「大塚明夫を堪能する」神々の山嶺(いただき) はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
大塚明夫を堪能する
面白かった。
昭和の匂いがプンプンした画像と骨太に描かれる男たち、女たち。
ことに女性は え?ゴーギャンが描いた女性?!と思わせる容貌、ちょっとあんまりじゃないか😓
主人公の羽生と深町はちょっと顔の区別がつかず、声で判断。羽生役の大塚さんの声はぴったりでとても良かった。
冒頭の山のシーンは実写?かと思われた素晴らしい雪山なのに、ビルディングはまるで斜めに並べた牛乳パックの様にチープ。
だが、私には おもしろかった。
ミステリーを交えたストーリーもさることながら、雪山、ことに未踏ルートに己を賭ける羽生の凄まじさ、山男にとって 勲章なのだろうけれど、『二番じゃダメですか』と突っ込みたくなってしまったけれど それほどまでに魅せられていく魔力登山、そんな男が居たんだ、と思わされた。
中盤 腰のロープだけで宙づりになった場面などは思わず声が出てしまった。自分しか考えてなかった羽生がこの場面以降 大人になったのか、悟りを開いたのか 変わっていった様子も良かった。
ただただ 安穏としてシートに身を沈め 音とストーリーを堪能出来た映画だった。これは 実写じゃ無理、アニメだからこそだと思った。
今晩は。
ほんまもんの山男とは、8000Mの山を自力で登って、キチンと自力で降りて来た(降りるほうが難しい‥。)人ですよ。
今だと、竹内洋岳さんが筆頭かなあ・・。
私が一番好きな登山家(10数年前からご自分で”サバイバル登山家”と言っています。)は、服部文祥さんです。
著作は”岳人”のエッセイも含めて全て読んでいます。
登山に新たな概念を入れた人だと思っています。
みすず書房から、数冊出版していますが、どれも面白いですよ。では。
今晩は
コメント有難うございます。(ここからはレビューには書いていません。)
登山は、大学から初めて、今作でも舞台になったネパールにも2度行きました。
日本の3000M級の山は富士山と槍ヶ岳以外(理由は混むのが嫌いだから。)は全て登っています。
冬山もやっており、八甲田山では、主峰の高田大岳(八甲田山という山は実はありません。)の頂上直下で大滑落し、山スキーを逆ボーゲンで脂汗を掻きながら麓まで半日掛けており、酸ヶ湯温泉の湯治場に居た医者に“折れてるね、良く降りて来たね、吹雪だったら死んでるよ”と真面目に言われ青森の病院に救急車で運ばれたりしました。(冬山登山者あるある・・。)
で、結婚してからも30代半ばまでは登山をしてましたが(長期連休中には岳友と殆ど山に入っていました。)辞めました。
で、今はスポーツサイクルに切り替えた次第です。では。
はなもさん
コメントありがとうございます。
広島って大都市じゃないからマイナーな作品って公開されないか、数週間遅れてやっと公開って事が多いんです。
兵庫県なら遠征の範囲内です。山登りに長野へ毎週のように遠征してたことを思えば距離も半分位だし、着いてからじっとスクリーンを観てるだけなので楽でした。
ゴーギャン・・・ですよね。谷口ジローさんの描いた女性は魅力的だったのにとそこは残念でした。
引き続きよろしくお願いします。