「見殺しかけた鳩」ショーイング・アップ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
見殺しかけた鳩
曇った表情が晴れやかになることはない、身勝手な隣人の自己中心的な行動に困り果てながらも関係性は保たれて、皆が自分を生きながら順調に生活している中でそんな周りに振り回されながら猫や鳩にまで、チーズが多過ぎるとそんなチーズに群がる父親と兄、人が離れてしまいそうな仏頂面の主人公が小難しいだけ、何も気にせずに楽しく生きましょうって携わる人たちが言葉にはせずに伝えているようで。
何も起きないながら普通に仕事をして生活する姿を様々な人間関係から地味に描いた主人公に同情したりそうで無かったり、でも全体的に共感できる部分は大いにあったり無かったり、ケリー・ライカートが描いた主人公の中でも人物像が読めない、難しい役柄に思えるミシェル・ウィリアムズが冴えないながらに輝いている。
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