「【フィリップ・ラショーの、あくまでも下ネタに拘る姿が逆に清々しい、おバカムービー。隣で撮影していたのは「M・・」の新作かな?トムに怒られないのかな?ラストはまさかの、少し沁みた作品でもある。】」バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【フィリップ・ラショーの、あくまでも下ネタに拘る姿が逆に清々しい、おバカムービー。隣で撮影していたのは「M・・」の新作かな?トムに怒られないのかな?ラストはまさかの、少し沁みた作品でもある。】
ー セドリック(フィリップ・ラショー)は警察署長を務める父の反対を押し切って俳優になったものの、売れない日々を過ごしていた。
そんなある日、セドリックはスーパーヒーロー映画『バッドマン』の主役バッドマン役にタマタマ、抜擢される。
セドリックはこのチャンスを逃してはならないと、厳しいトレーニングを重ねて役作りに打ち込み、撮影初日を迎えた。
するとそこに、妹エレオノール(エロディ・フォンタン)から父が倒れたとの知らせが届く。慌てたセドリックは、映画の衣装のバッドスーツを着たままバッドモービルに乗って病院へ急行するが、その途中で事故に遭い、意識を失ってしまう・・。
やがて目を覚ましたセドリックは、記憶を失っていた。そして、自分はスーパーヒーロー、バッドマンだと思い込んだセドリックは、様々な大騒動を巻き起こしていく。-
■フィリップ・ラショーは、観れば分かるが、結構イケメンである。だが、「真夜中のパリでヒャッハー」を見て、余りのバカバカしさに笑い、「世界の果てまでヒャッハー」を見て筋金入りの下ネタ男だと確信した。
そして「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」を見て、"この人、本当にこういう映画が好きなんだ”と劇場でクスクス笑いながら思ったモノだ。
因みに、彼は上記の全作品で、監督・脚本・主演を担当している。
才人なのである・・。
◆感想
・前作はクスクスシーンがてんこ盛りだったが、今作品はクスクスシーンはやや控えめである。
- 警察署長を務める父の、中々俳優として、芽が出ないセドリックに対する諦めの表情等・・。ダンドン(七面鳥)等と呼ばれているし。-
・が、下ネタシーンは随所に盛り込まれていて、笑える。
- 短小用のコンドーム・・、車の座席から突如出てくる銀の棒。あれは、イヤだなあ。良く考えるなあ。セドリックの父、ヤラレテました・・。-
・が、ヒョンな事から、記憶を失ったセドリックが、バッドマンとして、父も長年捕まえられなかった悪党ダンドンを捕らえて・・。
<ラスト、元カノのロール(アリス・デュフオア)が全てを知りつつ、セドリックを助けていた事が分かるシーンや、漸く完成した映画の舞台挨拶で、定年退職する父にセドリックが捧げた言葉。それを客席で聞いて、誇らしげに息子を見る父の表情。セドリックの新しい人生が始まる事を暗喩するラストシーンは、ナカナカ良かったよ。>