「略奪時代」ノースマン 導かれし復讐者 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
略奪時代
えーっと、仮面を被ってるわけじゃないけど、ほぼ仮面に近いし。これってビョークって分かり難いよね。と言うか、逆にデフォーは顔だけが強調されとるしw
キャストはデラックスですけど、ほぼ4人で物語は回ると言う、「クレジット上は超豪華キャストあるある」です。が、所謂、無駄遣い的な感じがするのはデフォーくらいでしょうか。
兎に角、なんと言っても寒そうなんですよ。冷たそうなんです。冬景色も、地面も、水たまりも。もう何もかもが。「ノースマン」のタイトル通りに、寒さ・冷たさがヒシヒシと伝わって来るんで、これは製作陣の狙い通りってことでしょうか。
物語りとしては、これと言って目新しさも無く、マンネリだろ!って突っこみたくなる尾は無いなんですが、この手の復讐ものが、久しぶりだったせいか、飽きずに見れると言う。ニコール・キッドマンとアーニャ・テイラー・ジョイと言うゴージャスな取り合わせのせいか、「予算低めのB級感」は希薄ながら、大人数を動員することなく、戦闘場面を値切った感覚無しに撮り切ってしまってるのには感心しました。ヴァイキングの集落や国家のサイズ感なら、この程度で行けるってことですかね。
北欧の略奪時代は、「軍拡」と呼ぶのが相応しい武器兵器の強化と、衝突の挙句、「力の均衡」がもたらされるまで続くわけです。と言うか、欧州内で「均衡が取れたのっていつのことよ?」ってのはあるんですけどね。
残忍・残酷な物語ではありますし、野蛮な場面の連続でもあったりする訳ですが、こんなのまだまだ序の口だよ、って事で。
一本の劇場用映画としては、結構面白かったです。
でも、この手のやつは年に1本で充分なんで、今年中は類似作品が来ませんようにw