ノースマン 導かれし復讐者のレビュー・感想・評価
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チープなバーフバリ
なかなかに豪華な出演陣でライトハウスの監督で、ということで期待を持って鑑賞。
いろいろと既視感があるなあと、特にクライマックスでの画の作りでタイトルの通りの感想です。どうしてこうなった?んだろか。
シナリオは単純明快なんですけど単純過ぎて難しくなっちゃったかなあ。
良かったところ
・壮大で雄大な風景とその使い方(アイスランドだよね。多分)
・アニャテイラージョイ、可愛いw
残念なところ
・編集全般。場面がぶつ切りで説明が足りない箇所だらけ。え?なんでそうなるの?とかどうしてどうなってるの?あれ?これ何?って感じ。
・ギミックが安っぽい。というか手抜きし過ぎ。
・時間軸が分からん、、、思春期一歩手前くらいのアムレートが数年間で筋肉おっさん化。数年って何年なんだ?
と、なかなかに残念な作品でした。
復讐は運命じゃない
舞台は10世紀の北欧の王国。ヴァイキング伝説を題材に、北欧神話を絡めて。
そう言われると日本人には馴染み難そうだが、大まかな話は何て事ない。
父王を叔父に殺された主人公の復讐劇。
『ハムレット』『ライオン・キング』『バーフバリ』を彷彿。『ハムレット』のモデルとされる“アムレート伝説”がベース。
でも、ただそれだけじゃない。単純ではない善悪、己の運命、壮絶なドラマや映像美やアクションに圧倒される。
監督は俊英にして鬼才、ロバート・エガース。
『ウィッチ』や『ライトハウス』などスリラー/ホラーを手掛けてきたが、新境地の史劇アクション。初挑戦のジャンルでもその類い稀な才を存分に発揮。
ヴァイキングの営みや風習。美術や衣装に至るまで、徹底的にリサーチ。作り上げたとか再現したではなく、そこに今根付いているようなリアリティー。
ダークながら荘厳。叙事詩的な映像美は圧巻。神秘的でもある。
アクションやバイオレンスは凄惨。血はおびただしく流れ、身体は切り落とされ、内臓も露出し…。野蛮ではあるが、荒々しく猛々しく、一切の妥協はナシ。
初挑戦のジャンルは元より、まだ長編3作目。小規模から一気に大作へ、臆する事なく、こだわりと作家性を貫くスタイルは、もはや名匠の域。
プロデューサーも兼任のアレクサンダー・スカルスガルドは前々からヴァイキング題材の作品を構想。10年の歳月をかけて実現。入魂の熱演からもその熱意が窺える。
『ウィッチ』からアニャ・テイラー=ジョイ、『ライトハウス』からウィレム・デフォーが引き続きエガースをサポート。アニャの美貌も映える。
イーサン・ホークやビョーク、実力派と異色のキャスティング。
中でも叔父役クレス・バングと母ニコール・キッドマンの存在感。特にニコールは凄みすら。何故ならその役所が…。
父王を殺され、母は捕らえられ、国を追われたアムレート。屈強なヴァイキングとなり、預言者の言葉で己の運命と使命を思い出す。奴隷に身を隠し、復讐を…。
父の仇を取る!
母を救う!
叔父を殺す!
母と再会。母も夫を殺され、息子を失い、憎き相手の身に落ち…。
悲劇的な母を、息子がヒロイックに救う…そんなド定番になるかと思いきや、
夫であった王は野蛮人。奴隷にされ、犯され、お前が生まれた。
元々夫など愛していない。お前の事も。しかしそれでも母と息子。母は息子を愛し、息子は母を愛す。
そんな野蛮な夫に比べ、叔父は愛情を示してくれる。
そもそも叔父の謀反ではなかった。野蛮な夫を殺してくれるよう叔父に頼み…。
母から明かされる、衝撃の真実…。
助けようとした母こそ、元凶。
誇り高き王で戦士と思っていた父こそ、極悪人。
復讐相手の叔父こそ、国や民を率いる王に相応しい…?
善悪が逆転。それはアムレート自身も。
復讐心に駆られ、罪も無き叔父の子供、弟たちを殺す。
ヒロイックな戦士の姿など微塵も無い。父親と同じ、野蛮で獣のような憎悪。
叔父も憎悪をたぎらせる。
憎しみ対憎しみ。復讐対復讐。
これが運命なのか、使命なのか。逃れられないのか…?
よく復讐は愚かで身を滅ぼすというが、あまりにも凄惨で、まじまじと見せつけられる。
預言者からの言葉。運命が“乙女王”に繋がっている。
ある女性との出会い。間に新たな命を宿し…。
王家の血は受け継がれていく。
復讐ではなかった。これが運命だった。
ヴァルハラも迎え入れてくれよう。
ヴァイキング最高😆
これ、北欧神話好きにはたまらんけど、詳しくないとついてけないだろうな😅
かくいう自分もドラマのヴァイキングとゲームのアサシンクリードヴァルハラの知識なんやけど🤣
まず前提として、この時代のヴァイキング等は、復讐と血を守ることと闘って死んでヴァルハラに行くことが全て。
この映画はまさにそれ!
叔父に父親を殺され、母親と国を奪われたアムレスが復讐する為にアイスランドに。
映像も美しかったし、演技も凄まじかった!
特にアニャ&ニコールキッドマンは、北欧のヴァイキングの女達の恐ろしさや強さ、神秘性を見事に演じてた。
万人向けじゃないけど、面白かった!
アニャの威力凄すぎる
間違いなくエガース監督最高傑作!
アイスランドで撮影された美しく壮大な景色とビジュアルが凄過ぎて度肝を抜かれた!
神話性と普遍的な復讐劇に芸術的な魅力が加わり、恐ろしいほど強烈な魅力を放つ傑作に!
音響が凄まじい
予想外にタイプの映画過ぎて
半端なくテンションあがったー!
『ノースマン 導かれし復讐者』鑑賞。画の強さ、そして綺麗さには流石...
『ノースマン 導かれし復讐者』鑑賞。画の強さ、そして綺麗さには流石の一言。お話の展開は一本調子のため、起伏が欲しかった所。それなりに楽しめました。
北欧神話と言えば、サイボーグ009の「エッダ編」を思い出すだけの自分
かなりの力作であることは伝わったが、自分には消化しきれなかった。
スカンジナビア地方の伝説が下敷きになっているらしく、北欧神話の要素も組み込まれているとか…その辺はよく分からない。
主にアイスランドでロケが行われたという北欧の大自然は、実に寒々しい。
主人公は、叔父のクーデターによって国王だった父を殺され、復讐を誓って国を脱出する。
父が殺される前、成人の儀式が行われるが、主人公はまだ子供なので、次期王位の準備として成人の儀式を早めたのか、よく解らなかった。
この儀式が超自然的なのだが、呪術とか占いのようなものが人を動かしていた時代。物語の終盤にも神か悪魔か…何やら神秘的なものが展開する。
母国を脱出した主人公がバイキングに拾われ、獰猛な奪略者に成長したのは理解しよう。
たが、その間復讐を忘れていたのか、予言者によって復讐の使命を思い出さされたようなところも、よく解らなかった。
父の敵は、結局兄から奪ったはずの国を奪われ、酪農村の首長になっていた。
主人公はその村に潜入して、復讐を果たそうとする。
協力者となる女もいて、遂に敵を追い詰めんとしたその時、母から衝撃の真実を聞かされる。
ニコール・キッドマンの魔女的な迫力に圧倒される。
寒々しい大自然の風景のなかで、筋骨隆々のアレクサンダー・スカルスガルドが、痛めつけられたり残虐な殺戮を繰り広げたりする。
協力者の女はアニャ・テイラー=ジョイ。
この娘の顔立ちは、やはり不思議な印象を受ける。
二人が森で結ばれるシーンに、彼女にバイ菌などが入りはしないか心配になる。せめて屋内でしてくれ…と。
イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーという手練れもこの映画を支えている。
予言者はビョーク。
北欧のロケーションによる大自然のパノラマ、筋肉男を接写した臨場感、名優たちのいぶし銀、見所は多い映画だが、自分は残念ながら消化できなかった。
ヴァルハラに行く。
ヴァイキングの濃い生方が描かれた映画でした。漫画のヴィンランド-サガで、ヴァイキングの世界観は知っていましたので、すんなりと映画に浸れました。ビッチなニコールキッドマンと目力に強いアニャテイラーとが、血みどろの映画の中でがんばっていました。ストーリーが少し雑な感じと、カラスの化身あたりが残念です。ヴァイキングに逃げは許されないのか。
継承される運命を断ち切り、新たな時代を切り開け
北欧のとある王国の王子アムレートは、父親の国王オーヴァンディルを叔父のフィヨルニルによって目の前で殺される。
殺された父の仇、誘拐された母の救出、そしてフィヨルニルへの復讐を誓い、アムレートは1人島を抜け出した。
数年後、復讐に燃えるアムレートはヴァイキングになっていた。
彼は奴隷になってフィヨルニルの経営する農場に潜り込む。
そこで出会った白樺の森のオルガと共に、遂にアムレートは宿命を果たそうとするのだが……
やはりロバート・エガースは最高‼︎
『ウィッチ』『ライトハウス』に続いて今回描くのはハムレットの原案ともなった壮大な復讐譚。
前2作はホラー要素が強かったが、今作は復讐アクション。愛や憎しみなどの心情的なところも深く描かれているので、今までのロバート・エガースらしさを含みながらも新たな面が見られて面白かった。
ハムレットも北欧神話も全く分からないので知った上で観たらもっと楽しめるだろうが、その知識がなくても十分楽しめる。
近親者への恨み、与えられた運命、裏切り、情愛、継承、決着。
復讐モノとして100点満点。
理想と現実の違いに苦しみ、「復讐をする意味」を根本から問われることで、自身の信念が揺らぎ深く葛藤するアムレートの姿は、まさに復讐劇の主人公として相応しい。
それでも復讐の意思を突き通した呪いにも似た運命という何か。
『ウィッチ』でも『ライトハウス』でも、その目には見えない“何か”の力を描くのがとても上手い。
オーディンの力、フレイの力とされた何かによって導かれた彼やその周りの“運命”は、信仰云々の話ではなく私たちの身の回りにもきっと存在する。
神話を取り上げながら神への信仰に留まらない、現実的な昔話。彼にしか描けない世界観。他の題材でも観てみたい。
もちろん物語性だけではない。
ワンカットの撮影手法や時代考証など、様々な演出においてこだわりが垣間見える。
アクションも素晴らしい。
筋骨隆々の半裸男たちが吠え怒り暴れ回る。
血と汗が噴き出る接近戦に燃えないはずがない。
ヘルの門での最終決戦も静かで熱い。
そうかと思えば殺した人間を屋根に貼り付けるといった悪趣味っぷりも光っている。
そして、男尊女卑の世界において一際輝いているのがヒロインのオルガだ。
男性像は野生的に女性像は神秘的に描かれているが、アニャ・テイラー=ジョイの圧倒的ヒロイン感は素晴らしかった。
ニコール・キッドマンの美しい髪と後半のシーンでのインパクトもかなり印象的だが、アニャ・テイラー=ジョイのボディラインは神がかっている。
演じるアニャが素晴らしいのは勿論、主要キャラから脇役に至るまで一切無駄がない。
ほんの少しの出演だったビョークやデフォーをもしっかり印象づけることに成功しているのは監督の手腕以外の何物でもない。
出典となった神話や民話、信仰について知っていないと理解ができないかと危惧していたが全くそんなことはなかった。
親を殺された王子の復讐劇というだけで楽しめるのに、そこに物語性がついて噴火する火山の前で半裸の男たちが野生的に魂を懸けて殺し合う姿を臨場感たっぷりで観れる。
とにかく深くて濃くて熱い物語を見せてもらった。
大満足。監督の次回作が楽しみでならない。
斜め上を行く圧倒的スケールと音楽
復讐劇なんだけど、先ず泥々臭いと言うか泥塗れ。俳優陣の皆さんお疲れ様と言いたい。
普通に観に行くと引くかもしれない程の映像感なので、途中退席してもおかしくはない。
一部の有名な俳優さんメイクが凄すぎて全く分からなかった。
ヒロインの女優さん、観終わって気付いたんだけど『スプリット』の女の子だったんだね
髪の色が違っていたのもあるし別人に見えてました。
映像は。
楽しみにしてたのですが
ストーリーと趣向が
物足りない…
雰囲気と映像がいいだけに
もったいない。
せめて
もっと残虐性にふるとか
あったらと。
Game of Thronesを
経験した後では
味のないスルメみたい。
長いかな
北欧を舞台とする映画は暗くて重いイメージ、この作品も冬なのか夜なのか画面全体が薄暗いイメージ、少々見にくい
物語はありふれた復讐もの、父である王が弟である叔父に殺害され王座と母である妃も奪われてしまう、その映像を心に刻み復讐を誓い国から脱出した王子アムレート、逞しく青年になる頃にはバイキング?となり掠奪を繰り返す日々
ここまでもだいぶ長いがまだ前章、それでも期待感で見ていたが復讐の為国に戻ってからの展開が神話的でもあるし、舞台設定がよくわからない、羊飼いになっている叔父への復讐の機会を狙ってストーリーは進んでいくが、どうも復讐までのシーンと展開がスッキリしない 父と母の過去と自分の思い込みに翻弄され実の母までも、、、せめてもの救いは彼女の登場かな ハッピーエンドでも良いんじゃない?とも思ったが、、、
大鴉
父を叔父に殺された王子が復讐の為、攫われた母を取り戻す為旅に出る物語。
北欧の幻想的な自然と激しいアクションが織りなすリベンジ作品。
まさかのゲップとおならに驚かされた儀式により一人前となる王子アムレート。
しかし、ある時叔父のフィヨルニルに父を殺され、命からがら逃げのびた少年はヴァイキングとなり、人々を襲いながらも復讐の機会を探っていた。。
いやぁ~恐ろしい時代ですね。本筋では無いが、ヴァイキングに襲われる人々の哀しさよ・・・。こんな奴らが実在したんだからゾッとしますよね。ワタクシあるあるなんですが、このあたりのシーンはアムレートよりも背後のモブ達の動きに注目してしまいました。
フィヨルニルを探す長い長い旅はまだ始まったばかりだ・・・と思ったら、え!?もう!?!?
思いの外、予告編で観るほどのスケールは無いのかな。一つ一つのシーンは壮大なんだけどね。
んで、結構ガッツリダークファンタジーなのね。謎の魔術師さん達とかモロにね。この世界観は好きです。
また、気になったのは謎のスポーツ(?)大会。まさに野蛮な貴族の娯楽ですね。…ってか、あれは本当に勝利ってことで良いのか?w
全体を通し、あんまりテンポが良いという感じは無く、2時間20分というやや長尺でもそれ以上に長く感じる程。
それでも、ちょくちょく入るアクションは見応えがあるし、奴隷や儀式のエグい描写も満載。そして、長い旅路の果てに辿り着いた真実は・・・これはキツすぎるよ。。
なかなか難しい話ですよね。こんな事実もあり、そもそもアムレートもヴァイキングとして悪さをしまくってた訳だから、素直に応援して良いものか・・・。でも、この時代、勝った者が正義みたいな所もあったんだろうから・・・。
本作、結構評価が分かれているようですね。確かに、長ったらしく感じたり主人公への感情移入が難しかったりしましたが、ワタクシ的には好きな世界観だし、☆4でも少し低いくらいかな。まぁ、どうせやるならもうちょっとファンタジーに振り切っても良いかなとも思いましたが。
何より、こういう作品って曖昧な描写でちゃんとハッキリと終わらないこともしばしばあるから、後半はそうなるんじゃないかとずっとビクビクしてましたが、そこはまぁ大丈夫でしたね(笑)
哀しくアツく、それでいて美しい作品だった。
普通と自由が一番と思った。
正義自体が大義になってしまうことの落とし穴、人間の行動の一番の原動力は怒り、最強の盾と矛を持ってしても最後は差し違い。舞台は9世紀くらいだったけど、核兵器を持った国が乱立して戦う21世紀とどこも違わないのだと思わされた。
さすが「ライトハウス」の監督。逃げずにこれでもかと人間の野獣さを撮りきっていた。風景というより地球の地形そのものに圧倒されるロケーション、プリミティブな音楽(なのか効果音なのか)も合いまる総合芸術作品だった。
権力争い、権力の継承などと無縁の根無し草の幸せを再認識。そのくらい世界に引き込まれたってことかなあ。
ニコール・キッドマン、いい仕事してました。
血
大好き。理屈じゃなく好きなものに出会える幸せって変え難いですよねー、ほんとコレ。「ファイナルファンタジー」「ヴァルキリープロファイル」「ルーンクエスト」「ストームブリンガー」「グラディエーター」「スターウォーズ:エビソード3」なによりも「Wizardry」ぽい。大好き。
血は血でしか贖えない。そんな今も変わらない人間の業が、スッキリスムースに畫かれていて、最高でした。大好き。
つ、つまらない…
ゲームオブスローンズ味のある世界観や音楽、気合の入った映像、豪華キャスト。
なのに凄くつまらなかった…。
面白くなりそうと感じたのは最初の5分で、そのあとずーーっと面白くない…
のっぺり緩急なくありきたりなストーリー展開に飽きる…
アクションシーンに迫力がなくてカッコ良くない…
グロやエロも中途半端…
何だったんだ…。
23-012
北欧神話と言えば、
『マイティーソー』と『聖闘士星矢』
ぐらいしか情報元がないのですが、
それで十分でしょう😅
王道のストーリーとも言えるし、
捻りが無いとも言えるし、
アイスランドの大自然任せの作品でした。
ニコールキッドマンはらしい役どころでしたねぇ😅
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