劇場公開日 2022年7月15日

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「銀魂のようなテイスト」バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー keytonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5銀魂のようなテイスト

2022年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 実写版『シティーハンター』でメガホンを取ったフィリップ・ラショーがMCUやDCの要素をうまいこと取り込んだアクションコメディ。真面目すぎるくらいアメコミ映画の研究がされており、フィリップのバルクール+アクションの組み合わせはキャプテンアメリカである意味すごかった。
 真面目だけど売れない役者セドリックが運良くヒーロー映画の主役に抜擢されるが、交通事故で記憶喪失になってしまい、いるはずのない妻子を救う、というコメディ映画ではありがちなストーリーですが、勘違いヒーローセドリックが巻き起こす影響がすさまじく、笑い、ロマンス、下ネタ全開で飽きない時間でした。
 ふざける所は振り切ってふざけるけど、締める所はちゃんと締める映画で、最後には鳩が豆鉄砲を食らったような気持ちになれました。映画館でこんなに笑ったのは初めてで、今作で、フランスのコメディは目が離せない体になりました。

keyton