劇場公開日 2023年8月18日

「理解不能な部分は多いが、メッセージは感じる」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0理解不能な部分は多いが、メッセージは感じる

2023年8月20日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

寝られる

フライヤーのインパクトと紹介サイトのSF感に惹かれて鑑賞してきました。が、期待とは異なる展開で、グロ描写も多く、かなり消化不良の作品でした。

ストーリーは、進化を続ける人類が痛覚を失う中、体内で未知の臓器を生成するという進化を遂げたソールが、パートナーのカプリースとともに、臓器にタトゥーを入れて取り出すショーを披露していたが、そこに進化の暴走を危惧する警察、臓器登録所の職員、新たなショーの提案を持ちかける男などが絡んでくるというもの。

正直いってあらすじさえうまく説明できません。というか、内容をたぶん理解できていません。冒頭で少年がゴミ箱をボリボリと貪り食べ、母親にいきなり殺されます。ぶっ飛びすぎです!(ただ、これは終盤で回収されたのでなんとか理解できました。)その後も、哲学的な感じの会話とこの世界独特の固有名詞が錯綜して、理解が全く追いつきません。登場人物それぞれの思惑が理解できないので、頭の中でストーリーがトレースできないのです。

それでも、荒唐無稽でシュールな世界観とも思える中に、強いメッセージは感じるので不思議です。冒頭の少年は、環境への適応を果たした、進化の理想型なのでしょうか。ソールによる新たな臓器の創造は、進化の過程における試作なのでしょうか。そう考えると本作は、「環境汚染の改善」か「適応のための進化」のどちらを選択するのかと迫っているように感じます。そして、選ばなかったほうが、未来に残す罪だとタイトルで告げているように感じます。

それにしても、謎の多い作品で、鑑賞後も疑問が渦巻いています。あの骨のような椅子はなんだったのでしょう。食事を補助するためのものにしては、めちゃくちゃ食べにくそうでした。怪しすぎるライフフォーム・ウェア社とその従業員の女性の目的は何だったのでしょうか。刑事の捜査目的は臓器カルト集団の壊滅で、ソールはその協力者だったということでしょうか。しかし、結局ソールは更なる進化を肯定し、受け入れようとしたということでしょうか。他の方のレビューを読んで勉強しようと思います。

主演はビゴ・モーテンセンで、恍惚の表情が印象的です。共演はレア・セドゥで、艶やかな肢体と演技が魅力的です。脇を固めるのは、クリステン・スチュワート、スコット・スピードマン、ドン・マッケラーら。

おじゃる
満塁本塁打さんのコメント
2023年8月20日

返信お気遣いありがとうございました😊訳分からん機器、臓器🫀人体 奇妙奇天烈、この監督のが想像力♾️😊感心です。

ただ【明らかに内容わかってなくて画面が一方的に進行】していく恐ろしさもわかりました。

骨🦴の椅子だかは、誰でも実際にこういう不条理な夢見ますよね。それにしても夢に出そうな不便さ。
実は内臓は期待してたのに、結構テキトーな内臓でガッカリでした。呼吸器系と腕の筋肉に興味あります。
変態ですみません。でもついていけず・・・ありがとうございました。またよろしくお願いいたします🙇‍♂️

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年8月20日

骨が食べにくくて 正直ムカつきました。わざわざ食いにくくする意味が全く無い。私はもっともっと話を理解できていません。イイねありがとうございました😊骨☠️取り外してほしい。

満塁本塁打
いぱねまさんのコメント
2023年8月20日

失礼します 共感ポイントありがとうございます

怪しすぎるライフフォーム・ウェア社の従業員の女性二人ですが、色々なネタバレサイトで尤もらしく解説しておりますが、私的には快楽殺人をして廻っているサブキャラかと(苦笑
別に本編の筋に関与せず、単純に商品に対して深い理解を持っていない顧客を抹殺して廻ってるだけかと・・・
これを邦画で制作した場合、無邪気にあの二人が急に裸になってあの手術台に乗るなんていうシーン、一体どの俳優が出来るんでしょうかね? 監督の頭の中に在る妄想をを具現化することにプロとして演技する海外俳優の底力を改めて怖ろしいと感じました

無意味なコメント、失礼しました

いぱねま