「ツェッペリンが脳内でリフレイン」ノースマン 導かれし復讐者 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
ツェッペリンが脳内でリフレイン
北欧のヴァイキング神話を主軸とした、父を殺された子の復讐譚という事で、『コナン・ザ・グレート』っぽいストーリーかと思っていたら、案の定その通りだった。というか監督のロバート・エガース自身も影響を受けたと公言していたようなので、実に分かりやすいというか。戯曲っぽいセリフ回しからもシェークスピア劇、特に『ハムレット』を下地にしたのだろうし、『グラディエーター』要素もチラホラ。
『ターザン:REBORN』でもムキムキぶりをアピールしていたアレクサンダー・スカルスガルドだが、本作は『コナン』のシュワちゃんを彷彿とさせるボディが説得力十分。剣劇アクションは華麗さよりも重厚さ・荒々しさに重点を置いている。父殺害の動機の真相に意外性を感じなかったり、敵討ちにかける時間が長すぎないかといった細かいツッコミはあれど、外連味たっぷりな画作りはエガースらしさ爆発。前監督作『ライトハウス』同様、本作でも"鳥”が重要なモチーフになっているのは見逃せない。劇伴で『移民の歌』を流れたらテンションMAXになっていたが、流石にそれは無理だったか。
道産子としてはお菓子のノースマンがチラついてしょうがなかったが、しっかりコラボレーションしていたようで何より。
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