とおいらいめいのレビュー・感想・評価
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ラストが唯一無二
とおいらいめい
髙石あかりさん、やっぱいいな
彗星ぶつかります
地球は滅びます。確定してます
という俗に言うディザスタームービーだが
そのなかで海街diary的な三姉妹の空いていた
絆が深まっていくという映画
それだけでなく
一応地球滅びるからシェルターあるらしく
それらにまつわる問題や差別問題も含む。
盛り上がりがあるわけでなく
ずっと同じような感じの雰囲気ですすむ作品
穏やか。
最後の1枚絵での魅せ方はさすがかと
あんなエンディングはみたことないな
邦画、好きなら
邦画苦手な方はおそらく無理
2時間半の尺は長い気もするが
個人的には3回見返すほど良かったと思えた作品でした
“普通”に生きる
世界の終わりまで“普通”に生きようとする人たち。
しかしその時が近づくにつれ“普通”ではいられなくなっていく。
鑑賞者は彼女たちは死ぬとわかっているので、ザワザワした気持ちのままにこの美しい世界に没入し、私は2時間半という長丁場を感じる事なく最期を見守った。
三姉妹はもとより、登場人物それぞれに寄り添ったストーリーと演出。
彼女、彼らを愛さずにいられないのに、みんな死んじゃうんだなと…ザワザワが止まらない。
鑑賞後もいまだにあの世界から抜け切らずにいます。
不思議な終末感を醸し出す、静謐なディザスター映画
この作品はいわゆる一般的なディザスター映画ではなかったです。
舞台は、巨大彗星が衝突することが確定している架空の日本の田舎町。
しかし、ハリウッドの地球滅亡系の映画とは違い、どこか自分の運命を悟ったような諦観を漂わせた登場人物たちが滅亡間近の田舎町でささやかな日常生活を続けているというストーリー。
今まであんまり見たことがない終末世界の描き方だったので新鮮さはありました。(もしかしたら、ラース・フォン・トリアーのメランコリアの雰囲気と近いのかもしれません。)
けれど、個人的にはあまりにも静謐すぎてちょっと退屈してしまいました。
ただストーリー的にはあんまりピンとこなかったものの、構図と登場人物の配置は本当に素晴らしかったです。
切り取った空間のなかで登場人物たちをどのように動かしたら魅力的な絵になるのか、それを理解しながら撮影をしているように感じました。
個人的に好みの作風ではなかったですが、ラストの荘厳な一枚絵を見れただけでもこの映画を観る価値はあったんじゃないかと思います。
長く美しい世界に繊細な心が揺れる…ただ150分は退屈に写る部分も
複合的な要素を絡めながら、終わりに向かって生きていく人々。150分にしては単調な部分も多かったので、もっと短かったら作品の展開も楽しめた気がする。
元々は舞台の作品だったものを、『あらののはて』のルネシネマが長編映画として再構築。彗星が来ることを分かっている世界で、3人が次第に姉妹の形を紡いでいく姿を描く。彗星が来るときに生まれる問題や移行はとっくに進んでおり、生き残っていく為に人間は諸行を繰り返す。シェルターに差別、諦めと終焉に向けた活動が各方面に滲む。社会的にはらむ部分を上手く織り交ぜながら三姉妹の変化を繊細に描いていくのが上手い。
その一方で、さすがに150分は長い。長回しを多用するものの、代わり映えのしないシーンも少なくなく、今作最大の見どころ、ポスターにもなっている日没までの12分の長回しシーンだけでも良いかなと思ってしまった。いつ落ちてくるか分からない中、虚構と現実を行き来する感覚が掴めないまま終わってしまった。
『ベイビーわるきゅーれ』の髙石あかりさんが凄く作品をリードしており、150分の密度を高めてくれる。吹越ともみさんと田中美晴さんも暖かいリードをしてくれるので、凄くリードの強さも感じた。そういう意味では、映画と向き合ってきたルネシネマだからこそ滲んでくる描写力が作品における三姉妹の連帯感を生んでいるのかもしれない。
『あらののはて』も凄く良かっただけあり、今後もルネシネマに注目したい。ありふれた空気の中に内在する大きな規模を見せるギミックは凄く上手いので、ロサに留まらず広がってほしい。
ラストの長尺12分は恐怖でしかない。
彗星衝突による人類全滅が決定している世界を
「アルマゲドン」のようなSFパニックではなく
三姉妹に焦点を合わせた作品。
某ZIP!!(日テレ)でやってた
“朝から不謹慎に地球滅亡”とは違い
滅亡に酔ってない。
マスターベイションしていない。
ちゃんと構成のしっかりした映画になってる。
監督が知り合いなので観に行ったのだが
本当に観て良かった!
最近の何でも答え合わせする邦画と違い
考える面白さがちゃんとある。(私はまだ謎を抱えているw)
そしてラストの12分長尺シーン。
「ラドンか?」ってくらい長いはずが
魅入ってしまう。しかし、
観ててた得られない恐怖。
そして何たってめっちゃ美しい撮影部のお仕事。
冒険&実験的名作かと!!
「寝息の音」
彗星の衝突で地球滅亡の時が迫る中、父親の埋葬の為に十数年ぶりに実家に帰ってきた姉妹が、父親と継母との間の子である妹と3人で暮らし始める話。
舞台は岡山県の海辺の田舎町、あらすじ紹介には数か月後と記されていたけれど、それが頭に入っていない状態で見始めたら、いつその時が来て被害の規模がどのくらいかとかの予測もそうだし、政府の対策やそれを受けての世情とかが全然みえてこないので臨場感がまるで無し。
その状況でこのまったりドラマに何を感じろと?更にはいつから衝突判ってた?
そのうちに少し荒んだ輩も出たりはあったけれど、マッドマックスみたいな世界観の方がよほどリアリティがありそう。
ちょろちょろ挟まれる家出姉妹のそれを被せてくるのがみどころですか?とか思っていたら…え゙っ?まさか「それ」ではないですよね?
そうだとしたら30分以内のショートの方が良かったんじゃ?
そうじゃないなら何でそんなもの入れた?
残念ながら自分は終始作中に入り込めず、その上たっぷりの間にたっぷりのシーンで最初から最後まで冗長だったし、結局良く判らなかった。
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