「様式美の追求と完結へ向けてのバランス」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) サリ夫さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0様式美の追求と完結へ向けてのバランス

2023年9月10日
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原作や当時のアニメ、実写含め度々復刻してきた劇場版など特別ファンと言うわけでないけど都度観てきました。

元々アニメのシティーハンターは深いドラマ性や、強烈なキャラクター性など個別に突出した魅力というより、あの頃よく観ていた馴染みの番組を久しぶりに観て、変わらないキャラ、世界観、音楽などの全体的なフォーマットが今も変わらず続いている事を確認して安心する、みたいな「様式美」を味わいに行くという面が自分には大きく、今回もその面に関しては全編に渡り及第点といえ、所々挟まれたサービス(?)シーンもまあ、違和感なく楽しめました。

最終章として1話完結でなかった部分、シナリオ的に多少シリアス面をキャラに雑に織り込んだ部分などやむを得ないと思われる部分が、そういう縛りがなく「らしさ」を追求出来た前作と比較して今作はやや?と感じるのもわかります。

とはいえ自分としては、できる限りオリジナルキャストで続けてきた心意気と作品に対する明確な制作スタンスを汲んでいることもあり、なんとか最終章として物語を今のメンバーで完結、一区切りつけてもらいたく期待を込めての評価としました。

上手く一区切りついたら、新たなキャスト、スタッフ、音楽、世界観などでリブートさせても面白いコンテンツだと思いませんか?
私は割と期待しています☺️

サリ夫