劇場公開日 2022年8月26日

「ジョーダン・ピール監督遂に本格SFへ」NOPE ノープ プリーズ・シット・ダウンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジョーダン・ピール監督遂に本格SFへ

2022年8月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

ジョーダン・ピール監督の第3作目。
前作「US」でSF要素を取り入れ始めた辺りから次作はかなりシンプルにSFで攻めてくるような気がしていたが予想通りだった。CMを見たならば期待していたものは得られるだろう。人間の動物との関係という裏テーマはありつつも基本的には未確認の何かを追求する映画だ。ただ本作には監督のこれ迄の2作のようなドンデン返しみたいなのは無い。そこを気に入っていたファンからは批判されそうだがスティーブン・スピルバーグの「未知との遭遇」やM・ナイト・シャマランの「サイン」のようなSF映画が好きな人は気にいる作品だと思う。そもそもサプライズやドンデン返しみたいなショッキングなものばかり期待するのも映画好きとしてどうかと思う。
緊張感とミステリアスかつリアリティー溢れる演出に視覚的に貢献しているのはクリストファー・ノーラン監督作品で知られる撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマであることは間違い無いだろう。ジョーダン・ピールはハリウッドにとって美味しい監督だ。少ない予算で一定のクオリティを必ず見せてくれるとこの作品でも証明してくれた。これで彼も次回監督作も決定だろう。
とにかくSF映画を見たいなら映画館へゴーだ。黒人ばかりだー!ポリコレだー!とか騒ぐようなセンスの無い奴には間違ってもオススメしない。君たちは映画を見る前にやるべきことがある。

プリーズ・シット・ダウン