「中毒」聖地には蜘蛛が巣を張る Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
中毒
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イランの聖地マシュハドで、娼婦を次々に手にかける「蜘蛛殺し」と呼ばれた殺人鬼と、犯人を追う女性記者の話。
広場にバイクで現れて娼婦を自宅に連れ込んで殺した上に、新聞者に犯行を知らせる電話をする蜘蛛殺しという設定で、犯人や犯行の様子は最初からはっきりみせていて、犯人や記者の心情やそこからどう展開していくかをみる作品という感じだけれど…。
犯行を繰り返す犯人の言い訳とか、記者視点でみせる2000年代初めごろのイランの女性の立場や世情とか、イメージ通りではあるけれどまあ酷いこと。
もう一昔前だったら無罪もあり得たのかも知れないけれど、いくらなんでもこれだけ取り沙汰されたらそりゃあねぇ。
そういう想像力を働かせられているのは妻と弁護士だけというのも途上国であり宗教国家という感じで、そこに恐さを感じた。
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