「原題の方がカッコいいよ。」聖地には蜘蛛が巣を張る masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
原題の方がカッコいいよ。
前作「ボーダー」の北欧の静謐な世界観と、全く違う作品で面食らったが、監督がイランのテヘラン出身で実際にあった事件を元にしていると知って納得。
実際の事件犯行のきっかけは犯人の奥さんが街に立つ売春婦に対して漏らした不満だと証言しているそうだ、、、そんなんで16人殺すんかい?、、こわっ。
映画だと動機の部分が弱いのだけど、いやこの国この街ではこの考えが正しく、実はスタンダードなのだと考えるとぞっとする。
きちんとした作り込みと質感へのこだわりは前作同様。
前半の怖さはクライムマーダーだが、後半は違う。
こういう文化宗教に根ざした考えを頭ごなしに否定するのは難しいが、殺人は殺人だ。
彼に対する計らいがあったのか、無かったのか?
わざとあやふやに表現されてる所なんか流石だなと思った。
人権問題は世界的に顕在化され新しい価値観で見直されている。しかし建前と本音、宗教や政治的ダブルスタンダードが当然の国は沢山ある、そして同調圧力。日本でも入管移民問題や男女格差なんかは緊急案件だし、インドのレイプ事件とか想像を絶する記事を時々目にする。
生きている意味とは?
なんて考えてる余裕のある国は、少ないかも知れない。
あーなんか書いてるうちに取りとめもなくなってしまった、、、。
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