モガディシュ 脱出までの14日間のレビュー・感想・評価
全143件中、101~120件目を表示
感情を揺さぶってくる
ストーリー的には「内戦が勃発したソマリアから、韓国と北朝鮮の大使館関係者が協力して脱出した」という話なんだよね。その中で、色んな人が、何をどう思ったかを描いてくるの。
内戦勃発したあたりで思うのは「国って意外に脆弱な基盤の上に成り立ってるな」ってことだったの。なんか確実なものが存在してる気がしてるけど、国民がそれを信じなかったら簡単に崩れるね。「民なくして国なし」だと思ったの。
韓国の大使館員が脱出できなくなったあたりでは、「この時期の韓国は、国力がまだ低かったんだな」って思った。大国のアメリカはすぐに撤収してるし、最後に頼るイタリアは、内戦の中でも色んなことが機能してるんだよね。
そして、中国を頼ろうとした北朝鮮は、それが無理だと知ると韓国を頼る。色々なものが崩壊した状況で、最後に、政治的に近いところでなく同胞を頼るのは、正しい判断だと思ったよ。
韓国もすぐに「人道的に助けよう」とはならなくて、政治的な駆け引きを続けんの。こういう状況でも、駆け引きをやめない人たちが、外交を進めるんだなって思ったね。
それで感情を揺さぶってくるのは、女の人と子供を描いてくるのが大きいの。大人の男の人は、まあ、闘って負けたらしょうがないみたいなところあるけど、女の人と子供は、この状況下で闘うの厳しいからね。だから北朝鮮大使館が襲われたときは「どうなっちゃうの?」「ひどいことは、しないで」と祈るように観ちゃう。
ソマリアの子供が、遊びのように銃を向けると、意図が分かった子供が倒れた振りしてくんだよね。ここ面白い。
韓国大使館で食事を出されたときも、北朝鮮の大人は『これは、食べちゃ駄目だ』って感じなんだけど、子供は食べたくてしょうがない。それで『食べてもいいぞ』ってなったときは、「良かったねえ」と思ったの。
最後は政府軍から誤解を受けて銃撃されるんだけど、あれだけ撃たれたら犠牲はあれだけでは済まないだろうな。ちょっと脚色が入ってる気がする。
ラスト、危機を通じて、韓国と北朝鮮の大使館員は気持ちが通じ合ってるんだよね。いがみ合う気持ちがなくなってる。でも、通常の生活を送ってる韓国と北朝鮮の政府の人たちはそうではない。
南北統一が、いつか果たされるといいなと思ったよ。
実際に
起こった事なのですね。最後の両方の大使館員がお互いに手を振りたい所、国への立場が邪魔をして全く無視をするシーンは、逆にお互いの存在を認めているシーンになりました。カーアクションもワイルドスピードばりのシーンでした。
良い映画
この作品、劇場で予告編を観た時は、もう"スルー"しかない…と思ってたんですが、Filmagaの初日満足度ランキングで、『リコリス・ピザ』や『ブラック・フォン』を差し置いて、何と第2位!
と言うわけで、急遽観ることに…笑
まあ、面白かったですよ…それなりに。
ただ、何か特別な面白さをちょっと期待してたんですが、南と北のカラミは、良くも悪くも予想の範囲内というか…もっとドロドロしたものが見られるのかなぁと…。
と言っても、ラストの場面は、ジーンと来てしまいましたかね…。
韓流映画が、三度の飯より好き!という方は、どうぞ!笑
*車の車体を本で覆うというのは、グッドアイデアでした…最後は銃弾の雨の中を逃げ回りますが、ゾンビの中を逃げ回るっていうシチュエーション、ありませんでしたっけ?笑
実話ベースだが一級の娯楽作品
圧巻の脱出行だけでなく、外交官のかけ引き、南と北の確執、ソマリア内戦、少年兵、等々よく描かれており、見どころ満載。
アフリカ風の音楽とその使い方もうまく、スピーカーから流れる韓国のアピールをよそに暴動がエスカレートしていくシーンや、祈りの声の中を脱出移動するシーンなども実に効果的。
韓国映画は本当に見せかたが上手いというか、見ているこちらをぐいぐい引っ張っていてくれる。
内戦、暴動、カーアクションなどもハリウッド映画と比べても遜色なし。
目を合わせることさえできず違った方向へ進んでいく沈黙のラストや、食事を分け合うシーン、ラスト近くの元企画安全部の韓国参事官が北の人たちのために取った行動など、韓国・北朝鮮の人たちにとっては、日本人には想像できないくらいに切なくて感慨深いものがあるんだろうな。
実話ベースだからモデルがいるはず。日本ではこうした作品は絶対に作れないだろう。
本当に面白くて良い作品が大ヒットして、賞も与えられる。韓国映画からすごい作品や人材が出てくるのも頷ける。
「シュリ」や「JSA」を公開当時観ていなくて、グロくてエモい娯楽作品から韓国映画にはまってしまったんですけど、「国際市場でこんにちは」で韓国の現代史を知ってから、韓国映画がより楽しめる(楽しめるという表現は不適切かも知れませんが)ようになりました。
韓国映画面白い。もっと拡大公開してほしい。
民族性や歴史をもっと理解してからが…
韓国映画も日本を越えたと思う一本。カーチェイスも良かったが、反発しあっている国同士が窮地には助け合う描写は必見。韓国寄り感はあったが、仲良くできれば世界有数の国となるのにと、残念に思えた。
観る価値ある作品です。
「昨年7月韓国公開」
今年70本目。
2021年度の韓国の興行収入1位。昨年7月公開だが韓国でもコロナウイルスの1日の感染者が1000人以上に達していた時期。その時期に新作を映画館でやってくれた事に自分も感謝だし、韓国の映画館も本当に嬉しかったと思います。最終的に30億円突破。
作品はこれは全く何も知らない状態で見るのがベストかなと。自分も映画館のデジタルのポスターでああそう言う内容何だだけ。
モガディシュの再現度と黒人俳優の存在感に韓国映画の力量を感じる
南北分断という政治状況をベースにした一級の娯楽作品であるが、よくぞ「ソマリア内戦」というネタを見つけてきたものだと、その企画力と取材力に感心させられる。また、現地でロケをしたかのように感じられるモガディシュの街並みの再現度の高さと、内戦の描写の臨場感にも目を見張らされる。
そして、極めつけは、現地の大人や子供を演じる黒人俳優の演技のリアルさ!日本映画では一番違和感を覚えてしまいそうな部分を、易々とクリアしている韓国映画の力量を、改めて感じてしまった。
終盤のカーアクションは、この映画のクライマックスであるが、その前の、自家用車に応急の防弾措置を施す場面も画期的で、緊迫感を盛り上げていた。そして、銃撃が発生してからの迫力あるカメラワークと手に汗握るアクションは、まさに見せ場の連続となっている。ただ、あれだけの銃弾を、あれだけの措置で防ぎきれるとは到底思えず、その結末には不自然さを感じてしまった。アクションを盛り上げるのはいいとして、さすがに、一人や二人は銃創を負うぐらいのリアリティーがあってもよかったのではないか?
それに続く空港での別れのシーンが切ない余韻を残すだけに、クライマックスでの「やり過ぎ感」がやや残念だった。
裏切りと殺戮が跋扈する地獄のソマリア内戦下に於いても南北朝鮮対立は揺るぎ無し! 果たして祖国の地を踏めるのか・・・
国連加盟を目指して韓国、北朝鮮がそれぞれ多数の投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動に励んでいた1990年、その相手先の一国であるソマリアで燻っていた内戦の火の手が上がり、両国の外交官とその家族たちが政府軍VS反乱軍の巻き添えや処刑の恐怖におびえながら国外脱出を目指すパニックムービー。
監督は『ベルリンファイル』や『ベテラン』等のアクション映画で知られるリュ=スンワン。
まずもって、それぞれの本国政府との通信が途絶した極限状況においてもお互いがお互いを亡命させようとする権謀術数・疑心暗鬼の仲に在り、個人レベルにおいても政治抜きには両国の関係が存立し得ない厳然たる事実に眩暈がします。
その一方で脱出劇はヒリヒリハラハラで、珠玉はクライマックスの白昼堂々のカーチェイス。完全非武装の逃げる主人公サイドに対して負う反政府軍側は車載の重機関銃等の完全武装、という絶望的且つ一方的な力の差で、それがゆえに超大作『ワイルドスピード』シリーズと比べてのそのスリルのほどは勝るとも劣りません!!
敵対する者達の壮絶な危機脱出劇
2021年度韓国映画興行収入NO.1に相応しい作品である。本作は、敵対する韓国と北朝鮮の大使館員達のソマリア内戦からの壮絶な脱出劇である。前半で脱出までの経緯を丁寧に描いた上で、後半で壮絶な脱出劇を描いている。前半は会話劇主体の静的ストーリーで、凡庸、退屈なところもあり、そんなに面白い作品?という感じもしたが、尻上がりに面白さが増し、後半の脱出劇でピークに達する。脱出劇は斬新なカーアクションであり、韓国映画のポテンシャルの高さに圧倒される。
本作の舞台は、1990年のアフリカ・ソマリア。国連への加盟を目指して、韓国、北朝鮮大使館は激烈なロビー活動を繰り広げていた。しかし、ソマリアで内戦が勃発し、各国大使館も攻撃対象となる。大使館を追われた北朝鮮大使リムは、敵対する韓国大使ハンに助けを求める。その後、両国は、一致団結してソマリア脱出に奔走し、イタリア大使館の協力を得る。そして、イタリア大使館を目指した脱出劇を決行する・・・。
本作は、序盤はイマイチだが、中盤、終盤と尻上がりに面白くなる。作品の理解度が深まるに連れて面白くなる。作品の勝負所は、やはり、後半、終盤、ラストであり、本作は、そういうストーリー構成だから面白い。
前半は、韓国と北朝鮮大使館の熾烈なロビー活動をコミカル風味で描いてはいるが、両大使館の協力は有り得ないと観客が納得するには十分の敵対ぶりを見せつける。
身近なもので防弾対策をした車両で、弾丸を浴び続けながら、戦場を突破していく脱出劇は、従来にない斬新なカーアクションであり、何としてもイタリア大使館に辿り着くのだという韓国・北朝鮮大使館員達の強い思いが画面から伝わり胸が熱くなる。
ラストシーン。脱出劇は成功するが、韓国・北朝鮮大使館員達は従来の国家の枠組みを崩さない配慮をする。本作のメッセージは、危機が迫れば人は敵対する相手でも助け合えるである。
いつの日か、このメッセージが国家レベルで実現することを期待したい。
ハラハラドキドキ、北と南の複雑な関係
北朝鮮と韓国の対立する話が大好きなオイラ。
この作品のテーマは大好物ですわ。
ソマリアの内戦に巻き込まれて命からがら脱出を試みる両国。
行き場の無くなった北朝鮮の大使を含んだ子供や女性のいる家族を、苦悩の末保護することを決断する韓国の大使。
常に銃声が鳴り止まぬ危険と隣り合わせの環境の中での脱出劇は終始ハラハラの連続だ。
「白頭山大噴火」に続いて楽しませていただきました。
エゴマとマッドマックス
「モガディシュ 脱出までの14日間」韓国実録サスペンスは押し並べて秀作揃いなのは皆さんご存知だと思うんだけど、今作はそれにマッドマックスが衝突したハイパーでエンターテイメントな快作。なんだかわからないよと言う人はとにかく観てください。
ただ、ソマリア内戦の背景について描かれていないのと、ソマリアの人々の描写については少し疑問が残りました。そこが今作の弱点かな。
あと、エゴマの醤油漬けがイデオロギーで分断されてしまった人たちの心をささやかにつなぐシーンで登場します、あのシーンは本当に素敵。
治外法権
『ブラックホーク・ダウン』(2001)でもお馴染みのソマリア・モガディシュ。泥沼化した内戦の始まりの頃を描いた作品でもあり、治外法権も奪い去られたかのような各国大使館の奮闘ぶりがよくわかる。国連加盟のために奔走していた韓国と北朝鮮の大使たちも何とか脱出しようとするも、なかなか上手くいかない。やがて立てこもっていた韓国大使館に「人道的に」という言葉で北朝鮮が救いを求めてきた。ちなみに1991年に韓国、北朝鮮とも国連に加盟。
反乱軍に武器供与した疑惑が持たれていた北朝鮮。遠い地アフリカでもいがみ合いは続いていたのだが、とにかく両国が救難機を出してくれるというイタリア大使館に向かうストーリー。
中でもパスポートと一緒に「転向書」も偽造するシーンが秀逸。言ってみれば脱北宣誓書のようなものか?あくまでも国に忠誠を尽くす北朝鮮の大使たちが頑固者だったわけだ。
さらにクライマックスとなる4台の車による移動アクションが印象に残る。不要なハードカバーの書籍を車に貼り付け、銃弾を避けようとするユニークな作戦のですが、ひょんなことでことで政府軍による銃撃に遭ってしまう。道に転がる死体を避けながらのカーアクションはまるでゾンビ映画のそれみたい。そして、車外からの銃撃、窓ガラスが割れる、そして車内の映像といったシークエンス。どうやって撮ったの?と不思議な気持ちになるのですが、その後も車内人物をあちこち撮っていることにビックリ。まぁ、CGによる連結なんだろうけど、00年代の特殊映像には目を見張るものがありますね。
この映画でも軍隊による民間人への攻撃という恐怖が描かれてました。むしろ反政府ゲリラの方が民間人を標的にしていない。ただ、ゲリラ側は子供にも銃を持たせるという恐ろしさ。南北朝鮮は世代も移り変わったのだから、なんとか仲良くしてほしいと願うばかり。
胸アツ
極限状況下でむしろ問われる人間の尊厳と配慮。それを両大使の言動を通じて上手く描いていた。特に食事のシーンの機微は本当に素晴らしい描写だった。
そして「タクシー運転手」を超えるリアル「マッドマックスFR」感!素晴らしい。
最後の別れも良かったね。
しかしホントどうやって撮ったの…?
こういう感じの韓国映画って外さないよね、 って思うカテゴリーのひと...
こういう感じの韓国映画って外さないよね、
って思うカテゴリーのひとつ。
後味もよし。
南北の協力こそ本来あるべき姿
内戦が勃発したソマリアの首都モガディシュに取り残された韓国と北朝鮮の大使館員とその家族。対立しつつも協力して脱出を試みる。
南北の協力する姿はやはり観ていて良い。
カーアクションに関して、韓国のエンタメ力の高さに驚かされるクオリティだった。
後味はちょっと切ないが、国民同士が対立しているのではなく、分かりあうことはできると期待と希望を持たせてくれた。
カーアクションシーンとか盛り上げるためにかなり盛っている部分もあったのだろうが、
黒金星みたいに北と南の葛藤と友情をもっと感動的に描いても良いのかなと思った。
【”同一民族分断の壁を越えて・・。”国連加盟の為にソマリア大使館にいた韓国大使館員、北朝鮮大使館員が経験した激烈な脱出劇を描く。現況下の世界情勢の中で今作を観ると、色々と考えさせられる第一級の作品。】
ー 実際の事件の基づいた大使館人質映画と言えば、ペルー日本大使公邸占拠事件を扱った「ベル・カント とらわれのアリア」や、在イランアメリカ大使館人質事件を扱った「アルゴ」が記憶に新しいが、この映画の元となった事件は知らなかった・・。-
■1991年、ソマリアで起きたバーレ大統領の政策を独裁的である、と批判する反政府派が起こしたソマリア内戦。アイディード将軍が制圧したソマリアの首都、モガディシュの混乱を収めようとしたアメリカ軍が壊滅的被害を受け、撤退する様を描いた「ブラックホーク・ダウン」を思い出す。
◆感想
・国連加盟のために、“第3世界”であるアフリカ各国の支援を受けようと、当時の韓国と北朝鮮が、ソマリアを始めとした各国に大使館を設け、国連加入を求めようとする動きがまず、冒頭で描かれる。
ー この際の、韓国大使館のカン参事官(チョ・インソン)と、テ・ジョンギ参事官(ク・ギョファン)の険悪な会話。テ・ジョンギ参事官が言い放った、”我が国は、南よりも20年も前からアフリカ諸国と関係を築いて来た!”
だが、そんな南北朝鮮の目論見を、反政府側のゲリラの銃撃が打ち砕く。-
・首都、モガディシュは混乱の極みとなり、北朝鮮大使館が襲撃され、大使館員及び家族たちの命に危険が及ぶ。
ー ご存じの通り、大使館の土地に許可なく踏み入る事は出来ない。如何に異常事態だったかが分かるシーンである。-
・北朝鮮大使、リム(ホ・ジュノ)は、大使館に留まるのは危険と判断し、中国大使館に向かうが中国大使館も火を放たれていた・・。
ー 仕方なく、韓国大使館に身を寄せようとするリム大使。テ・ジョンギ参事官は不本意そうだが、そんなことを言ってられる状況ではなく・・。-
・韓国大使ハン(キム・ユンソク)は、リム大使の”家族の命が危険だ・・”と言う訴えに、渋々扉を開ける。そして、韓国大使館の家族たちが“北の子供たちは、素手で人を殺すそうよ‥”と呟く姿。
ー 長きに亘る、同一民族分断は、ここまで相手に対する誤った認識を育んでしまうのか・・。一緒に食事をする際にも、北朝鮮側は食事に手を付けない。それを見たハン韓国大使は、敢えてリム大使の前の飯を取って口にする。ー
・カン参事官は密かに、北朝鮮大使館員達のパスポートから”転向書”を密かに偽造するシーン。”そんなことをやっている場合ではないだろう!”と内心、激しく突っ込む。カン参事官の偽造に気付いたテ・ジョンギ参事官とで、取っ組み合いの喧嘩になるが、その間に韓国大使館を護衛していた警官達は”人数が多すぎる”と追加料金を請求。そして、却下されいなくなる。
ー 韓国大使館の護衛が居なくなった瞬間である。本来であれば、同一民族同士、助け合うべき時なのに・・・。だが、流石に事、ここに至り両国大使館員たちは、力を併せ脱出することを決意する。車の外面に大使館中の本や、衣服を弾丸除けとして取り付け、韓国大使側は、イタリア大使館へ。北朝鮮側は、エジプト大使館へ。-
■ここまで観ると、平常時の外交力の大切さが良く分かる。
イタリア大使館は韓国大使館員たちを赤十字の避難機に乗せる事を許すが、北朝鮮側は、エジプト大使館側から匿うのを拒否される。
■コーランの祈りの時間に、4台の車に分乗した南北大使館員達は、遺体がゴロゴロと転がる道を猛スピードで、イタリア大使館へ突っ走る。物凄い銃撃を受けながらも・・。
ー 観ている最中に”早く到着しろ!”と内心、叫ぶ。物凄い緊張感と、迫力である。
そして、漸く大使館に到着するも、最後に着いた北朝鮮テ・ジョンギ参事官は、運転席で事切れていた・・。-
◆沁みたシーン
・韓国、ハン大使は北朝鮮大使館員達を”南に転向した”と、イタリアに説明し、南北朝鮮大使館員達は無事、赤十字の避難機に乗れたシーン。
・そして、安全な土地に下りた際に、北朝鮮テ・ジョンギ参事官の無念の死を見たそれまで彼と対立していたカン参事官が、自分達を迎えに来た韓国の(多分、KCIAであろうと、推測。)の姿を見て、北朝鮮大使、リム達、北朝鮮の大使館員たちに言った言葉。
”俺たちの後についてくるな!外国人たちの後から下りて来い!”
- 勿論、北朝鮮の大使館員たちの身柄を気遣っての事である。-
<朝鮮の同一民族分断は、この事件をきっかけにしても一向に改善の兆しは見受けられない。更に、ソマリア内戦も一向に集結する見通しはない。
現況下の世界情勢の中で、今作を観ると、イロイロと考えさせられる作品。
だが、後半の大使館脱出のシーンの、物凄い緊張感と、迫力を醸し出す演出力や、重いテーマを一級の娯楽作品として魅せる韓国映画の力業には、改めて驚いた作品でもある。>
胸熱
100本目。
アメリカ視点だったかなぁ、似た作品観た気がする。
それはまあ、いいとして。
人としての良心か、大使としての使命かの葛藤。
最後に胸熱。
迎えの人が、何か態とらしくは見えたけど。
脚色は当然あるのだろうけど、あの人に運転させちゃダメでしょ。
ある意味、期待に応えてはいるけど。
全143件中、101~120件目を表示