「名声と信頼」聖地には蜘蛛が巣を張る やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)
名声と信頼
どの宗教であろうと、どんな背景であろうと、生きるために必要なお金を様々な手段で稼ぐ。もちろん聖地マシュハドでも同じである。退役軍人の主人公は今の生活に退屈し、俺はもっと違う使命を神から与えられているはずと考えている。彼は夜にマシュハドで立ち、稼ぎを得る娼婦を汚い存在と思い、神の代わりに制裁を下していた。そんな退役軍人と彼を追いかける記者の物語です。
どんなに完璧に最初上手く行っても、いつか上手く行かなかったときやボロが出る。名声が欲しいのは誰でも同じである。最初はスパイダーキラーとも世間から呼ばれていたが、だんだんと興味が去っていき、そのような呼び名もなくなった。
誰を信じればいいのかは最後までわかりません。退役軍人の彼は娼婦から信頼を得る。そして、その信頼を裏切っていく。彼が裁判で判決を下された後、友人に裁判の結果を覆すと約束されたが、最後の最後彼は裏切られてしまった。彼を応援していた人々はあくまでも興味からの行動であり、話したこともありません。
私たちは生きていくうえで、どのように名声を欲しいという自己満足と、他人をどこまで信用していいかと考える戦いをすればいいのかを考えさせられる映画でした。
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