「普通と自由が一番と思った。」ノースマン 導かれし復讐者 kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
普通と自由が一番と思った。
正義自体が大義になってしまうことの落とし穴、人間の行動の一番の原動力は怒り、最強の盾と矛を持ってしても最後は差し違い。舞台は9世紀くらいだったけど、核兵器を持った国が乱立して戦う21世紀とどこも違わないのだと思わされた。
さすが「ライトハウス」の監督。逃げずにこれでもかと人間の野獣さを撮りきっていた。風景というより地球の地形そのものに圧倒されるロケーション、プリミティブな音楽(なのか効果音なのか)も合いまる総合芸術作品だった。
権力争い、権力の継承などと無縁の根無し草の幸せを再認識。そのくらい世界に引き込まれたってことかなあ。
ニコール・キッドマン、いい仕事してました。
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