「ガチのバイキング映画だった…」ノースマン 導かれし復讐者 ケンイチさんの映画レビュー(感想・評価)
ガチのバイキング映画だった…
アニャ・テイラー=ジョイ目当てに鑑賞
アニャの出演作品はウィキペディアで調べました
作品リストの中で、自分が入っているサブスクとTSUTAYAで見れるものは全部見たことになります
おおむね公開順に見て参りましたよ
ただし私は、この作品のことをまっっったく知らなかった
アニャが出てなければ、まあ一生見なかった映画ですよ
ノースマン?
北の人?
どういう映画???
こんな状態で見始めました
ん?
もしかしてまたバイキング映画?
西暦895年?
1,000年以上昔の、しかも北欧が舞台の時代劇ってこと?
要するに歴史区分でいうと「古代」で、キリスト教的な価値観でいうと辺境蛮族の物語なの?
え?今出てきたのって、ニコール・キッドマン?
え?この王様、イーサン・ホーク?
この呪い師、なんかウィレム・デフォーっぽくない?
あれ?この呪い師はビョークっぽくない?
こんな無名映画なのに、こんな豪華キャストなの?
あ、アニャが出てきた…
などと思いながら見て行きました
えらく骨太な描写が続きます
先日見た『バイキング・クエスト』(2015)と同じようなB級映画だと思っていたのですが全然違ーーーう!
ガチのヤツでした
まさに古代北欧辺境蛮族の歴史物語!
さらに北欧神話のファンタジー要素を加味した本格的叙事詩映画でした
ストーリー的には、タイトルでわかるとおり復讐譚ですよ?
でも脚本がテクニカルなだけでなく、『シン・シティ』(2005)のようなモノクロ映像に部分的な着色を施す幻想的な描写が印象的で、見る者の感覚を翻弄します
その上、絵としてカッコいいショットが次々に繰り広げられます
もしかしてこの映画、かなりすごい作品なんじゃないの?
主要キャストはみんな気合いの入ったパフォーマンスだし、もちろんお目当てのアニャもすごくいい!
ここ数年のアニャは作品を重ねるたび着実にレベルアップしてる感じ
ていうか、ちょっと顔が変わった…?
そもそもバイキング映画って、それほど人気があるコンテンツではないような気がするので、この映画も多分ヒットはしていないでしょう
それでも、登り調子のアニャを充分なクオリティで見れたのは嬉しいところ
商業的にヒットしないし、誰も望んでいない系統の作品ですが、充分に評価して敬意を払うべき良作でした!