こどもかいぎ
劇場公開日:2022年7月22日
解説
「うまれる」シリーズの豪田トモ監督が、子どもたちが「かいぎ」をする保育園を1年間にわたって取材したドキュメンタリー。とある保育園で新たな取り組みとして始まった、子どもたちが輪になって自由に話し合う「こどもかいぎ」。議題となるのは子どもらしい疑問から人生哲学的なテーマまで多岐にわたる。大切なのは自分の思いを言葉にして「対話」することで、答えが見つからなくても問題ではない。子どもたちは時にはケンカをしながら、対話によって相手を理解することで、他者への配慮や優しさを学んでいく。そんな彼らの日常は、大人たちにコミュニケーションの原点を気づかせてくれる。子どもたちの奇想天外な発想とまっすぐな言葉から、社会が抱える様々な課題を解決するヒントが見えてくる。糸井重里がナレーションを担当。
2022年製作/88分/G/日本
配給:AMGエンタテインメント
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2023年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
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年齢層が保育園児ということで、遊びも交えた形式で進められ、奇想天外な発想も出てくることはある程度予想していた。形式としては、円座となり、一人ずつ話し、他の人の話は聴くというルールはあったけれど、ときどき守れないこともあった。お伽話のような話をする子もいれば、独身男性保育士をからかうような「クレヨンしんちゃん」ばりの発言もあり、楽しめた。喧嘩をして、「ピーステーブル」で気を鎮めて言いたいことを言う場が保障されており、仲直りする場合が多かったが、そうできない場合もあった。場合によっては、一般的な保育場面と同じように、保育者が仲裁することもあった。なかなか発言できない子もいたが、回を重ねるにつれて発言できるようになっていった。特に異性観は、成長につれて変化がみられた。年少者に助言できるようになる年長者も出てきた。卒園式は、さくらさくらんぼ保育園とはまた違うけれど、この園独特の儀式があった。「保育証書」という名称は初めて知った。園長が異動していたので、私立単独園ではないようで、このような独創性のある方法を導入できた背景を知りたいものである。『こどもの時間』『こどもばんぱく』とこの作品、それぞれに特徴があり、印象的である。
2022年10月30日
iPhoneアプリから投稿
エンディングが終わったら会場皆が拍手してました!今まで映画館で上映後に拍手が起こった映画を見た事ありますか!?!
すごく感動しました!
最後のエンディングの出てきた子達が大きくなった写真も出てて更に感動しました!
子供を育ててたり子供への接し方が分からなくなったら定期的に見たい映画。
すごくすごくおすすめします。
2022年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
対話にはトレーニングが必要である。
いかに相手を説き伏せるかの技巧より、
話すにせよ聞くにせよ、対話を積み重ねられるだけの耐性を得るための。
大事なのはそこで、
解決なんてしなくともそれぞれが納得、ハッピーに過ごす子供らを眺めるうち
むしろ大人が求めがちな「対話」、
その単純さに気づかされた。
結局、子供らは成長途中で、だから結果に捕らわれないのかもと思うが、
大人だって生きてる限りは日々、学び成長し続ける生き物なわけで、
対話を阻むのはきっと「我は大人。大人ならきっちり解決」、
という頭の固さなのかもと思う。
人生は常に困難と共に続く。
つまり対話と、重ねた分だけの成長と共に終わりなく続く。
ハイ、ロンパ。
なんてダサイ。
子供らが笑ってるような気がした。