NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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黒人版クエンティンタランティーノ
ゲットアウト、アスは鑑賞済みで良作品とも黒人差別、奴隷としての精神的呪縛を強く感じ、ノイズになってしまいました。
しかし今作は黒人主人公でありながら上記部分が気薄で1番観やすくエンタメとして純粋に楽しめました。
個人的に感じたのが決してパクリではない過去作からのオマージュが随所に見られ、タランティーノのような映画オタク的サンプリング作家だという点と人間が本能的に嫌悪する映像表現の絶妙さは右にでる監督はいないのじゃないかな
過去二作と同様に想像以上の事が起こらないしどんでん返しや考察する予知のない作品なのですがこれぞ映画な一本でした。面白かった
もう少しスッキリまとめて欲しかった
「ゲット・アウト」も「アス」も、好きな作品。
作品規模が大きくなって、今回も期待したのだが。
いろんなギミックが盛り込んであって、「ナニコレ?」みたいなシーンも含めて、彼の作風なんだろうな、とは思っていた。
ただ、今回は「ナニコレ?」というより「これ、要る?」「今、何見せられてる?」と、最終的に振り返ってみても、「間」ばかり贅沢に取る割に本筋とはあまり関係なかったと思える箇所も多く、それでトータル131分というのはやはり長い。
前半は「これ、何が始まってるんだろう」とワクワクしたんだけど、後半は「これ、何をしてるんだろう」とダラダラ。
90分くらいにシンプルにまとめてくれたらもっと面白かったと思うのだが。
(ここからネタバレ)
「咥え込んだ風船が割れて消滅する敵」って、それまで煽ってきた恐怖感と比較してあまりにもバランス悪い。
あいつは、布でできてるの?
ラストに向けてどんどん弱っちく見えてくる敵ってどーなの?
怪獣映画としては、「トレマーズ」みたいな感じが近いのかな。
あと、海外の監督もホントに「AKIRA」好きだよねぇ。
動画に取り憑かれた昨今の人を描きながらも、20世紀へのオマージュにあふれた仕掛け
無限に広がる空、同様にどこまでが私有地なのかわからない広大な土地。西部劇の時代から変わらないようなロケーションで、ヒーローとヒロインは黒人きょうだい。なぜそこでその商売?という疑問には歴史上整合性の取れている説明もあり勉強になった。
予告で見たウオルマートみたいなシーンは全編を通じてみれば僅かな尺に過ぎないのだけど、そこで交わされる俗っぽい会話が彼らの原動力だということがわかった。
伏線の回収と、妹役の子の肝っ玉の据わった感じの発声が心地よかった。当然、兄のOJ役の彼の白目の強烈さは、闇のシーンで雄弁だった。
表面的な設定だけでいうと「ドント・ルック・アップ」にインスピレーション受けた?みたいに思えないこともなかったけど、こちらの方が表現方法が示唆的で映画館で観るべき映画としてのスケールを感じた。
久しぶりの満足
とても面白かった
え?すみません。あまりにも意味不明。
なにひとつ引き込まれるものが無くて。
誰が何のために何がしたくて何をやってるんだかさっぱり入ってこない。
主人公は無表情でなんにも演技してないし感情がわからない。
音楽もダサい。
暗くてよくわかんないとこあるし。
めちゃくちゃわかりづらくて終始意味がわからない。
怖くもないし。おもしろくもないし。
突っ込むことすらもできない。
ゾッとしました
見上げた先の絶望
物凄かった
冒頭から一見本作と関係ないような強烈なシーンで心を完全に掴まれ、エンドロールまでジョーダンピールにされるがままだった。
ジョーダンピール特有のメインテーマの裏に隠れる潜在的な問題意識をダイレクトに刺激する作風は変わるどころか大幅にパワーアップしていて、一筋縄ではいかないとはこのことだと思った。
誰もがうっすらと抱く動物、自然現象までも操れるという傲慢さ故のしっぺ返しを圧倒的なスケールで単なるSFでなくサスペンス、ホラーまでに落とし込んでいて観終わった後も頭から離れなかった。
予告にもある圧倒的な存在いたって人間的な動機で挑み続ける主人公達のエネルギーのままに本作も熱を保ったまま進行し、全く飽きなかった。
終始、不穏な空気が立ち込め、耳障りな音でその存在を知らせる手法が流石だった。
得体の知れない存在に対して人間が抱く恐怖、絶望感をここまで最大化してくると思わなかった。
主人公の車でのnopeに共感しかなかった。
ワカンダフォーエバー!
期待しすぎた でも悪くない
カメラを止めるな
タランティーノが自分の好きな映画を切り貼りして作った『キル・ビル』のように、ジョーダン・ピールも自分の好きなものを切り貼りして作り上げたんだろうな。
堂々とAKIRAのバイクシーンをやるあたり、あのシーンはあの映画と同じとかケチをつけるんじゃなく、むしろ楽しめと。
見たいのに、見たら殺られる。この矛盾が面白いし、機器が使えないなら手動のIMAXカメラじゃ!ってのも面白い。どの作品よりも【カメラを止めるな】が似合う。
陸のジョーズが『トレマーズ』なら、空のジョーズが本作。ただ、もうひとひねり欲しかったね。
細かなメタファーを理解するより、とりあえず見たまんまを楽しむ。やっと満足できるフォーガットンを見れた気がした。
監督の前2作品を期待していると…
昔『人喰いアメーバの恐怖』という映画があったが、この映画はさしずめ『人喰いパラシュートの恐怖』というところか。全く恐怖感はないけど。
①『ゲットアウト』は着想の面白さとそれを活かす映画作りとが良いバランスを取れていて感心したが、『アス』といい本作といい着想を元に映画にするのに話を広げすぎて散漫になっている。基本に戻ろうよ。②ホラー映画という触れ込みで見に行ったのに全く少しも怖くない。では何を言わんとした映画というと、怪物を退治しつつちゃんとカメラにおさめて疑いのない映像をとってオプラの番組に出たい、という動機を妹が最期まで忘れなかった、というところからすると一種のショービジネス(ハリウッド)や、衝撃の映像を取って世間の注目(と金)を集めたい特ダネ野郎をパロディった映画としか思えない。③思わせ振りや問題提起は良いから先ずは面白い映画を作ってくれないと。④黒人が黎明期から映画に貢献していたことを言いたかったのか(どうもこの辺りが着想の出発点のような気がするが)何故黒人がハリウッドのスタント用の馬の牧場を持っているのか説明したかったのか、どちらにせよ此の部分が中途半端で不必要に長い。妹の啖呵はなかなかよかったけれど。兄貴頑張れ。早く本筋に入れ。⑤映画の頭からゴーディ(チンパンジー)の挿話が何回か挿入される。SNLでパロディられたという話が出てくるが聞いたことないぞ。キレたチンパンと子役時代のジューブとが「ET」なみに心を通わせた(?)エピソードが、ジューブが謎の飛行体を調教しようした伏線になっているのだろうが、これまたいやに勿体ぶっている。フィリップ・マーロウ物じゃないんだから脇筋は短く纏めないと。こぶしがくっつく前にチンパンは銃殺されるが、ここはジューブの調教が失敗する暗喩にはなっているとは思うけど。大体あの飛行体を何故調教出来ると思ったのか、どう調教したのか(失敗して大惨事になったけど)描写が全くないので説得力ないこと甚だし。穴に吸い込まれたら終わりじゃなくてその先の四角いのが本当の口らしいが、そこに犠牲者が吸い込まれる前のところも遊園地のアトラクションみたいで怖さや禍々しさが少しも感じられない。⑥渋い声の撮影監督が「光だ」と言って自由行動して何かやってくれるのかと思いきやあっさり飛行体に吸い込まれて御陀仏になるところはワケわからないし、何も知らない闖入者が現れた挙げ句言うことを聞かなくて結局怪物に食べられちゃうお約束のシーンはありきたりで映画の尺を伸ばしただけでいらなかったと思う。ホラー映画の怖いシーンは夜や薄暮が舞台が相場だが(豪雨の中で襲われるシーンはそれなりに迫力があったのに)、真っ昼間の見通しの良いところで繰り広げられても何かのジョークかパロディだと思ってしまう。何より謎の飛行体に生物感がなく、表面は布地みたいで円盤形の時は何かの気球・広がった時はパラシュートの変形にしか見えないのが致命的。⑦“見たらいけない”とか“馬や籏が苦手”とか主人公が言ってるだけで根拠を表すような描写がどこにもなかったし、ラストあのバルーンを怪物が食べるとどうして分かったのだろう。生物でも非生物でも自分の方を見れば吸い込んじゃうのだろうか(京唄子みたいって古う~)。あのバルーンにも籏が一杯付いていた様に思うけど。⑧こういう題材は変にA級ぶらずにB級映画のテイストで撮った方が良いのに。将来的にカルト映画になるようにも思われないし(人の好みは様々だからここは確信を持って言えませんが)。「面白かったか?」と問われれば“NOPE!”
宇宙人は神か、それとも獣か。
どういうこと???
ピールらしい作品でした。
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