織り交ぜながら三姉妹の変化を繊細に描いていくのが上手い。

その一方で、さすがに150分は長い。長回しを多用するものの、代わり映えのしないシーンも少なくなく、今作最大の見どころ、ポスターにもなっている日没までの12分の長回しシーンだけでも良いかなと思ってしまった。いつ落ちてくるか分からない中、虚構と現実を行き来する感覚が掴めないまま終わってしまった。

『ベイビーわるきゅーれ』の髙石あかりさんが凄く作品をリードしており、150分の密度を高めてくれる。吹越ともみさんと田中美晴さんも暖かいリードをしてくれるので、凄くリードの強さも感じた。そういう意味では、映画と向き合ってきたルネシネマだからこそ滲んでくる描写力が作品における三姉妹の連帯感を生んでいるのかもしれない。

『あらののはて』も凄く良かっただけあり、今後もルネシネマに注目したい。ありふれた空気の中に内在する大きな規模を見せるギミックは凄く上手いので、ロサに留まらず広がってほしい。

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たいよーさん。
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