リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
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可愛らしい映画
上映規模が非常に小さい割に評判は良いこともあって、日曜の名古屋市内の劇場はほぼ満席だった。
他人の笑い声が気になるタチなので、コメディタッチの作品は苦手、という前提で感想をお読みください。
2分という短いタイムループで、当事者達が全員それを自覚している・記憶が残るという辺りや、「次のターン」「初期位置」という言葉のチョイス含め、前半は多少興味をひかれた。
ただ、最終的に私には「それだけ」って感じ。
演劇が元にあるということもあってか、いかにも、なコメディ…というかコント的演技が気になってしまうし、ループによって雪が降り出したり積もってたり全然寒そうに見えなかったり、と順不同。作中では「世界線が違う」っていう程度の説明があるけど、これが物語として意図されたものなのか、ただの撮影中のアクシデントなのかもよく分からない(多分後者なんだろうし、それも「オモシロ」の一つとしてアクセントになると踏んでたんだろうけど)。私にはこういうコトがすごくノイズになった。
主人公と逃げ出そうとする調理師の男性が「フランスに行きたい」って話、特に具体的な説明もないけど、結局この物語の謂わば発端なんだから、もう少しちゃんと丁寧に描写してくれないと、この二人がただ混乱を招いているだけに見えてしまう。(冒頭で「何かある」と匂わせてるだけに、その後を丁寧にして欲しかった。)
全体的に、この作品では登場人物がそれぞれ「この人はこういう役割」みたいな『型』を演じているだけで、そこに「人間がいない」感じがして、起きるコトも一つ一つが単なる「シーン」として消化されていく。結果として私は誰にも心を寄せることができなかった。
あの冒頭に出てくる美少女も、もう少し出し方があったんじゃないかなあ。
あんなに印象的に登場したら、「いつ出てくるの?」って思って待つのが当たり前で、そうなると今目の前で進んでいるドラマが軽視されてしまう。
「彼氏が○○にいて…」
こういうところのチョイスも、個人的にはセンスが古いと感じる。
せっかくの「貴船神社」ももっと生かせたんじゃないかな。
幸い、主人公の女性が憎めないタイプのキャラクターだったので全体を緩和してくれてたし、そのお陰で「可愛らしい映画だな」って印象にはなっている。
決してつまらないとは思わない。
長尺のコントドラマを観るつもりだったら楽しめそう。
上田誠はまだまだループすると思う
鞍馬からタイム・ループが出でまして、なお苦労放題…
タイム・ループするにことかいて2分とは!「ドロステ」も2分だったし、何かこだわりがあるのだろうか。カップラーメンにお湯を入れても、できあがらないうちに元に戻る短さだ。
ヨーロッパ企画の上田誠氏は時間SFがよほどお好きらしく、名作「サマータイムマシン・ブルース」がその代表だが、あちらに比べると「ドロステ」も今作もこぢんまり感は否めない(時間的かつ空間的かつキャスティング的に)。でも、突拍子もないアイデアにこだわっているところは嬉しいし、今後も追って行きたい。
ヨーロッパ企画の舞台も何度か見に行ったけど、こうして映画のフィールドに手を広げることは、一般の人にとって接する機会が増えるのでどんどんやればいいと思う。
たるいオープニング
ループ酔い
声出して笑った!舞台のような映画です。
「カメラをとめるな」「エブエブ」のように、あんまり深く考えず、流れに乗っかって楽しむ映画かと思います。
出演者の皆さん、本上さん以外お初でしたが、皆さん芸達者なのは分かります。
舞台俳優さんかな?
2分間のループでどこまでできるかという意欲作。
ブレーンストーミングでアイディアを出し合ったのでしょうか。
シチュエーションは戻るけど、記憶はそのままという設定が面白い。
人間、追いつめられると、色々やらかしちゃうなあ。
シアター内はリラックスしていて、開始15分くらいから笑い声があちこちから。
私も、声出しOKの応援上映以外では、久々笑ったりツッコミを入れました。
コロナの時は、上映して下さるだけでありがたい、コメディでも息を殺して観てましたから。
ヨーロッパ企画さん、舞台も上演していると帰宅後に知りました。
一度、舞台を観てみたい。
そう思わせてくれるほどには、出演者の皆さん、魅力的でした。
映画の舞台である貴船は、1年通して本当にいい所なので、一度足を運んで下さいませ。
今なら、竹の流しそうめんや川床など夏の風情満点です♬
僕の死に様綺麗だった?
昨年は、同じく上田誠のタイムリープ「四畳半タイムマシンブルース」、そしてタイムループの大傑作「MONDAYS」、そして名前とパッケージからは思いもしなかった良作「カラダ探し」などが公開され、最近映画界でブームなタイムリープ・ループもの。本作はちょっと完成度が低かったけど、ヨーロッパ企画なだけあって、しっかりと楽しませて貰いました。
2分間をタイムループするというアイデアはめちゃくちゃ面白く、最初は心掴まれて大興奮なんだけど、10回過ぎたくらいで少し飽きる。近藤芳正のシーンは結構新鮮で、2分間のタイムループでしか出来ない面白味があるけど、それ以外は割と陳腐。天候が故にループしている感が薄いのも残念。初期地点がしょぼい主人公だから、尚繰り返されているように思えない。熱燗から湯気が消えたり、雑炊が増えたり、そんなシーンが見たかった。予算的に難しいのかな。
でも、およそ90分間、観客を絶対に飽きさせない。誰しも、もう一度やり直せたらとか、時が止まれと思ったことはある。だけど、それが本当に起こったら?色んなパターンで一風変わったこのタイムループにハマってしまった人の様子を見せてくれるから、すごく楽しい。確かに、1度死んでみたいし、背徳感を味わったりしたいよね。とっても人間味があって、いい物語です。
最後はSFに走ってしまって、なんとなーく予想出来てたけど、この終わり方はちょっと物足りないし、無理がある。皆の理解度が高すぎて、違和感感じちゃう。でも、久保史緒里はやっぱり良かった。なんだか、普通じゃない、独特な魅力があるよね。幽霊に引き続き、好キャラでした。
印象に残る場面は少なかったけど、「四畳半タイムマシンブルース」を思い出させるドタバタコメディがとてもタイプでした。旅館、行ってみたいな。
限定的な設定にタイムループの魅力がつまっている
タイムループものの魅力って、同じ時間をループしながら少しずつ違う行動を取っていくことでどんな違いに発展していくのかを楽しむことにある気がする。
温泉旅館で発生したタイムループ。しかもたった2分。タイムループしてると言っても何もできやしない。このとっても限定的な設定をうまく活かしていた。2分で元に戻るといってもいつ戻るかわからないから、感情的にも物理的にも破壊的になってはダメ。途中そう諭した男の意見は正しい。でも、人を傷つけたり、普段できないことをしてしまう人の発想もわからないでもない。そんなトラブルも発生しつつ、うまく結末に到着する流れはさすが上田誠の脚本だ。
地域限定のタイムループってのもなかなか斬新。無理のある設定なんだけど、「時空が歪んでいる」で押し切ってしまうのは少し笑えた。たしかにロケの関係で生じてしまう雪なんかの環境変化は「時空の歪み」とでも言わないと違和感しかなくなってしまうもんな。そういう意味でもとても舞台っぽい設定と話だ。ただ、実際に舞台化するには苦労しそう。2分ごとに初期位置に戻る演出が相当難しい気がする。
いずれにしても相当楽しかった。もちろんそもそもタイムリープものが好きだから加点してしている部分もある。最近日本映画でタイムループものの傑作が続いている。嬉しい限りだ。低予算の中、限定的なシチュエーションでタイムループを描く傾向。さぁ、さらなる傑作が生まれるのか?楽しみだ。
ループ🎬の主題歌が、くるり♬っていうだけで👍
オススメ度は普通かな
あまり予備知識は入れず、小規模作品でレビュー評価が良いというだけで見てきました。
着想は面白く京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」を舞台にした2分間の繰り返しタイムループコメディです。
笑えるシーンも多々あり脚本が練られているのは理解できます。
2段オチも悪くないですが、やはり繰り返しの多さを楽しめるか飽きるかのは好みでしょうか。
出演者は皆さん適材適所に頑張ってますが特に主役の藤谷理子は良かったです。
タイムループとリープの違いも分かったのは個人的には助かりました。
タイムループしても主人公だけ過去の記憶が残るのではなく登場人物全員に鮮明に記憶が残る設定は面白いと思いました。
カメラを止めるな と比較してしまいがちですがジャンルはかなり違いますのでご注意ください。
おススメ度は普通くらい。
物語でちゃんとSFしてる
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