「【”想いでの地をローカル・バスを乗り継いで、訪ねて・・”この、年老いた男のロードムービーには、人の善性が詰まっている。今作は、抑制した演技を魅せる、ティモシー・スポールの魅力全開作でもある。】」君を想い、バスに乗る NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”想いでの地をローカル・バスを乗り継いで、訪ねて・・”この、年老いた男のロードムービーには、人の善性が詰まっている。今作は、抑制した演技を魅せる、ティモシー・スポールの魅力全開作でもある。】
■最愛の妻を亡くしたばかりのトム・ハーパー(ティモシー・スポール)は、ローカルバスのフリーパスを利用して妻との思い出がある”ランズ・エンド”を目指してのイギリス縦断の壮大な旅に出ることを決意する。
行く先々でさまざまな人と出会い、トラブルに巻き込まれながらも、妻メアリー(フィリス・ローガン)と交わしたある“約束”を胸に、彼は旅を続けるが…。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・劇中に描かれるトム・ハーパーが、経験した事。
1.それは、バス停留所で大切なカバンを盗まれかけたり・・。
- で、彼はその少女に大枚を渡す・・。その意味はラストで分かる。-
2.ヒジャブを被った女性に対し、侮蔑的発言をする若き愚かしき男に対し、毅然と注意する姿。
- 分かっているようで、ナカナカ言えないよね。-
3.終点を乗り越した彼を、家に向かい入れる夫婦の姿。
4.フリーパスが使えないと言い、田舎でトム・ハーパーを降ろす不寛容な運転手。
ー これらの、事柄がSNSで拡散して行く・・。SNSは好きではないが、この拡散の仕方は人間の善性を感じる。ー
<そして、トム・ハーパーが漸く到着した”ランズ・エンド”で最初に向かった場所。
それは、愛娘のマーガレットの墓であった。
そして、彼が大切にカバンに入れていたモノ。
それは妻の遺灰であった。
それを、海に流すトム・ハーパーの姿。
今作は、人間の善性が詰まっているロードムービーである。>
そんな、素っ気ないだなんてとんでもないです。コメントいただくだけでもありがたいです。
本日鑑賞されたラブライフと誘拐は私もちょうど観ようと思っている作品です。鑑賞したらレビュー読ませていただきます。それでは。