劇場公開日 2023年1月20日

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「ロバート・エガースって映画」ノースマン 導かれし復讐者 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ロバート・エガースって映画

2023年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

色のない映像、どんよりした曇り空、雨、泥濘、不衛生感、不快な音響などなどロバート・エガースの大好きなシチュエーションを漏らす事なく盛り込んだハムレットのモデルとなった北欧神話の映像化。

父親の復讐を試みるもスカされ、正義や大義を見失いつつもshow must go onで心の整理ができないまま破滅の道を辿らざるを得なかった悲劇、と言う意味では面白く観ることができた。

一方、得体の知れない儀式や人間によるものか神によるものかよくわからない所業(馬が空飛んだり、双子を言い当てたり)などある程度の(何かの?)リテラシーが無いとわかりにくい部分も多く、意図された設計通りの楽しみ方は出来なかったような気がして少し残念なところもあった。

主演のアレクサンダー・スカルスガルドや敵役のクレス・バングなど北欧出身の2m近い長身の役者やニコール・キッドマン、アニャ・テイラー=ジョイなど美しい白人女優を起用し雰囲気づくりはさすがだと思った。
個人的にはせっかくなのでビョークにもっと活躍の場を与えて欲しいと思った。

上映時間長すぎ。

カツベン二郎